本記事にはプロモーションを含みます。
「うちの子、春休みに友達と韓国に行きたいって言うんだけど、一人で行かせても大丈夫なのかな」——高校生や大学1年生の子を持つ保護者から、こんな相談を受けることが増えました。当の本人たちも、パスポートの手続きや空港での搭乗、ホテルのチェックインで何を聞かれるのか、想像がつかないまま出発日を迎えてしまいがちです。
未成年だけの韓国旅行で実際につまずきやすいのは、入国審査そのものより「航空会社の搭乗ルール」「パスポート申請の法定代理人署名」「宿泊施設ごとの年齢制限」の3つです。同意書は場面によっては用意しておくと安心ですが、「提示すれば必ず入国・宿泊できる」と言い切れる一次情報は確認できませんでした。航空会社・宿泊施設・出入国当局、それぞれに個別で確認する前提で準備を進めましょう。
何歳から一人で飛行機に乗れるのか(航空会社ごとに違う)
未成年だけで韓国へ向かうときにいちばん最初にぶつかるのが、搭乗する航空会社の「未成年者だけの搭乗」に関するルールです。UM(Unaccompanied Minor・非同伴少児)と呼ばれるサービスの対象年齢が、航空会社ごとにまったく違います。
日本航空(JAL)の公式案内では、国際線は5歳以上であれば原則一人で搭乗でき、5歳未満の一人旅は受け付けていません。12歳以上16歳未満の一人旅には、対象運賃であれば「JALファミリーサービス」というサポートを利用できるとされています。全日空(ANA)も、国際線は5歳以上12歳未満が「ANAジュニアパイロット」の対象、12歳以上17歳未満は希望すればサポートを申し込める仕組みです(2026年9月7日確認)。
韓国側では、アシアナ航空が12歳以上17歳未満向けに「Optional UM」という任意サービスを用意しており、出発24時間前までの申込みと、送迎する保護者の連絡先の登録が必要とされています(2026年9月7日確認)。一方でLCC各社は事情が違い、非同伴少児サービス自体を用意していない会社もあると案内されています。つまり「高校生だから一人で乗れる」と一律には言えず、予約した便を運航する航空会社の公式ページで、対象年齢とサービスの有無を毎回確認する必要があります。
パスポートの申請で保護者の署名が要る
韓国へ行くこと自体の前提として、まずパスポートの準備を確認しておきましょう。未成年者(18歳未満)がパスポートを新規に申請する場合、一般旅券発給申請書の裏面にある「法定代理人署名」欄に、親権者である父母(親権者が一方のみの場合はその親)、または未成年後見人の署名が必要です。全国のパスポートセンターに共通する扱いで、本人が窓口へ行く場合でも省略できません(2026年9月7日確認)。
法定代理人が遠方に住んでいてその場で署名できないときは、あらかじめ法定代理人が署名した「旅券申請(届出)同意書」を用意して窓口へ持参する方法が案内されています。共働きの家庭で平日に窓口へ同行できない保護者がいる場合、この同意書の存在を知っておくと申請の予定が立てやすくなります。
もうひとつ覚えておきたいのが、18歳未満は5年有効のパスポートしか申請できないという点です。10年有効のパスポートに切り替えられるのは18歳の誕生日前日からになります。すでに古いパスポートを持っている場合は、残りの有効期間が韓国側の入国条件を満たしているかどうかも別に確認しておく必要があります。この残存期間の考え方はパスポートの残存期間ガイドで詳しく整理しているので、出発前にあわせて確認しておくと安心です。
K-ETAと電子入国申告は誰の名義で出すのか
韓国入国前の電子手続きにも、未成年ならではの注意点があります。まずK-ETA(케이이티에이)という電子旅行許可制度ですが、韓国法務部出入国・外国人政策本部の公式ページには「17歳以下・65歳以上の外国人などはK-ETA申請の対象外」という記載があります。つまり17歳以下の子どもは、そもそもK-ETAを申請しなくてよい立場です(2026年9月7日確認)。これとは別に、日本国籍者を含む多くの国の旅行者向けにK-ETA自体が2026年12月31日まで一時的に免除されている期間とも重なっており、今のところ未成年は二重の意味で申請不要な状態です。ただしこの一時免除は過去にも延長のたびに告知が繰り返されてきた経緯があるため、出発直前にK-ETA公式サイトで最新の扱いを確認しておくと安心です。制度全体の仕組みはK-ETAガイドにまとめています。
