韓国カフェの使い捨てカップ規制|タンブラー持参の割引

韓国のカフェ店内でマグカップのコーヒーを飲む客と、レジで持参のタンブラーに飲み物を注いでもらう客を並べた情景

本記事にはプロモーションを含みます。

韓国のカフェで「アイスコーヒーください」と頼んだら、テイクアウト用のプラカップではなくマグカップで出てきて戸惑った経験はありませんか。日本の感覚だと持ち帰り前提でカップが出てくることも多いですが、韓国では店内で飲むと伝えると使い捨てのプラスチックカップを渡すこと自体が法律で制限されています。さらに「タンブラーを持っていくと割引になるらしい」「保証金を払う制度があるらしい」といった話も耳にしますが、どこまでが今も生きている制度なのかは実はかなり入り組んだ話です。この記事では、店内で使い捨てカップの規制の中身、制度がいつどう変わってきたか、チェーンごとのタンブラー割引、保証金制度のいまの適用範囲までを公式の案内をもとに整理しました。

結論から

韓国のカフェでは자원재활용법(資源の節約と再活用促進に関する法律)にもとづき、店内で飲むと伝えた客に使い捨てのプラスチックカップを渡すことが禁止されているため、店内飲食は基本的にマグカップかグラス、もしくは繰り返し使えるリユースカップで出てきます。持参したタンブラーに入れてもらうとチェーンごとに数百ウォン単位の割引が受けられますが、金額や適用方法は店・時期によって変わります。一方で「使い捨てカップの保証金制度」は全国ではなく済州(チェジュ)と世宗(セジョン)のみの試行にとどまっており、参加率も下がっているのが実情です(2026年8月31日確認)。制度は今も見直しが続いているため、渡航直前に環境部や各チェーンの最新案内を確認するのが安全です。

目次

使い捨てカップ規制とは何か——資源再活用法にもとづく制度

韓国で「カフェの使い捨てカップ規制」と呼ばれているものの土台になっているのが자원재활용법(資源の節約と再活用促進に関する法律)です。この法律にもとづき、カフェやパン屋、ファストフード店など휴게음식점(休憩飲食店)にあたる業種では、店内で飲食すると答えた客に使い捨てのプラスチックカップを提供することが禁止されています。違反した事業者には最大300万ウォンの過料が科される仕組みで、2018年の法改正以降、段階的に運用が固まってきました(2026年8月31日確認)。

ポイントは「使い捨てカップそのものが全面禁止」なのではなく、「店内で飲むと申告した客に渡すこと」が規制の対象になっている点です。テイクアウトすると答えた客には、これまで通り使い捨てのプラカップやふたを渡して問題ありません。逆に言えば、店内で座って飲むつもりなら、レジで「店内で」と伝えるだけで、自動的にマグカップ系の容器に切り替わる仕組みになっています。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、この制度は「エコのお願い」ではなく過料つきの法律である点が日本との大きな違いです。店員に念押しされるのも、善意ではなくルールとして必要な確認だと知っておくと、やり取りにも構えずに済むはずです。

この規制について詳しく知りたい人は、注文の流れそのものを扱った韓国カフェの注文フレーズガイドもあわせて見ておくと、レジでのやり取りがスムーズになります。


いつ何が変わったのか——制度の変遷といま実際に適用されている範囲

この分野は「一度決まったら終わり」ではなく、政権や世論の反応で何度も方針が変わってきた経緯があります。まず2018年の法改正で店内プラカップ禁止の枠組みができ、新型コロナウイルス流行期には感染対策として一時的に運用が緩められましたが、2022年4月から全面的に再開されました。同じ2022年11月には、対象をプラスチックだけでなく紙コップにも広げる規制が始まりましたが、事業者の負担が大きいことを理由に、わずか1年ほどで2023年11月24日付で紙コップ規制は撤回されています(2026年8月31日確認)。プラスチックストローの使用禁止についても、罰則を科す段階には至っておらず、猶予期間が延長されたままの状態です。

つまり2026年8月時点で法律上禁止されているのは店内向けの使い捨てプラスチックカップだけで、紙コップは店内でも使用でき、プラスチックストローは禁止方針こそあるものの罰則の運用は始まっていません。「韓国のカフェは使い捨て容器が一切禁止」という理解は正確ではないので注意が必要です。

