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「韓国語学留学」と聞くと、まとまった休みと大きな貯金が要りそうで尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか。実際には大学付属の韓国語教育機関——通称어학당(オハクタン・語学堂)——は学期ごとの申し込み制で、1学期だけ・3か月だけという参加の仕方もできます。この記事では語学堂そのものの仕組み(学期・授業料・級・選び方)を、公式サイトで確認できた範囲に絞って整理します。ビザや在留資格の詳しい制度については、別記事のワーキングホリデー制度の解説に譲ります。
語学堂は年4学期制(3・6・9・12月開講、1学期10週前後)が一般的な形です。授業料は大学によって差があり、2026年9月3日確認の時点で高麗大学校(コリョ大学校)が1学期180万ウォン、西江大学校(ソガン大学校)が午前クラスで1学期186万ウォンでした。これに入学時のみの選考料(10〜12万ウォン程度)と教材費、住居費が別途かかります。大学の優劣・合否・ビザの可否は本記事では断定せず、各校の公式サイトと大使館の案内を確認してください。

語学堂とは——大学付属の韓国語教育機関、民間の語学院との違い
語学堂(オハクタン・語学堂)は、大学が運営する韓国語教育機関の通称です。延世大学校(ヨンセ大学校)や高麗大学校のように「〇〇大学校 韓国語学堂」「〇〇大学校 韓国語センター」という名称で、留学生向けの正規課程を持っています。共通しているのは、大学のキャンパス内で運営され、修了証(履歴書に書ける実績)が発行される点、そして学期制で申し込みから修了までの流れが決まっている点です。
これに対して、東京の新大久保にあるような民間の語学院(ハグォン)は、韓国国内にも数多く存在します。カリキュラムの自由度が高く、少人数制や短期集中コースを組みやすい一方、大学付属の語学堂ほど組織立った修了証の重みはないのが一般的です。「学校に通っている実感」と「学歴・提出書類としての体裁」を重視するなら語学堂、スケジュールの柔軟さや価格を重視するなら語学院、という住み分けで考えると選びやすくなります。
どちらを選ぶにしても、韓国語のクラス以外に大学のキャンパス施設(図書館・食堂・サークル活動など)を使えるかどうかは大学ごとに扱いが異なります。気になる大学がある場合は、語学堂の在籍者がどこまで学内施設を利用できるのか、公式サイトの案内で確認しておくと現地での生活がイメージしやすくなります。
学期の仕組み——年4学期制、1学期は10週前後が基本形
語学堂の多くは年4学期制を採用しています。西江大学校の韓国語教育院を例に取ると、2026年度は春学期が3月10日〜5月22日、夏学期が6月4日〜8月21日、秋学期が9月8日〜11月20日、冬学期が12月3日〜2027年2月22日と、いずれも約10週間で区切られていました(2026年9月3日確認)。高麗大学校の韓国語センターも同様に年4学期制で、1学期は10週/学期という構成です(2026年9月3日確認)。
この「10週で1つの級が終わる」という設計が、語学堂のカリキュラムの基本単位です。1級から始めた場合、6級(最上級の一歩手前)まで到達するには理屈のうえで6学期、つまり1年半かかる計算になります。実際には最初から6学期分の申し込みをする必要はなく、1学期ごとに継続の意思確認と申し込みが必要になる大学がほとんどです。
申し込みの締め切りは開講の1〜2か月前に設定されているのが一般的な傾向で、書類選考・入金・レベルテストの予約という順番で進みます。「思い立ったらすぐ来月から通える」制度ではなく、入国や住居の手配も含めて逆算したスケジュールが必要になる点は、事前に押さえておきたいところです。学期の正確な日程は年度によって前後するため、志望校が決まった段階で必ず公式サイトの最新の学事日程を確認してください。
費用の内訳——授業料・選考料・教材費・住居費を分けて考える
語学堂にかかる費用は、大きく4つに分けて考えると把握しやすくなります。①1学期分の授業料②入学時(新入生)だけにかかる選考料③教材費④寮やコシウォンなどの住居費、の4つです。このうち①と②は公式サイトで金額が明示されている大学が多く、③と④は別途負担になります。