もうひとつの電子手続きが、入国審査前に提出する電子入国申告書e-Arrival Cardです。公式サイト(e-arrivalcard.go.kr)で入国3日前から提出でき、申告する情報自体は渡航者本人(未成年者本人)のパスポート情報が基本になります。公式ガイドでは、申告者が代表メールアドレスを入力し、1回の手続きで最大9人分のパスポート情報を登録して提出できると案内されています。保護者という続柄の指定は明記されていませんが、本人以外の代表申告者が複数人分を入力・提出できる仕組みです。なお、14歳以下は代表申告者にはなれません(2026年9月7日確認)。実務上は保護者が横で入力を手伝う形が多いと見られますが、断定はできないため、不安な場合は公式サイトのFAQを確認するか、航空会社や旅行代理店に相談しておくとよいでしょう。
K-ETAの一時免除措置は過去にも土壇場で延長が発表されたことがあり、免除期間そのものが今後変わる可能性があります。出発直前に必ずK-ETA公式サイトで最新の要否を確認してください。
入国審査で聞かれること
入国審査のカウンターでは、パスポートの提示に加えて、訪問目的や滞在先、場合によっては現地の知人の有無などを尋ねられることがあります。これは未成年に限った特別な質問ではなく、審査官が個々の状況を見て判断する一般的な運用です(2026年9月7日確認)。往復の航空券(復路便)や滞在先の情報をすぐに提示できるようにしておくと、やり取りがスムーズに進みやすくなります。
未成年だけのグループで来ていることを伝えると、保護者の連絡先や渡航の目的について、通常より踏み込んで質問されることもあり得ます。これも「未成年だから必ず聞かれる」と決まっているわけではなく、審査官の裁量に基づく個別判断です。入国審査全体の流れやカウンターでの受け答えの基本は韓国入国審査の流れガイドに、実際によく聞かれる質問の具体例は入国審査でよくある質問ガイドにまとめているので、出発前に一度目を通しておくと当日落ち着いて答えやすくなります。
同意書は要るのか(何のために持つのか)
「未成年だけで韓国に行くなら同意書が必要」という話を耳にした人も多いと思いますが、場面によって扱いがはっきり分かれます。今回確認した範囲では、入国審査そのものに同意書の提示を法令上義務付けている一次情報は見当たりませんでした。出入国管理法にも、未成年単独入国時の同意書提出を求める条項は含まれていません(2026年9月7日確認)。
一方で、航空会社の非同伴少児サービスを利用する場合は、申込書や送迎する保護者の連絡先情報の提出が実質的に必須の書類になります。宿泊施設の場面では、日本の民法と同じ考え方で、未成年者が宿泊契約という法律行為を結ぶには法定代理人の同意が必要とされ、実務では保護者署名入りの同意書・保護者の身分証コピー・家族関係を示す書類が使われることがあると案内されています(2026年9月7日確認)。ただし、それでも施設ごとの規定で宿泊を断られる場合があるとも明記されており、「同意書さえあれば必ず泊まれる」とは言い切れません。

つまり「同意書は要らない」も「同意書さえあれば大丈夫」も、どちらも言い切れないというのが実情です。飛行機・宿泊施設・入国審査・保険それぞれで確認先が違うことを前提に、出発前に一つずつ問い合わせておくのが、いちばん確実な進め方になります。
ホテルは未成年だけで泊まれるのか
ソウルの宿の条件を見る施設ごとの年齢・チェックイン条件は予約ページで確認
