ソウル1週間以上ならどの宿?レジデンスと民泊の選び方

キャリーケースを部屋の隅に置き、キッチンでお茶を淹れる旅行者のイラスト

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2〜3泊の旅行なら、どこに泊まっても正直そこまで失敗しませんよね。でも「今回は1週間以上いる」「1か月くらい滞在してみたい」となった瞬間、いつものホテル予約サイトの検索窓の前で手が止まった経験はないでしょうか。洗濯はどうする、自炊はできるのか、そもそも民泊って安全なのか。考えることが一気に増えます。

結論から

1週間前後の滞在なら、まず서비스드 아파트먼트(サービスド・アパートメント=レジデンス)を軸に検討するのが近道です。キッチン・洗濯機付きが標準で、パスポートとクレジットカードだけで予約できます。1か月以上になると、登録済みの民泊や셰어하우스(シェアハウス)も候補に入ってきますが、Airbnbなどの民泊は「외국인관광 도시민박업(外国人観光都市民泊業)」として登録されているかどうかが分かれ目になります。この記事では、宿タイプごとの向き不向きと、長期滞在ならではの注意点を整理しました。

目次

数日の旅行と1週間以上の滞在で何が変わるか

明洞や弘大に2〜3泊するだけなら、駅からの近さと朝ごはんの探しやすさくらいを見ておけば十分です。ゲストハウスやホステルの具体的な選び方は、別記事のソウルのゲストハウス・ホステルの選び方にまとめているので、数日旅行の人はそちらを見てもらうのが早いです。

ただし滞在が1週間を超えるあたりから、宿に求める条件がすっと変わります。まず洗濯物がたまる。次に、外食続きだと胃も財布も疲れてくるので自炊したくなる。荷物を増やしたくないので、宅配便を受け取れるかどうかも気になり始めます。さらに、日割りではなく週単位・月単位で総額を考えるようになるので、1泊あたりの安さよりも「1週間・1か月でいくらか」で比較する視点が必要になってきます。

数日の観光旅行では気にならなかった要素が、滞在が長くなるほど宿選びの主役になっていく。これが長期滞在ならではの特徴です。次の見出しから、宿タイプごとに何が違うのかを見ていきます。

滞在日数が数日・1週間前後・1か月以上のどれかによって、向いている宿タイプが変わることを示した図

宿タイプ別の比較──レジデンス・民泊・ホテル長期プラン・고시원・셰어하우스

長期滞在で候補に挙がる宿は、ざっくり分けると6種類あります。それぞれ「旅行者が使えるかどうか」と「必要なもの」を先に押さえておくと、無駄な検索時間を減らせます。

宿タイプ 向いている滞在期間 必要なもの
レジデンス(서비스드 아파트먼트) 1週間〜数か月 パスポート・クレジットカード
ホテルの週・月単位プラン 1週間前後 パスポート・クレジットカード
登録済みの民泊(Airbnbなど) 1週間〜1か月以上 パスポート・クレジットカード(登録の有無の確認が前提)
원룸・短期賃貸プラットフォーム 1か月以上 パスポート(外国人登録証が無くても契約できる専門サービスあり)
셰어하우스 1か月以上 パスポート・最低居住期間や解約条件の確認
고시원 積極的には勧めない 施設ごとに電話などでの事前確認が必須

レジデンスは、キッチン・洗濯機付きが標準で、数日旅行の延長として考えやすいのが最大の強みです。ホテルの長期プランは、普段使っているホテル予約サイトの延長で探せる気軽さがあります。ただし長期滞在向けのプランはキャンセル規定が通常のホテル予約と違うことがあるので、予約前にホテルのキャンセル規定の確認方法をあわせてチェックしておくと安心です。

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ソウルイン編集部正直なところ、1週間くらいならホテルの長期プランでも十分候補になります。無理にレジデンスにこだわらず、荷物の量と「自炊したい気持ち」がどれくらい強いかで決めるくらいでちょうどいいはずです。

원룸・단기임대(ワンルーム短期賃貸)は、外国人登録証(ARC)が無くても契約できる短期賃貸専門のプラットフォームが複数あり、1か月以上の滞在で選択肢に入ってきます。고시원(コシウォン)は、法律上「観光客は使えない」という明文の規定は見当たらないものの、無保証金・月単位が前提、外部者の立ち入り禁止といった運用が一般的で、短期の外国人旅行者向けとは言いにくいのが実情です。名前を知っておく程度にとどめ、積極的には選ばないのが無難です。


