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韓国旅行でカルグクスを食べて「日本でも食べたい、なんなら家でも作りたい」と思ったのに、いざ近所の韓国料理店のメニューを見てもチゲやサムギョプサルはあっても칼국수(カルグクス)が載っていない——そんな経験、ありませんか。実はこれ、探し方が悪いわけではありません。カルグクスは日本の韓国料理店にとって「扱いにくいメニュー」だからです。
カルグクスは日本の韓国料理店の定番メニューではなく、専門的に扱う店自体が少ないのが実情です。今回の調査で公式サイト・公式SNSで営業を確認できたのは、新大久保の麺生堂。大阪・鶴橋で話題のスターカルグクスは食べログ上で「掲載保留中」(運営状況を確認できず)となっており、訪問前の確認が必須です。口コミで人気の明洞食道楽なども公式での一次確認はできませんでした。確実に味わいたいなら、韓国食材店や通販で生麺・乾麺・スープの素を買って家で作るほうが再現性が高い、というのが今回の整理です。
この記事では「カルグクスとは何か」の説明は最小限にとどめ、日本でどう食べる・どう買うかだけに絞って書きます。麺の作り方やソウルの名店紹介はカルグクスの基本ガイドで詳しく紹介しているので、そちらもあわせてどうぞ。
カルグクスが「定番メニュー」になりにくい理由
まず知っておきたいのは、カルグクスがサムギョプサルやチゲのように、どの韓国料理店にも置いてある料理ではないということです。理由は仕込みと提供のオペレーションにあります。カルグクスは名前のとおり「칼(包丁)」で打った麺をスープで直接煮込んで仕上げる料理で、麺を茹でてから合わせる冷麺やジャージャー麵とは工程が違います。麺のデンプンがスープに溶け出すことで自然なとろみが出るのが持ち味ですが、この煮込み時間は注文が入ってからでないと再現しにくく、他のメニューと同じ回転で提供するのが難しい料理でもあります。
そのため日本では、カルグクスを「専門に扱う店」と「裏メニュー的に置いている店」に分かれる傾向があります。専門店は提供時間を絞って効率よく回す一方、居酒屋タイプの韓国料理店では鍋の締めやランチ限定メニューとしてひっそり出しているケースが目立ちます。既存記事で紹介した新橋のサムジョが朝10時〜13時限定の営業なのも、まさにこの事情の一例です。
提供する店が少ないぶん、探す側にも少しコツが要ります。次の見出しから、新大久保・大阪鶴橋という2大コリアンタウンでの探し方を具体的に見ていきます。
どこで探すか——新大久保コリアンタウンの歩き方
東京でカルグクスを探すなら、まず候補に挙がるのが新大久保です。理由は単純で、韓国料理店の密度がほかのエリアと比べものにならないほど高いから。ただし「新大久保のどこでも食べられる」わけではなく、看板やメニュー表に칼국수の文字があるかを確認する必要があります。
探し方のコツは、日本語の「カルグクス」だけでなく칼국수や손칼국수(手打ちカルグクス)というハングル表記でも検索してみることです。日本語のグルメサイトでは埋もれてしまう小さな専門店が、韓国語のSNS投稿やハッシュタグ経由で見つかることがあります。今回の調査でも、日本語の食べログ検索だけでは出てこなかった店が、Instagramのハッシュタグ経由で見つかりました。
新大久保エリア全体の食べ歩きルートは新大久保食べ歩きガイドで別にまとめています。カルグクス以外の名物もあわせて回りたい人は、こちらのルートを参考にすると効率よく歩けます。
どこで探すか——大阪・鶴橋と地方の韓国料理店
関西で探すなら、大阪・鶴橋のコリアンタウンが有力候補です。近鉄鶴橋駅から徒歩10分ほどのエリアに韓国料理店が集まっており、キムパやチヂミの店と並んで、カルグクスを掲げる店も見つかります。今回の調査では、韓国国内に複数店舗を持つチェーンが日本第1号店として鶴橋に出店したという情報も見つかりましたが、この店については後の見出しで詳しく触れる注意点があります。
新大久保・鶴橋以外の地方都市では、韓国料理店そのものの数が絞られるため、カルグクス専門店を見つけるのはさらに難しくなります。地方で探すときは、①その都市の「コリアタウン」「韓国料理横丁」と呼ばれるエリアの有無をまず確認する、②韓国料理店の口コミに「カルグクス」「手打ち麺」という単語が出てくるかを個別にチェックする、という2段階で絞り込むのが現実的です。今回の調査では時間の制約もあり、地方都市で公式に営業を確認できた専門店までは特定できませんでした。
グルメサイトの検索結果は、閉店した店がそのまま残っていることがあります。特に地方の小さな専門店は情報の更新が遅れがちなので、訪問前に電話または公式SNSで営業を確認するひと手間を惜しまないでください。