加えて、政府は2027年をめどに、使い捨てカップを選んだ客からカップ代を別途徴収する新しい仕組みを検討していると2025年12月に報じられました。大規模なチェーン店から段階的に導入する案で、価格は店舗が決めるものの100〜200ウォン程度になるとみられていますが、2026年8月時点ではまだ法律として実施されていない検討段階の話です(2026年8月31日確認)。細部は今後変わる可能性が高いので、渡航時点で環境部や各チェーンの案内を確認するのが確実だといえます。

いま何がどこまで禁止・実施されているかをプラカップ・紙コップ・ストロー・保証金制度・カップ代別途徴収制度の5項目で整理した図

制度の背景を含めてカフェ利用全般を押さえておきたい人は、韓国カフェチェーンの特徴まとめも参考になります。

店内で飲むときに出てくる容器——マグ・グラス・リユースカップ

前述の規制があるため、韓国の主要カフェチェーンでは店内飲食を選ぶと、陶器のマグカップやガラスのグラス、あるいは繰り返し使えるプラスチック製のリユースカップのいずれかで提供されるのが標準的な流れです。個人店でも、休憩飲食店に該当する規模の店であれば同じ規制の対象になるため、基本的な運用は大手チェーンと変わりません。

ここで整理しておきたいのが、後の見出しで扱う「使い捨てカップの保証金制度」との違いです。保証金制度は済州・世宗という一部地域だけで試行されている別の制度で、店内プラカップ禁止のように全国のカフェへ一律で適用されているものではありません。「韓国のカフェ=どこでも保証金を払う」というイメージのまま渡航すると混乱しやすいので、この2つは別物だと分けて考えておくと安心です。

店内で頼んだのに間違えて使い捨てカップで出てきたらどうすればいい?
店舗側の運用ミスの可能性があります。気になる場合はその場でスタッフに伝えて確認して問題ありません。過料の対象になるのは事業者側であり、客側が咎められる仕組みではありません。

店内飲食を前提にしたカフェ選びをしたい人は、ソウルのカフェストリートガイドで滞在時間を楽しめそうな店を先に見ておくのもおすすめです。

タンブラー持参でいくら引かれる?——チェーン別に見る割引

使い捨てカップの規制とは別に、多くのカフェチェーンは環境部が主導する自発的協約に参加する形で、個人のタンブラーを持ち込んだ客への割引を独自に用意しています。これは法律で義務づけられたものではなく、各社が任意で実施している販促・環境施策という位置づけです。代表的な例を確認できた範囲でまとめると、次のようになります(2026年8月31日確認)。

チェーン タンブラー持参時の割引 備考
スターバックス 400ウォン アプリの個人カップリワード設定で「割引」か「エコ星付与」を選べる
イディヤコーヒー 200ウォン(基本) キオスク注文では対象外。レジで申告が必要
トゥスムプレイス 300ウォン 報道でまとめられている金額。時期により変動の可能性あり
コーヒービーン 300ウォン 同上

スターバックスは公式のアプリ内メニューから割引かポイント付与かを選べる仕組みが整っており、比較的確認しやすいチェーンです。一方でイディヤはキオスク注文だと割引が適用されず、レジで直接伝える必要があります。トゥスムプレイスやコーヒービーンの金額は複数の報道でまとめられている数字で、キャンペーン時期によって上乗せされることもあるため、金額そのものより「持って行けば何かしら安くなる可能性が高い」くらいの温度感で捉えておくのが実用的です。

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ソウルイン編集部正直、コーヒー1杯あたり数百ウォンの割引は旅行者にとって大きな金額ではありません。それでも1日に何回もカフェに寄る旅程なら、シートマスク1枚分くらいの金額が積み重なっていくので、荷物にならない範囲で持ち歩く価値はあるはずです。

チェーンごとの特徴やメニューの違いをもっと知りたい人は、韓国コーヒーのおすすめまとめも参考にしてください。

保証金制度(일회용컵 보증금제)はどうなったか

일회용컵 보증금제(使い捨てカップ保証金制度)は、使い捨てカップに一定の保証金を上乗せして販売し、指定の回収箱に返却すると保証金が戻ってくる仕組みとして構想されました。もともとは全国のカフェチェーンを対象に義務化する計画でしたが、事業者の負担を理由に延期が繰り返され、実際に導入されたのは2022年から済州と世宗の2地域のみにとどまっています(2026年8月31日確認)。

しかも、この2地域での運用も順調とは言えません。報道によると、カップの返却率は2023年10月時点の73.9%から直近では44.3%まで下がり、制度に参加する店舗の割合も世宗で64.9%から31.3%へ、済州で94.6%から44.8%へとそれぞれ縮小しています。こうした状況を受けて、政府は2025年10月時点で全国義務化の方針を事実上取り下げ、実施するかどうかを自治体の判断に委ねる「自治体自律施行」へ切り替える方向を示しました(2026年8月31日確認)。