宿泊施設は、この記事の中でいちばん「施設ごとに答えが違う」場面です。前の章で触れたとおり、未成年者の宿泊契約には法定代理人の同意という考え方が関わってくる一方、最終的に宿泊を受け入れるかどうかは各施設の自主的な判断に委ねられている、という整理が公的な広報サイトでも案内されています(2026年9月7日確認)。保護者の同意書を用意していても、その施設の方針によっては断られる可能性があるということです。だからこそ、予約前に施設のポリシー欄を必ず読んで、未成年だけの宿泊を受け入れているか・追加の書類を求めているかを個別に確認しておく必要があります。「ここで予約すれば必ず泊まれる」とは言えないテーマなので、候補を複数出しておくと当日慌てずに済みます。
未成年の宿泊先として案内されている選択肢のひとつに、유스호스텔(ユースホステル)があります。青少年の宿泊を想定した施設で、青少年指導士が常駐し、定期的な点検が行われているとされています(2026年9月7日確認)。ゲストハウスやホステルを検討する場合の考え方はソウルのゲストハウス・ホステル選びガイドに、チェックイン時に求められがちなデポジットの実務はホテルチェックイン時のデポジットガイドにまとめているので、宿探しの段階であわせて目を通しておくと安心です。異性の未成年どうしの同室宿泊は青少年保護に関する法令で禁止されており、これを許した施設側が処分の対象になり得るとも案内されています。友人同士の旅行でも、部屋割りには配慮しておきましょう。
保険と、お金の持たせ方
海外旅行保険は、未成年だけの旅行でこそ入っておきたい備えです。日本国内の主な保険会社の案内によると、未成年者本人は契約者になれず、満18歳以上の保護者が契約者となり、子どもを被保険者(補償の対象者)にする形で契約する仕組みが一般的です(2026年9月7日確認)。旅行に行くのは子どもでも、保険の手続き自体は保護者が窓口になる必要があるということです。出発直前にあわてないよう、早めに保護者側で申し込みを済ませておきましょう。保険選びの具体的なポイントは韓国旅行の海外旅行保険ガイドに整理しています。
お金の持たせ方も、保護者にとって悩みどころだと思います。現金だけに頼ると紛失や盗難のリスクが集中してしまうため、現金・国際ブランドのカード・プリペイド式の交通系カードのように、支払い手段を分けて持たせておくと、何かあったときの被害を抑えやすくなります。現地の地下鉄やバスの子ども運賃、交通カードの扱いは日本の感覚と異なる部分があるので、韓国の交通機関の子ども運賃ガイドで事前に確認しておくと、当日の移動費で戸惑うことが減ります。緊急連絡先や宿泊先の住所を書いたメモを、スマホとは別の紙でも持たせておくと、電池切れや通信トラブルのときの保険になります。
親が日本から手伝えること(連絡手段・緊急時の窓口)
子どもだけを送り出す保護者にとって、いちばん不安なのは「何かあったときにどう連絡を取ればいいか」だと思います。まず基本として、海外用のモバイル通信手段(現地SIM・eSIM・ポケットWi-Fiなど)を出発前に用意し、親子でメッセージアプリの通知が届く状態を確認しておきましょう。時差がない韓国は連絡を取りやすい渡航先ですが、通信手段が途切れると一気に不安が増します。
万が一のトラブルに備えて、在大韓民国日本国大使館の連絡先も控えておくと安心です。公式サイトによると、領事部の電話番号は02-739-7400で、電話での問い合わせ受付時間は9:30〜12:15、13:15〜18:00(昼休みを除く)とされています(2026年9月7日確認)。事件・事故に巻き込まれた場合は、まず現地の警察・消防に連絡したうえで、大使館にも状況を伝える流れが基本です。韓国国内の緊急連絡先や観光案内の電話番号は今後変わる可能性もあるため、最新の番号は外務省海外安全ホームページで確認する習慣をつけておいてください。
子ども側にも、パスポートのコピー・大使館の連絡先・保護者の連絡先を書いたカードを、財布とは別の場所に持たせておくことをおすすめします。スマホを紛失した場合でも、紙のメモが手元にあれば連絡経路を失わずに済みます。出発前に一度、家族で「連絡が取れなくなったらどうするか」を具体的に話し合っておくと、お互いの安心感が変わってきます。
よくある質問
まとめ