2026年9月3日確認の時点で、高麗大学校韓国語センターの正規課程(一般目的・学問目的・オンライン・最上級のいずれも)は1学期180万ウォン、これとは別に選考料12万ウォン(新入生のみ・返金不可)がかかると案内されていました。西江大学校の韓国語教育院は、午前クラス(KGP200・週20時間)が1学期186万ウォン、午後クラス(KAP200)が180万ウォン、夜間クラス(KGP60・週6時間)が70万ウォンで、いずれも選考料10万ウォン(新入生のみ・返金不可)が別途かかります。教材費はどちらの大学も学生の自己負担で、金額は明記されていませんでした。
| 大学 | コース | 1学期の授業料 | 選考料(新入生) |
|---|---|---|---|
| 高麗大学校 韓国語センター | 正規課程(一般目的・学問目的等) | 180万ウォン | 12万ウォン |
| 西江大学校 韓国語教育院 | KGP200(午前・週20時間) | 186万ウォン | 10万ウォン |
| 西江大学校 韓国語教育院 | KAP200(午後・週20時間) | 180万ウォン | 10万ウォン |
| 西江大学校 韓国語教育院 | KGP60(夜間・週6時間) | 70万ウォン | 10万ウォン |
体感で置き換えると、1学期の授業料はだいたい推しグッズの大型セット10個分ほどの金額です。安い買い物ではないからこそ、①申し込み前に級のレベルを正しく把握しておく②住居費込みで1学期の総額を出しておく、という2つの下準備が結果的に節約につながります。金額は改定されることがあるため、申し込み直前に必ず各校の公式サイトで最新の数字を確認してください。
主な語学堂——公式サイトで募集を確認できた大学から
語学堂は延世大学校・高麗大学校・西江大学校・成均館大学校・建国大学校など、ソウル市内だけでも複数の大学が運営しています。今回、公式サイトで2026年度・2027年度の学期日程まで具体的に確認できたのは高麗大学校韓国語センターと西江大学校韓国語教育院の2校でした(2026年9月3日確認)。それ以外の大学についても語学堂そのものは存在しますが、本記事では確認できた範囲を超えて日程や特徴を書きません。志望校が上の2校以外の場合は、大学名と「韓国語教育院」または「語学堂」で検索し、公式サイトの募集要項を直接確認してください。
高麗大学校韓国語センターの正規課程は、一般目的・学問目的・オンライン・最上級という4種類のクラス区分を公式に案内しています。このうち学問目的クラスは、発表・討論・レポート作成・TOPIK対策の授業を含むと明記されており、大学進学や大学院進学を見据えた学習者を対象にしていることが読み取れます(2026年9月3日確認)。
西江大学校韓国語教育院は、正規課程を午前クラス(KGP200)と午後クラス(KAP200)に分け、これとは別に働きながら通う人向けの夜間クラス(KGP60・週6時間・年2学期制)を用意していました(2026年9月3日確認)。夜間クラスは正規課程より学期数が少なく、春・秋の年2回開講という点は覚えておくと申し込みのタイミングを逃しにくくなります。
どの大学が自分に合うかは、カリキュラムの重点(会話重視か文法・読解重視か)や立地、費用のバランスで変わります。本記事は特定の大学を優れているとは判断しません。最終的な選択は、各校の公式サイトの案内と、必要に応じて大使館・領事館への確認を踏まえて行ってください。
レベル分け(1〜6級)とTOPIKとの関係
語学堂の授業は、多くの大学で1級から6級までの6段階に分かれています。高麗大学校・西江大学校のいずれも「1級〜6級」という区分で、6級修了後にさらに上のクラス(最上級・特別課程)を設けている点が共通していました(2026年9月3日確認)。入学時にはレベルテストがあり、完全な初心者であれば1級から、既にある程度学習経験がある人はテストの結果に応じて2級以上から始めることになります。
