韓国のカフェ街を歩いていると、赤いロゴの할리스(ハーリス)の看板を何度も見かけて「有名っぽいけど、結局どんなお店なんだろう」と気になった人は多いはず。スターバックスや투썸플레이스のように名前は知っていても、創業の背景やメニューの特徴までは意外と知られていません。この記事では、ハーリスコーヒーの公式サイト・公式アプリ・公式オンラインモールの情報をもとに、ブランドの成り立ちと値段の目安、そして店舗の探し方を整理します。
ハーリスコーヒーは1998年にソウル江南で創業した、韓国発のエスプレッソ専門チェーンです。公式サイトでは「韓国初のエスプレッソ専門店」と紹介されています(2026年9月17日確認)。2021年にはブランド名から「コーヒー」の文字を外して「할리스」に刷新し、コーヒーだけでなくラテやかき氷、スムージーまで扱う幅広いメニュー構成になりました。店内メニューの価格そのものは公式サイトに掲載されていませんが、公式オンラインモールの商品価格からはおおよその値段感がつかめます。店舗は公式サイト・アプリで地域や設備から検索できます。
結論から――ハーリスコーヒーはどんな店で、値段帯はどれくらいか
まず押さえておきたいのは、ハーリスコーヒーが韓国では老舗の部類に入るブランドカフェだという点です。1998年創業というと、韓国でエスプレッソを使ったカフェ文化がまだ珍しかった時代にさかのぼります。公式サイトの沿革ページでは「韓国初のエスプレッソ専門店」という表現が使われており(2026年9月17日確認)、この自己紹介が長年のブランドイメージの土台になっています。
気になる値段については、正直に書いておくと、公式サイトのメニュー一覧ページには価格が表示されていません。カプチーノやアメリカーノ、콜드브루(コールドブリュー)といったメニュー名は並んでいるものの、実際の一杯あたりの金額は店舗・アプリで確認する仕組みになっています。この記事では、公式オンラインモールで確認できる商品価格を手がかりに、大まかな値段感を紹介します。
ハーリスコーヒーとは――1998年、江南から始まった韓国発のカフェ
ハーリスコーヒーの1号店は1998年6月、ソウル特別市江南区の江南駅付近に開店しました。公式の沿革説明によると、創業初期から独自に原豆をローストする体制をとっていて、この「부드럽고 깊은 커피 맛(まろやかで深いコーヒー味)」路線を長く続けてきたことが、ブランドの一つの特徴として紹介されています(2026年9月17日確認)。
その後の成長も公式沿革ページで確認できます。2018年には500号店を突破したという記述があり、公式ページの現在の説明では「約570余りの店舗を運営」とされています(2026年9月17日確認)。ソウルだけでなく地方都市にも店舗網を広げてきたチェーンで、駅前や商業施設の中など、比較的目にとまりやすい立地に店を構えていることが多いようです。
「할리스커피」から「할리스」へ――2021年のブランド刷新
ハーリスコーヒーの歴史を語るうえで欠かせないのが、2021年のブランド刷新です。報道によると2020年11月にKG그룹(KGグループ)がハーリスを買収し、その後2021年3月15日に新しいビジョンを発表しました(2026年9月17日確認)。このとき、社名・ブランド名が「할리스커피」から「할리스」へと変わり、ロゴからも「COFFEE」の文字が外れています。王冠のエンブレムと赤い色調は維持しつつ、英文で「HOLLYS」とだけ表記する、よりシンプルなロゴになりました。
新しいスローガンは「Moments of Delight!」。HOLLYSの頭文字にちなんだ6つの価値観(Humanism・Open mind・Love・Loyalty・Young・Special)も打ち出されています。発表時に掲げられた2025年までの目標は、直営・加盟を合わせた売上5,000億ウォン、店舗数1,000店、従業員3,000人というものでした。発表当時(2020年末基準)の実績は売上約2,000億ウォン、店舗数587店、従業員1,700人だったと報じられています(2026年9月17日確認)。