- 未成年だけの韓国旅行でつまずきやすいのは「航空会社の搭乗規定」「パスポートの法定代理人署名」「宿泊施設の年齢制限」の3つ
- UM(非同伴少児)サービスの対象年齢は航空会社ごとに違い、LCCの一部はサービス自体を用意していない
- 未成年のパスポート申請には、一般旅券発給申請書裏面の「法定代理人署名」欄への署名が必要
- 17歳以下はK-ETA申請そのものが対象外。e-Arrival Cardは本人名義の情報を入力する仕組み
- 入国審査での同意書提示を法令上義務付ける一次情報は確認できなかった
- 宿泊施設は同意という考え方がある一方、最終的な受け入れ可否は施設ごとの判断
- 海外旅行保険は保護者が契約者、子どもを被保険者にする契約が基本
- 緊急時は在大韓民国日本国大使館(領事部 02-739-7400)や外務省海外安全ホームページを確認先として控えておく
未成年だけの韓国旅行は、仕組みを知らないまま準備を進めると不安が大きいテーマですが、確認する相手を「航空会社」「パスポートセンター」「宿泊施設」「出入国当局」の4つに分けて考えると、やるべきことは意外とシンプルに整理できます。同意書についても、要る場面と要らない場面が混ざっているだけで、どちらか一方が正解というわけではありません。最終的な可否の判断は、必ず利用する各社・各当局に個別で確認したうえで出発日を迎えてください。K-ETAや入国審査の基本的な流れは韓国入国審査の流れガイドにもまとめているので、あわせて目を通しておくと準備の抜け漏れが減るはずです。
参考・出典
- JAL公式FAQ「未成年の子ども一人で国際線に搭乗することはできますか」 https://faq.jal.co.jp/app/answers/detail/a_id/27080/ (2026年9月7日確認)
- ANA公式「ANAジュニアパイロット(お子様のみでご利用のお客様)」 https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/reservation/support/international/kids/ (2026年9月7日確認)
- アシアナ航空公式「12歳以上~17歳未満のお子様のお一人旅」 https://m.flyasiana.com/C/JP/JA/contents/unaccompanied-teenager (2026年9月7日確認)
- 埼玉県パスポートセンター「未成年者の申請」 https://www.pref.saitama.lg.jp/passport/shutoku/miseinensya.html (2026年9月7日確認)
- 法務部出入国・外国人政策本部(韓国)K-ETA制度ページ https://www.immigration.go.kr/immigration/3339/subview.do (2026年9月7日確認)
- 法務部出入国・外国人政策本部 e-Arrival Card公式サイト https://www.e-arrivalcard.go.kr (2026年9月7日確認)
- 大韓民国政策ブリーフィング(korea.kr)「부모님 동행 없이 청소년도 숙박시설 이용 가능할까?」 https://www.korea.kr/news/policyNewsView.do?newsId=148930496 (2026年9月7日確認)
- au損保FAQ「『海外旅行の保険』に子どものみの契約はできますか?」 https://faq.au-sonpo.co.jp/faq_detail.html?id=10885 (2026年9月7日確認)
- 在大韓民国日本国大使館 公式サイト「領事部のご案内」 https://www.kr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consulate.html (2026年9月7日確認)
- 外務省 海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/ (2026年9月7日確認)