大阪で韓国料理店を探す一般的なコツは大阪の韓国料理店ガイドでも紹介しています。鶴橋以外のエリアで韓国料理を探したい人は参考にしてみてください。
営業を公式に確認できた店——麺生堂(新大久保)
今回の調査で、公式Instagramのプロフィールと投稿から営業を確認できたのは、新大久保の麺生堂です。住所は東京都新宿区百人町1-20-5、営業時間は平日11:00〜22:00(ラストオーダー21:00)、土日祝前日は11:00〜23:00(ラストオーダー22:00)と、公式Instagramのプロフィール欄に明記されていました。2025年11月にオープンした比較的新しい店で、最新の投稿日も2025年11月8日と、アカウントの更新が止まっていない状態を確認しています(2026年8月28日確認)。
住所は麺生堂の公式Instagram(@myeonsaengdang)のプロフィール表記から2026年8月28日に確認したものです。訪問前に最新の営業状況もあわせて確認してください。
既存記事でも触れていますが、あさりやタコを使ったカルグクス、パジョン(チヂミ)、マンドゥ(餃子)なども扱っており、カルグクス単品ではなく韓国料理店としての一通りのメニューを備えています。「本場に近い専門店で確実に食べたい」という人には、まずこの店を軸に予定を組むのが安全な選択肢になりそうです。
確認できなかった店・要注意の店
次に、口コミサイトでは名前が挙がるものの、今回の調査では公式サイト・公式SNSでの一次確認ができなかった店を挙げます。営業していないという意味ではありませんが、確認できた店と同じ扱いはできないため、分けて書きます。
新大久保の明洞食道楽は、その名のとおり本場ソウル・明洞の味を意識したメニュー構成とカルグクスの看板メニューで複数の口コミサイト(食べログ・Retty・エキテン・Yahoo!マップ)に掲載されていますが、検索では公式サイトや公式SNSアカウントを見つけることができませんでした。本場の明洞グルメがどんなものかは明洞グルメガイドで別にまとめているので、渡韓の際の比較にどうぞ。同じく新大久保のとんちゃんプラス、大阪鶴橋のチャン食堂も、口コミでは存在が確認できるものの公式での確認までは至っていません。
大阪・鶴橋のスターカルグクス(별★칼국수)は、韓国国内に複数店舗を持つチェーンの日本第1号店として紹介されており、公式とみられるInstagramアカウントの存在も確認できました。ただし食べログ上では「掲載保留中」となっており、「休業期間が未確定、移転・閉店の事実確認ができない」という理由で店舗の運営状況を確認できていない状態です(2026年8月28日確認、最新口コミは2025年10月付)。この記事では「営業中」と断定せず、訪問前に電話または公式SNSで最新状況を確認することを強くすすめます。
このように、日本のカルグクス専門店は情報が古いまま残りやすい・入れ替わりが早いという2つの事情が重なっています。「行ってみたら閉まっていた」を避けるには、出発直前にもう一度、店名+「閉店」「移転」で検索し直すひと手間が確実です。
通販で買う・家で作る材料をそろえる
店を探すより先に、家で確実に近い味を再現したいという人もいるはずです。カルグクスの材料は、乾麺やスープの素は日本のスーパーでは扱いが少ないので、韓国食品をまとめて扱う通販で探すほうが早く見つかります。
買える形は大きく3つに分かれます。①生麺タイプは要冷蔵で、加熱時間の目安は5〜6分程度、別途スープを自分で用意する必要があるものが中心です。②乾麺・インスタントタイプのカルグクス袋麺は常温保存が可能で、スープの素までセットになっているぶん手軽さで勝ります。③スープの素単体を買って、麺は日本の生うどんで代用する組み合わせ方もあります。楽天市場では「カルグクス麺」で179件、「カルグクス」で338件がヒットするほど、実は流通量自体は少なくありません。
新大久保・鶴橋以外でも通える範囲に韓国食材店がある人は、実店舗で生麺の在庫を直接確認するのも手です。東京の韓国食材店の探し方は東京の韓国食材店ガイド、通販サイトの比較は韓国食品の通販サイトまとめで詳しく紹介しています。

日本のうどんで代用すると何が違うのか
「カルグクスの麺が手に入らないなら、うどんで代用すればいいのでは」と考える人も多いはずです。結論から言うと、代用は可能ですが仕上がりの食感はかなり違います。
いちばんの違いはとろみです。カルグクスの麺は打ち立ての生地をスープで直接煮込むため、麺の表面から出たデンプンがスープに溶け出し、自然なとろみのあるスープに仕上がります。一方、日本のうどんは製麺の段階でコシを強く出すための加工がされており、煮込んでもデンプンが出にくく、スープはさらっとしたままになりやすいのが特徴です。麺の断面も、カルグクスは手打ちならではの不揃いな平打ちであるのに対し、うどんは均一な角麺という違いがあります。