Airbnb・民泊は合法か──登録の有無が分かれ目

「民泊って結局、泊まっていいの?」という疑問に対する答えは、ひとことで言うと「登録されている物件なら使える」です。都市部の一般住宅を使った民泊は、관광진흥법(観光振興法)に基づく「외국인관광 도시민박업」として、区役所に相当する관할 구청への登録が義務付けられています。

ソウル市の公式案内によると、登録できる建物は단독住宅・다가구住宅・다세대住宅、연립住宅、아파트などで、오피스텔や近隣生活施設の中の建築物は登録できません。ほかにも、住宅の延べ面積が230平方メートル未満であること、申請者本人がその住宅に実際に居住していること、申請者や同居家族が外国語で案内できること、消火器1個以上と各客室への単独警報型感知器の設置が求められます(2026年8月23日確認)。そしてもうひとつ大事な条件が、原則として宿泊対象が外国人観光客に限られる、という点です。韓国人の宿泊は原則として認められていません。

無登録で民泊を営業した事業者側には、공중위생관리法(公衆衛生管理法)に基づく罰則があるとされています。ただし、無登録の施設に泊まった旅行者本人が処罰されるという明文の規定は、今回の調査では確認できませんでした。処罰の対象はあくまで宿泊事業を営む側であって、利用者側が負うのは「消防・衛生面の安全確認が行き届いていない施設に泊まるリスク」だと理解しておくのが実情に近いです。

Airbnb側も2024年末以降、新規掲載に事業者登録・営業許可情報の提出を義務化していて、2026年からは既存の掲載物件にも同じ基準を順次広げる方針だと報じられています(2026年8月23日確認)。制度そのものが今まさに動いている最中なので、「もうすぐ厳しくなりそうだ」くらいの温度感で見ておき、予約前には物件ページの説明や運営元に登録状況を尋ねておくと安心材料になります。内国人(韓国人)向けの規制緩和が一部地域で検討されているという報道もありますが、2026年8月時点で規制そのものが撤廃された確認は取れていないため、「原則は外国人観光客向けの登録施設のみ」という前提で予約先を選ぶのが安全です。


90日の壁──無査証滞在でできること・できないこと

この記事が想定しているのは、あくまで観光目的の滞在です。日本国籍者(一般旅券所持者)は、査証(ビザ)なしで韓国に90日間滞在できます(2026年8月23日確認)。相互主義に基づく取り決めで、観光・保養・親族訪問・業務連絡といった短期滞在目的が対象です。1週間や1か月の長期滞在も、この90日の枠の中に収まっている限りは、これまでの内容がそのまま当てはまります。

90日を超えて滞在したい場合はどうすればいい?
語学研修・留学・駐在・就労・家族滞在といった目的の場合は、あらかじめビザの取得が必要です。90日を超える滞在の延長手続きの可否については、今回の記事のテーマ(1週間〜1か月程度の「宿選び」)の範囲を超えるため、深掘りしていません。90日を超えるロングステイを考えている人は、目的に応じたビザの要不要を別途確認してください。

逆に言えば、1週間や1か月程度の観光目的の長期滞在であれば、ビザの心配をする必要はなく、宿選びと生活動線の準備に集中できるということでもあります。この記事で扱っているのは、あくまでこの90日以内の範囲だと考えてください。


洗濯・自炊はどうする──生活動線の作り方

長期滞在の満足度を左右するのは、実は観光スポットの近さより「洗濯と自炊がどれだけ楽か」だったりします。코인런드리(コインランドリー)、通称빨래방(ペレバン)はソウル市内に数多く分布していて、多くが無人運営で24時間利用でき、コインまたはプリペイドカードで支払える店舗が一般的です(2026年8月23日確認)。宿泊施設側に洗濯機が無くても、近くのコインランドリーの場所さえ把握しておけば大きな問題にはなりません。

宿泊施設内の洗濯機の有無は、タイプによってはっきり分かれます。レジデンスや一部の원룸型オフィステルは室内洗濯機付きが一般的である一方、ゲストハウス・고시원・一般のホテル(一部を除く)は室内洗濯機なしが基本で、共用ランドリーか外部のコインランドリー利用が前提になります。予約前に「洗濯機は室内か、共用か」を確認しておくだけで、滞在中の手間がかなり変わってきます。