この級の考え方は、韓国語能力試験TOPIKの級とは別物です。TOPIKはあくまで試験の合否・等級であり、語学堂の級はその大学内のカリキュラム上の到達段階を示すものです。ただし語学堂の学問目的クラスにはTOPIK対策の授業が組み込まれている場合があり、進学や就職でTOPIKのスコアが必要な人にとっては、語学堂での学習がそのままTOPIK対策につながる面もあります。
すでに独学やオンラインレッスンでハングルと基礎文法を終えている人は、レベルテストで上の級からスタートできる可能性があります。逆に言えば、渡韓前にどこまで自習を進めておくかで、同じ授業料でも実質的に学べる範囲が変わってくるということでもあります。
行く前にどこまでやっておくか——オンラインで代替できる部分
語学堂は1級(完全初心者向け)から始めると、6級到達までに理屈上6学期・1年半というスケジュールと授業料がかかります。渡韓前にハングルの読み書きと基本の文型を独学やオンラインレッスンで終えておけば、レベルテストで2級以降からスタートできる可能性が生まれ、同じ授業料でもより実践的な内容から学べることになります。時間的にも金銭的にも、渡韓前の下準備は語学堂での学習効率を左右する要素の一つです。
渡韓前の準備段階だけでなく、「そもそも語学堂に通わずオンラインだけで学習を続けたい」という人もいるはずです。オンライン韓国語レッスンの各サービスをどう比べればいいかは、オンライン韓国語レッスンの比較記事で整理しているので、渡韓するかどうかの判断材料としても確認しておくと選びやすくなります。料金・レッスン回数・キャンペーンの内容は変動するため、申し込み直前に各サービスの公式サイトで確認してください。
渡韓せずに学習アプリだけで基礎を固めたい人向けには韓国語学習アプリのおすすめ記事、日本国内の語学学校を検討している人には日本の韓国語学校の記事もあわせて参考にしてください。「渡韓する・しない」の判断そのものに迷っている段階なら、まずこの2本を読んでから語学堂の申し込みを検討する順番でも遅くありません。
ビザ(D-4)の要否——在籍期間によって扱いが変わるため大使館に確認を
語学堂に通う場合、在籍期間が長くなるとD-4(一般研修)ビザ、いわゆる語学研修ビザの取得が必要になる制度があります。一方で、短期の学期だけを受講する場合は査証(ビザ)なしで通える扱いになるケースもあると案内している大学がある一方、具体的な日数の基準や適用条件は大学・時期によって案内が異なり、本記事の調査範囲では確定した一次情報を確認できませんでした。
ビザの要否は在籍する学期数・大学の案内・申請時点の制度によって扱いが変わります。「短期だから査証なしで通えるはず」と自己判断せず、申し込み予定の大学の留学生課、または在日本の大韓民国大使館・領事館に、渡航前に必ず直接確認してください。
ビザの取得が必要になった場合は、在学証明書や入学許可書など大学側が発行する書類が必要になるのが一般的な流れです。この書類の発行タイミングは大学の入学手続きの完了後になることが多いため、ビザ申請の予定がある人は、入学手続きの締め切りとビザ申請にかかる期間の両方を逆算してスケジュールを組んでおくと安心です。
住むところ——寮・コシウォン・ワンルームと申し込み時期
語学堂に通う間の住まいは、大きく分けて大学の寮、コシウォン(個室の簡易宿泊施設)、ワンルーム(韓国式の賃貸マンション)の3択になります。高麗大学校の韓国語センターは、正規課程のメニューの中に「寮」という項目を公式に案内しており、大学によっては留学生向けの寮の申し込み窓口を語学堂の手続きと合わせて案内しているところがあります(2026年9月3日確認)。ただし寮は部屋数に限りがあり、申し込みが早期に締め切られる傾向があるため、入学手続きと同時進行で確認する必要があります。
コシウォンは月単位の契約が可能で、初期費用を抑えたい人や、キャンパス周辺で短期間だけ住みたい人に向いています。個室でも収納や設備は簡素な場合が多く、長期の滞在には手狭に感じることもあるようです。一方ワンルームは、ボゴジュム(保証金)という敷金に近い制度があり、月額の家賃は下げられても初期費用がまとまって必要になる契約形態が一般的です。