代用うどんを使う場合は、乾麺タイプよりも茹でうどん(生麺タイプ)のほうが食感が近くなります。スープの素だけを通販で買って、麺は近所のスーパーの茹でうどんで済ませるという組み合わせは、コーヒー1杯分くらいの予算で試せる手軽な選択肢です。
家で作る手順——生地・スープ・具材
本格的に作りたい人向けに、家庭でのカルグクスの基本的な作り方の流れを整理します。材料の細かい分量やアサリ出汁の取り方はカルグクスの基本ガイドのレシピ紹介がより詳しいので、ここでは全体の流れだけをつかんでください。
- 小麦粉に塩水を少しずつ加えながらこね、生地がまとまったらラップに包んで最低30分ほど寝かせる(市販の生麺を使う場合はこの工程は不要)
- 寝かせた生地を薄く伸ばし、包丁で細長く切って麺にする(生麺を使う場合は袋から出してほぐしておく)
- アサリや煮干しでだしを取り、醤油や塩で味を調える。市販のスープの素を使う場合は表示どおりの水量で溶く
- スープが沸いたら麺を入れ、麺のデンプンでとろみがつくまで煮込む
- ズッキーニやじゃがいも、ねぎなどの具材を加えて仕上げる
市販の生麺・乾麺を使えば、工程1〜2を省略できるぶん時間はかなり短縮できます。初めて作る日は、まず乾麺タイプのスープの素セットで一度全体の流れをつかんでから、生麺タイプに挑戦するという順番がおすすめです。
よくある質問
まとめ
- カルグクスは仕込みと提供時間の制約から、日本の韓国料理店では定番メニューになりにくい
- 探すときは「カルグクス」だけでなく칼국수「手打ち麺」でも検索すると見つかりやすい
- 今回の調査で公式に営業を確認できたのは新大久保の麺生堂。大阪・鶴橋のスターカルグクスは食べログが掲載保留中で要確認
- 明洞食道楽など口コミで人気の店も、公式サイト・公式SNSでの一次確認はできなかった
- 確実に味わいたいなら、韓国食材店・通販の生麺・乾麺・スープの素を使って家で作るほうが再現性が高い
- うどんでの代用は可能だが、とろみと麺の食感はカルグクスとは違うものになる
カルグクスは「探せば必ずある」料理ではなく、専門店・通販・自作をうまく組み合わせて楽しむ料理だというのが今回の調査を通じての実感です。この記事で「確認できなかった」と書いた店も、時期によっては新しい情報が出ている可能性があります。訪問前のひと手間だけは省略せずに、無駄足を防いでください。
参考・出典
- 麺生堂 公式Instagram https://www.instagram.com/myeonsaengdang/ (住所・営業時間・最新投稿日を確認、2026年8月28日確認)
- スターカルグクス – 食べログ https://tabelog.com/osaka/A2701/A270306/27141003/ (掲載保留中の注記・最新口コミ日を確認、2026年8月28日確認)
- スターカルグクス 公式とみられるInstagram https://www.instagram.com/starnoodles.jp/ (アカウントの存在を確認、2026年8月28日確認)
- 明洞 食道楽 – Yahoo!マップ https://map.yahoo.co.jp/v3/place/4LqKQw0gbUE (住所・電話番号を確認、2026年8月28日確認)
- 明洞 食道楽 – Retty https://retty.me/area/PRE13/ARE661/SUB108/100001266495/ (口コミ掲載の存在を確認、2026年8月28日確認)
- イワシカルグクス 袋麺 – NONGSHIM JAPAN https://www.nongshim.co.jp/lineup/lineup05_23.html (内容量・特徴・購入経路を確認、2026年8月28日確認)
- 宗家 もっちり生カルグクス 450g – 韓国広場e-shop本店 https://www.kankokuhiroba.jp/c/cat-048/cat-066/61900270 (価格・原産国・調理法を確認、2026年8月28日確認)
- 楽天市場「カルグクス麺」検索結果 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%82%AF%E3%82%B9%E9%BA%BA/ (流通量の目安として件数を確認、2026年8月28日確認)
- カルグクスとは?味・東京とソウルの名店・レシピ – ソウルイン https://jandkfoods.com/kalguksu/ (既存店舗情報・調理法の説明を確認、2026年8月28日確認)