「コーヒー」の文字を外した理由は、コーヒー専門店から一歩広がった暮らし全体のブランドを目指す、という方向性の表れと説明されています。実際、メニューにはコーヒー以外にもかき氷やスムージー、フードまで並んでいて、単なる「コーヒーショップ」という枠に収まらない品揃えになっているのが特徴です。
看板メニューの顔ぶれ――コーヒーから빙수(かき氷)まで
公式サイトのメニューページを確認すると、ハーリスコーヒーの品揃えは大きく8つのカテゴリーに分かれています(2026年9月17日確認)。COFFEE、ラテ・チョコレート・ティー、할리치노・빙수(ハリチーノ・かき氷)、スムージー・ジュース、スパークリング、フード、MD商品、MD食品という構成です。コーヒー専門店というより、カフェとデザートショップを兼ねた店づくりになっていることがうかがえます。
| カテゴリー | 代表的なメニュー名(公式表記) |
|---|---|
| COFFEE | 아메리카노(アメリカーノ)、에스프레소(エスプレッソ)、콜드브루(コールドブリュー) |
| ラテ・チョコレート・ティー | 카페 라떼(カフェラテ)、흑임자 버터크림 라떼(黒ごまバタークリームラテ) |
| 할리치노・빙수 | 季節限定のかき氷・フローズン系メニュー |
| スムージー・ジュース | 果物・野菜ベースのドリンク各種 |
特に目を引くのが「흑임자 버터크림 라떼(黒ごまバタークリームラテ)」や「블랙샷 라떼(ブラックショットラテ)」といった、韓国のカフェチェーンらしい季節限定風のネーミングです。定番の「할리스 데일리 커피(ハーリス デイリーコーヒー)」のように、日常使いを意識した名前のメニューもあり、常連客向けとおでかけ気分の両方をカバーしようとしている印象を受けます。ただし公式メニューページには価格が表示されていないため、当日その場で確認するのが確実です。
値段感をつかむ――公式オンラインモールの価格から見る目安
店内メニューの価格が公式サイトに載っていない以上、断定的な金額は書けません。ただ、正直に言うと「だいたいどれくらいの値段のブランドか」は知っておきたいところ。そこで参考になるのが、ハーリスの公式オンラインモール(hollysmall.co.kr)で販売されている商品の価格です(2026年9月17日確認)。これは店内メニューそのものではなく、自宅用のボトルコーヒーや豆などの通販商品ですが、ブランドの価格帯をつかむ手がかりにはなります。
- 1Lボトルアメリカーノ8本セット: 36,900ウォン(1本あたり4,600円程度の計算)
- カプセルコーヒー5種(50個+50個): 55,000ウォン
- 原豆500g×3種(計1kg): 39,900ウォン
- チョコ・バニラデライトクリームケーキ55g×4個: 各9,900ウォン
1Lボトル8本セット36,900ウォンを単純計算すると、1本あたりはコンビニのペットボトル飲料1本強という値段感です。カプセルコーヒー55,000ウォンを100個で割ると1個あたり550ウォンほどで、韓国の街角にある自販機コーヒー1杯分くらいの感覚に近いかもしれません。もちろんこれは通販商品の価格であって、店頭でカップ一杯を注文したときの金額とは別物である点は忘れないでください。過去の報道では2022年1月27日に店内メニューのアメリカーノが4,100ウォンから4,500ウォンへ改定された、という記録もありますが(2026年9月17日確認)、これはあくまで2022年時点の情報で、現在の価格ではありません。
グッズ・スイーツの値段感――タンブラーやクリームケーキも
ハーリスコーヒーはコーヒーそのものだけでなく、公式オンラインモールでグッズ・スイーツ類も扱っています(2026年9月17日確認)。たとえばグラデーションブルーの軽量タンブラー(165ml)は14,000ウォン、雪豹柄の温度でカラーが変わるガラスコップ(400ml)は9,000ウォンで販売されています。チョコ・バニラデライトクリームケーキ(55g×4個)は各9,900ウォン、ミルククリームパン(65g×4個)は12,000ウォンです。