「韓国では使い捨てカップに保証金がかかる」という情報は、済州・世宗の一部店舗にのみ当てはまる話です。ソウルを含む大半の地域では2026年8月時点で保証金制度は実施されていないため、全国共通のルールだと思い込まないよう注意してください。

制度は今後も見直しが続く見込みで、前の見出しで触れたカップ代の別途徴収制度も含めて、細かい条件は流動的です。断定的な理解をするより、渡航が近づいたタイミングで最新情報を確認する前提で計画するのが安全です。

旅行者が持っていくならどんなタンブラーが向くか

ここまでの制度を踏まえると、韓国旅行にタンブラーを持って行く一番の動機は「割引を受けること」よりも「店内で頼んだときにマグカップと入れ替わる待ち時間を省きたい」「移動中に自分のペースで飲みたい」という実用面にあります。荷物を増やしたくない旅行では、容量とふたの形状の2点だけ押さえておけば十分です。

容量はコンビニのアイスコーヒー1杯分にあたる350〜470ミリリットル程度が扱いやすく、大きすぎるとバッグの中でかさばります。ふたは移動中にバッグへそのまま入れることを考えると、飲み口をロックできる漏れにくいタイプが安心です。地下鉄やバスでの移動が多い旅程なら、保冷・保温の機能よりも「傾けても漏れないか」を優先して選ぶ人が多い印象です。素材は割れる心配のないステンレスかトライタン樹脂のどちらかを選んでおけば、機内持ち込みや宿での取り扱いでも扱いやすいはずです。

漏れない蓋と容量さえ合っていれば、現地で買い足さずに手持ちのもので足ります。忘れてしまった場合や、旅先で使うキッチン雑貨をまとめて見ておきたい場合は、日用品のカテゴリから探すのも一つの方法です。

Qoo10でホーム・生活雑貨を探すタンブラー・キッチン雑貨などの日用品カテゴリ

具体的な韓国限定デザインのタンブラーを探している人は、商品選びに絞った韓国限定タンブラーの入手先ガイドのほうが参考になります。この記事では制度と運用のほうに絞って説明しています。

洗い場・給湯はあるのか——現地での運用

持って行ったタンブラーを現地でどう扱うかも気になるところです。韓国のカフェは基本的に客が自由に使える洗い場を店内に設けていないため、飲み終えたタンブラーをその場でしっかり洗うことは想定しにくいという前提で計画したほうが現実的です。多くの旅行者は、宿泊先の洗面台やゲストハウスの共用キッチンがあるタイミングでまとめて洗う形に落ち着いています。

お湯の提供についても、店舗ごとの対応差が大きく、この記事では一律に「できる・できない」を断定しません。温かい飲み物を持参のタンブラーに入れてほしい場合は、レジで直接聞いてみるのが確実です。断られた場合に備えて、テイクアウト用のカップをもらってから自分のタンブラーに移し替える、という代替手段も頭に入れておくと慌てずに済みます。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、洗い場を探すより「1日の終わりに宿で洗う」と割り切ってしまうほうが旅程はスムーズです。神経質に洗浄にこだわるより、におい移りが気になったら水だけでゆすぐ、くらいの気楽さで持ち歩いている人が多い印象です。

宿泊先の設備によって洗い場の有無は変わるので、荷造りの段階で韓国旅行の持ち物リストもあわせて確認しておくと、タンブラー以外の忘れ物も減らせます。

よくある質問

韓国のカフェで店内飲食を頼むと必ずマグカップで出てきますか?
法律上は使い捨てのプラスチックカップを渡すことが禁止されているため、マグカップやグラス、リユースカップで提供されるのが基本です。ただし紙コップは規制対象から外れているため、店舗によっては紙コップで対応する場合もあります。
タンブラーを持って行けばどのカフェでも割引されますか?
割引は法律ではなく各社が任意で行っている施策のため、金額や適用条件はチェーンごとに異なります。キオスク注文では対象外になる店もあるため、レジで直接申告したほうが確実です。
使い捨てカップの保証金は韓国全土で払う必要がありますか?
いいえ。2026年8月時点で保証金制度が試行されているのは済州と世宗のみで、全国のカフェに義務づけられているわけではありません。参加率も下がっており、政府は全国義務化の方針を取り下げています。
紙コップはもう禁止されていないんですか?
2022年11月に一度は店内での紙コップ使用が禁止されましたが、2023年11月24日付で規制が撤回され、現在は紙コップを店内で使うこと自体は禁止されていません。禁止が続いているのは使い捨てプラスチックカップのほうです。