住居探しと並行して、渡航直後の通信手段の確保も忘れずに準備しておきたいポイントです。空港到着後すぐにSIMやeSIMを使える状態にしておけば、寮やコシウォンの下見の連絡もスムーズになります。渡航準備そのものについては持ち物リストの記事、長期滞在向けの通信手段は長期滞在向けeSIMの記事も参考にしてください。
向く人・向かない人——語学堂という選択肢を見極める
語学堂が向いているのは、①学期という区切りの中で強制的に学習ペースを作りたい人②修了証という形の実績を残したい人③韓国での学生生活そのものを一定期間体験したい人、といったタイプです。クラスメイトが世界各国から集まる環境で、韓国語だけでなく他の国の学習者との交流も含めて留学の価値を感じる人には合っている制度と言えます。
逆に向かないのは、①仕事や学業の合間に短期間だけ効率よく話せるようになりたい人②特定のスキル(ビジネス韓国語、K-POP関連の会話など)に絞って学びたい人③まとまった費用と時間を確保しにくい人です。こうしたタイプの人は、オンラインレッスンや日本国内の語学学校、あるいは短期の語学研修プログラムのほうが目的に合っている場合があります。
| タイプ | 語学堂が向く | 他の選択肢が向く |
|---|---|---|
| 学習ペース | 強制力がないと続かない | 自分のペースで進めたい |
| 目的 | 修了証・留学経験を残したい | 特定スキルだけ伸ばしたい |
| 時間・費用 | 1学期分をまとめて確保できる | すきま時間・低予算で始めたい |
迷った場合は、まずオンラインレッスンや学習アプリで数か月試してみて、続けられそうか・韓国語学習そのものが自分に合っているかを確認してから語学堂への申し込みを検討する、という順番も現実的な選び方の一つです。
よくある質問
まとめ
- 語学堂(オハクタン)は大学付属の韓国語教育機関。民間の語学院(ハグォン)より組織立った修了証が出る
- 学期は年4学期制、1学期10週前後が基本形(西江大学校・高麗大学校で確認、2026年9月3日確認)
- 1学期の授業料は高麗大学校180万ウォン、西江大学校180万〜186万ウォン(2026年9月3日確認)。別途、新入生のみの選考料が10万〜12万ウォン
- 級は1〜6級。TOPIKの級とは別制度だが、学問目的クラスはTOPIK対策を含む場合がある
- ビザ(D-4)の要否は在籍期間によって扱いが変わる。大学の留学生課・大使館に必ず確認を
- 住まいは寮・コシウォン・ワンルームの3択。寮は早期締切の傾向があるため入学手続きと同時進行で確認する
- 渡韓前にハングルと基本の文型を終えておくと、同じ授業料でも上の級から始められる可能性がある
- 大学の優劣・合否・ビザの可否は本記事では判断しない。最終判断は各校と大使館の案内に委ねる
語学堂は「まとまった時間と費用が要る留学」というイメージが先行しがちですが、実際は学期単位で区切られた制度で、1学期だけの参加という選び方もできます。費用も学期・レベルも大学ごとに違いがあるため、気になる大学が決まったら公式サイトの最新の募集要項を確認するところから始めてみてください。
参考・出典
- 서강대학교 한국어교육원 등록 안내(수강료・전형료) https://klec.sogang.ac.kr/?url=/dep_03/3100.php (2026年9月3日確認)
- 서강대학교 한국어교육원 연간 학기 일정(2026・2027학년도) https://klec.sogang.ac.kr/?url=/dep_03/3500.php (2026年9月3日確認)
- 서강대학교 한국어교육원 정규과정(오전반) 소개(급수・수업시간) https://klec.sogang.ac.kr/?url=/dep_02/2111.php (2026年9月3日確認)
- 고려대학교 한국어센터 정규과정 등록안내(등록금・전형료) https://klc.korea.ac.kr/klckor/course/regular_guide.do (2026年9月3日確認)
- 고려대학교 한국어센터 정규과정 소개(급수・학기) https://klc.korea.ac.kr/klckor/course/regular_intro.do (2026年9月3日確認)