9,000ウォン前後のコップやケーキという価格帯は、韓国のコンビニで売っているちょっとしたお菓子の詰め合わせ1つ分くらいの感覚に近いかもしれません。日本への発送についてはこの記事では確認できていないので、気になる商品があれば公式オンラインモールで配送条件を直接確認してください。実店舗でもMD商品として一部が並んでいる場合がありますが、取り扱いは店舗ごとに差があるようです。
店舗の見つけ方――「1号店」だけを目指さない探し方
ハーリスコーヒーは約570店舗を運営していると公式が説明している通り(2026年9月17日確認)、江南の1号店だけが目的地ではありません。全国に店舗があるので、旅行中でも「近くのハーリス」を探す発想で十分です。公式サイトの店舗検索ページ(m.hollys.co.kr/store/korStore2.do)では、「시/도(都道府県)」を選んでから「구/군(市区郡)」を選ぶ2段階の絞り込みで検索できます(2026年9月17日確認)。
検索結果はドライブスルー店・テラス席あり・24時間営業・喫煙施設・駐車場といったアイコンでさらに絞り込め、店舗名と提供サービス、電話番号が一覧で表示されます。「더보기(もっと見る)」を押すと追加の店舗が読み込まれる仕組みです。近くの店だけを手早く探したいときは、現在地から2キロ以内の店舗を検索できるページ(m.hollys.co.kr/store/korStoreDistance2.do)も用意されています(2026年9月17日確認)。

下の図は、目的別にどの検索機能を使えばいいかを整理したものです。地域を指定してじっくり探すか、現在地から近い順に探すか、あるいはドライブスルーやテラス席といった条件で絞るか。目的がはっきりしていると、検索の手間がぐっと減ります。カフェでの過ごし方やWi-Fi利用時のマナーは韓国カフェのマナーガイドの記事でも整理しているので、あわせて確認してみてください。
アプリでできること――スマートオーダーとハーリスカード
店を見つけたあとに便利なのが公式アプリ「할리스」です(2026年9月17日確認)。会員向けのメンバーシップ機能に加えて、レジに並ばず先に注文しておける스마트오더(スマートオーダー)、自宅まで届けてもらう딜리버리(デリバリー)、現金のように使えるプリペイド式の「할리스카드」まで、一つのアプリにまとまっています。
旅行中で韓国の電話番号を持っていない場合、会員登録やスマートオーダーの利用条件が変わることもあります。この記事では日本から使う場合の具体的な手順までは確認できていないので、事前にアプリストアの説明ページや公式サイトの案内を見ておくと安心です。値段を先に知りたい人は、レジで注文する前にアプリのメニュー画面をのぞいてみるのも一つの手かもしれません。
他の韓国カフェチェーンとの違い――位置づけを知っておく
韓国のカフェチェーンは選択肢が多く、ハーリスコーヒーだけを見ていると全体像がつかみにくいかもしれません。同じ中価格帯のチェーンとしてよく比較されるのが투썸플레이스(トゥサムプレイス)で、トゥサムプレイスの店舗ガイドの記事ではケーキやタルトに強いブランドとして紹介しています。ハーリスもかき氷やフードメニューを扱っている点は共通していますが、ブランドが打ち出す個性はそれぞれ違うので、目的に応じて選ぶのが良さそうです。
一方で近年の韓国では、低価格帯を打ち出すカフェチェーンの存在感も大きくなっていると言われています。たとえばコンポーズコーヒーの記事で紹介しているような低価格路線のチェーンは、ハーリスのような老舗ブランドとは異なる客層に向けた展開をしています。韓国のカフェチェーン全体の見取り図や、日本にも展開しているブランドの情報は韓国カフェチェーンと日本展開の記事に、韓国で人気のコーヒーの選び方は韓国のおすすめコーヒーの記事にまとめているので、あわせて読むと全体像がつかみやすいはずです。
正直に書いておきたいこと――経営をめぐる報道