まとめ

  • 店内で飲むと伝えると、使い捨てプラスチックカップは提供できない。マグカップかリユースカップが基本
  • 紙コップは2023年11月に規制が撤回され、店内でも使用できる状態が続いている
  • タンブラー持参の割引は各社任意の施策。スターバックスは400ウォンなど、金額と適用方法はチェーンごとに違う
  • 使い捨てカップの保証金制度は済州・世宗のみの試行で、全国義務化は事実上見送られている
  • 2027年めどのカップ代別途徴収制度は検討段階で、2026年8月時点ではまだ実施されていない
  • タンブラーは容量350〜470ミリリットル程度・漏れにくい蓋を基準に選べば旅行用として十分
  • 洗い場は店内に無い前提で計画し、宿泊先での洗浄に切り替えるのが現実的

使い捨てカップまわりの制度は、この数年だけでも何度も方向転換してきた分野です。今回の記事で「まだ実施されていない」「試行段階」と書いた部分は、渡航のタイミングによっては状況が変わっている可能性があります。気になる人は、環境部や訪れるカフェチェーンの公式案内で最新の状況を確認してから出発してみてください。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、制度そのものを覚えるより「店内では聞かれたら答える、迷ったら聞く」くらいの心構えのほうが実用的です。次に大きな制度変更があれば、この記事も更新していきたいと思います。

参考・出典

  • 뉴시스「카페내 일회용컵 사용 안된다는데…업주는 “상관없어요”」 https://www.newsis.com/view/NISX20240729_0002829735 (店内プラカップ禁止・過料300万ウォン・2022年4月の全面再開を確認、2026年8月31日確認)
  • MBC「일회용품 규제 완화‥종이컵 매장 내 사용 다시 허용, 플라스틱 빨대 금지 유예」 https://imnews.imbc.com/news/2023/society/article/6541076_36126.html (2023年11月の紙コップ規制撤回とストロー猶予延長を確認、2026年8月31日確認)
  • 파이낸셜뉴스「일회용컵 보증금제, ‘전국 의무→지자체 자율’로…사실상 폐지 수순」 https://www.fnnews.com/ampNews/202510281526034541 (保証金制度が済州・世宗のみの試行にとどまり、全国化が見送られたことと返却率・参加率の推移を確認、2026年8月31日確認)
  • 센TV「N번 뒤집힌 ‘컵 보증금제’…일관성 없는 친환경 정책」 https://www.sentv.co.kr/article/view/sentv202511280052 (制度が繰り返し変更されてきた経緯を確認、2026年8月31日確認)
  • 한국일보「카페 종이컵 사용 금지된다… 큰 규모 매장부터 순차 적용」 https://www.hankookilbo.com/News/Read/A2025121718480001137 (カップ代別途徴収制度の検討内容・2027年めど・大規模店からの段階適用を確認、2026年8月31日確認)
  • 대한민국 정책브리핑「(설명) ‘컵따로 계산제’는 컵값을 더 내는 것이 아니라, 이미 내고 있던 컵값을 별도 표시하는 것임」 https://www.korea.kr/news/policyNewsView.do?newsId=148956884 (制度が検討・説明段階であることを確認、2026年8月31日確認)
  • 스타벅스커피코리아「다회용컵 사용 캠페인」 https://www.starbucks.co.kr/responsibility/no_disposable_cup.do (個人カップ使用時の割引施策の存在を確認、2026年8月31日確認)
  • 서울경제「개인컵 쓰면 400원 할인…스타벅스서 생긴 놀라운 변화」 https://www.sedaily.com/NewsView/268LWQG90D (スターバックスの400ウォン割引を確認、2026年8月31日確認)
  • 케이피아이뉴스「이디야, 내달 20일까지 개인컵 사용시 300원 할인」 https://www.kpinews.kr/newsView/179548332426806 (イディヤの基本200ウォン割引とキオスク対象外の運用を確認、2026年8月31日確認)
  • 여성신문「[쓰지마요] 스타벅스·투썸·이디야·빽다방 할인 받으려면 텀블러를」 http://www.womennews.co.kr/news/articleView.html?idxno=214059 (トゥスムプレイス・コーヒービーンの割引額に関する報道を確認、2026年8月31日確認)
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