自炊についても同じ発想が使えます。レジデンス・서비스드 아파트먼트はキッチン付きが標準で、원룸型オフィステルも簡易キッチン(IH・電子レンジ程度)付きの物件が多いとされています。一方で、고시원や一般ホテルは原則キッチンなしで、共用の電気ポットや電子レンジが置かれている程度です。自炊をしたい人は、宿選びの段階で近隣の대형마트(大型スーパー)やコンビニまでの距離も見ておくと現実的です。買い出しの実践的なコツは韓国のスーパーでの買い物ガイドにまとめているので、自炊派の人はあわせて読んでおくと初日から迷いにくいはずです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、キッチン付きの宿を選んでも、毎食自炊する必要はまったくありません。「疲れた日だけ自炊できる」という選択肢があるだけで、外食続きの気疲れがだいぶ軽くなるという声が多いようです。

住所が必要になる場面──荷物の受け取り・SIM契約・賃貸契約

長期滞在ならではの手続きとして、地味に効いてくるのが「住所を求められる場面」です。まず荷物の受け取り(宅配)。레지던스や오피스텔はフロントでの荷物預かりに対応している施設が多い一方、ゲストハウスや고시원は対応していない施設が多いとされています。ただしこれは施設ごとに差があるので、荷物の受け取りをあてにする場合は予約前に確認しておくのが確実です。

次にSIM契約。알뜰폰(アルトゥンポン=格安SIM)の販売店の中には、パスポートのみで当日開通できるところが多いとされていますが、住所提出の要否は通信会社や販売店ごとに異なり、統一的な公式ルールは確認できませんでした。SIMを現地で契約する予定がある人は、契約時に住所を聞かれても答えられるよう、滞在先の住所をメモしておくと当日慌てずに済みます。

원룸などで正式な賃貸借契約(전월세)を結ぶ場合は、여권番号・외国人등록번호・거소신고번호のいずれかでの申告が求められ、内外国人で申告義務に区別はないとされています。1か月以上の滞在で正式な賃貸契約まで視野に入れる人は、この申告の仕組みがあることを頭に入れておくとスムーズです。チェックイン時のデポジットの扱いについては、宿泊施設ごとに考え方が違うのでチェックイン時のデポジットの基礎知識もあわせて確認しておくと安心です。


エリアの選び方──観光地より生活動線を優先する

数日の旅行なら「明洞に近いか」「観光地から歩けるか」で選んでも大きな失敗はしません。ですが1週間以上の滞在になると、優先すべき基準が変わってきます。複数の不動産・ライフスタイル系メディアが共通して挙げているのは、용산(이태원・한남)、마포(홍대・연남)、강남・서초、성수・송파といった、スーパーや薬局、交通の便が整っているエリアです。観光地としての華やかさよりも、生活の利便性を優先する視点が長期滞在では効いてきます。

とはいえ、エリアごとの詳しい特徴やホテルの傾向までは、この記事だけでは書ききれません。エリア別にもっと詳しく知りたい人はソウルのホテルエリア別ガイドを見てもらうのが早道です。数日の観光と長期滞在を組み合わせる人は、最初と最後だけ観光の拠点になるエリアに泊まり、中日をレジデンスなどの長期滞在向きの宿に変える、という組み合わせ方も検討する価値があります。伝統的な韓屋での滞在に興味がある人は、韓屋(ハノク)ステイの選び方も候補として覗いてみると、旅の印象がまた変わってくるはずです。


予約サイトで長期の料金を見る方法

長期滞在の宿選びで見落としがちなのが、「1泊の単価は日数によって変わる」という点です。同じ宿でも、1泊だけ検索したときと、1週間・1か月まとめて検索したときとでは、表示される合計金額の印象がかなり違うことがあります。長期は1泊の単価が下がることがあるので、同じ宿でも日数を変えて総額を見比べるのが早いです。

Airbnbには「한 달 이상 숙박(月単位滞在)」向けの専用フィルター・専用URLが用意されていることが確認できています(2026年8月23日確認)。Booking.comやAgodaに週・月単位専用のフィルターがあるかどうかは、今回の調査では公式ヘルプページ等の一次情報を確認できませんでした。確実な代替策としては、宿泊日程を1週間・1か月単位で指定していったん検索し、表示された合計金額を日数で割って日割りに換算して比較する方法が現実的です。위홈(WeHome)・호텔에삶・자리톡・삼삼엠투(33m2)といった韓国ローカルの短期賃貸専門プラットフォームも、ホテル・レジデンス・원룸を横断して週〜月単位の検索に対応しています。