ここは正直に書いておきたいところです。ハーリスコーヒーは2020年にKGグループの傘下に入った後、2021年のブランド刷新で成長を目指す姿勢を打ち出しましたが、近年は経営に関する報道もいくつか出ています。2025年5月26日付の報道では、KG系列の会社がハーリスの売却を検討し、会計法人などのアドバイザーに接触しているとされました(2026年9月17日確認)。この記事の執筆時点で、売却の実施や時期について確定した一次情報は確認できていません。
経営体制や店舗網は今後変わる可能性があります。この記事の情報は2026年9月17日時点で確認できた公式情報・報道にもとづくものとして扱い、最新の状況は公式サイトや公式アプリで確認してください。
個別の店舗で言うと、ソウルの鍾路にあった旗艦的な店舗が2021年4月26日を最後に営業を終えたという記録もあります。理由はコロナ禍による学院街の休校長期化や在宅勤務の定着で、周辺の商圏そのものが縮小したためと報じられています(2026年9月17日確認)。ただし、これは個別店舗の閉店であって、ハーリスコーヒーというブランド自体が営業を終えたわけではありません。全国での店舗展開は現在も続いています。
よくある質問
まとめ――ハーリスコーヒーは歴史とメニューの幅で選ぶ店
ハーリスコーヒーは1998年創業、韓国発のエスプレッソ専門店として始まり、2021年のブランド刷新でコーヒー以外のメニューも幅広く扱う店へと姿を変えてきたチェーンです(2026年9月17日確認)。店内メニューの価格は公式サイトに掲載されていないため、訪問前にアプリや店頭で確認するのが確実。公式オンラインモールの通販価格からは、コンビニ飲料1本強といった値段感がうかがえます。
- 1998年6月、ソウル江南で創業した韓国発のエスプレッソ専門店
- 2021年3月15日にブランド名を「할리스커피」から「할리스」へ刷新
- メニューはコーヒーからかき氷・スムージー・フードまで8カテゴリー
- 店内メニューの価格は非公開。公式アプリ・店頭で確認が必要
- 店舗検索は公式サイトで地域・現在地・設備から絞り込める
韓国のカフェチェーンはそれぞれに個性があり、ハーリスコーヒーは「歴史の長さ」と「メニューの幅」が特徴と言えそうです。他のチェーンと比べながら、自分の目的に合うお店を選ぶ材料にしてみてください。
参考・出典
- Hollys 공식「할리스의 탄생 그리고 오늘」https://m.hollys.co.kr/hollysIs/hollys.do?div=history (2026年9月17日確認)
- Hollys 공식「메뉴」https://m.hollys.co.kr/menu/menuList.do (2026年9月17日確認)
- Hollys 공식「매장찾기」https://m.hollys.co.kr/store/korStore2.do (2026年9月17日確認)
- Hollys 공식몰 https://hollysmall.co.kr/ (2026年9月17日確認)
- 그린포스트코리아「할리스, ‘커피’ 떼고 라이프스타일 브랜드로 새출발」https://www.greenpostkorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=126995 (2026年9月17日確認)
- 신아일보「[단독] 실적 악화에 결국…할리스 종로본점 ‘눈물의 철수’」https://www.shinailbo.co.kr/news/articleView.html?idxno=1409773 (2026年9月17日確認)
- 더벨「KG그룹, 커피 프랜차이즈 ‘할리스’ 매각하나」https://www.thebell.co.kr/front/newsview.asp?key=202505261004017520104778 (2026年9月17日確認・有料部分あり)
- fntimes「”아메리카노 4500원 시대”…투썸・할리스 27일 커피 가격 인상 예고」https://m.fntimes.com/html/view.php?ud=202201251505368175539a63f164_18 (2026年9月17日確認)