予約サイトで長期の料金を見る日数を変えて総額を見比べる

複数の予約サイトを横断して比較するのが面倒な人向けに、予約サイトそのものの選び方を整理した記事もあります。ソウルのホテル予約サイトの比較を先に読んでおくと、今回紹介した長期滞在向けのプラットフォームと、普段使いの予約サイトをどう使い分ければいいかがつかみやすくなります。


よくある質問

1週間だけならレジデンスとホテルどっちがいい?
荷物が多くなく、自炊への強いこだわりが無いなら、普段のホテル予約サイトから週単位プランを探すだけでも十分です。洗濯や自炊をしっかりしたい場合は、キッチン・洗濯機付きが標準のレジデンスのほうが向いています。
Airbnbで予約すれば安全と考えていい?
予約自体はパスポートとクレジットカードだけで可能ですが、それだけでは登録済みの物件かどうかは分かりません。物件が「외국인관광 도시민박업」として登録されているかどうかが合法性の分かれ目になるので、予約前に物件ページの説明や運営元に確認しておくのが安心です。
고시원は旅行者でも借りられる?
法律で外国人観光客の入居を禁止しているという規定は見当たりませんでした。ただし多くが無保証金・月単位前提、外部者立入禁止といった運用で、短期の外国人旅行者向けの受け入れ実績は施設ごとに差があります。積極的に選ぶよりは、候補のひとつ程度に留めておくのが無難です。
90日を超える滞在も、この記事の内容で対応できる?
できません。この記事は無査証で滞在できる90日以内の観光目的の長期滞在を前提にしています。90日を超える滞在は、語学研修・留学・駐在・就労といった目的に応じたビザが必要になるため、別途確認が必要です。

まとめ

  • 1週間前後の滞在は、キッチン・洗濯機付きが標準のレジデンス(서비스드 아파트먼트)を軸に検討するのが近道
  • 1か月以上になると、登録済みの民泊や셰어하우스、원룸の短期賃貸プラットフォームも候補に入る
  • Airbnbなどの民泊は「외국인관광 도시민박업」として登録された物件かどうかが合法性の分かれ目で、原則は外国人観光客向け
  • この記事が扱うのは無査証で滞在できる90日以内の観光目的の長期滞在。90日を超える場合は目的に応じたビザが別途必要
  • 洗濯はコインランドリー、自炊はキッチン付きの宿選びと近隣スーパーの活用がカギ
  • エリアは観光地の華やかさより、スーパー・薬局・交通の便といった生活動線を優先する

1週間以上の滞在は、数日の旅行の延長で考えると宿選びで迷いやすいものです。まずは滞在日数で「レジデンス軸か、ホテルの長期プランで十分か」を決め、1か月を超えるなら登録済みの民泊やシェアハウスも候補に加える。この順番で考えると、宿探しにかかる時間をぐっと短縮できるはずです。

参考・出典

  • 文化体育観光部「외국인관광 도시민박업 업무처리(등록 및 관리) 지침」掲載ページ https://www.mcst.go.kr/kor/s_policy/dept/deptView.jsp?pSeq=1567&pDataCD=0417000000&pType=05 (2026年8月23日確認)
  • ソウル市/ソウル観光財団「외국인관광 도시민박업 登録案内」 https://stay.visitseoul.net/cms/registration1 (2026年8月23日確認)
  • ソウル市/ソウル観光財団「規制サンドボックス実証特例案内」 https://stay.visitseoul.net/cms/notice/11069_/11069 (2026年8月23日確認)
  • 外交部・海外安全旅行サイト「無査証滞在(90日)」 https://0404.go.kr/bbs/contsPst/MST0000000000113/13/detail (2026年8月23日確認)
  • ソウル市公式ニュース「無申告숙박업の摘発」 https://news.seoul.go.kr/safe/archives/513473 (2026年8月23日確認)
  • m-i.kr「[기획] 에어비앤비 재편 ‘속도’…불법 임대업 단속 강화 득과 실은?」 https://www.m-i.kr/news/articleView.html?idxno=1361582 (2026年8月23日確認)
  • gobang.kr(고시원 運営方式の比較) https://gobang.kr/contents/6794 (2026年8月23日確認)
  • WeHome(레지던스の自社案内) https://www.wehome.me/trust/ko/residence/ (2026年8月23日確認)
  • 우주(WOOZOO)(셰어하우스事業者の自社案内) https://woozoo.kr/ (2026年8月23日確認)
  • Airbnb月単位滞在の専用URL https://www.airbnb.com/seoul-south-korea/stays/monthly (2026年8月23日確認)
  • seoulhomes.kr(外国人向けエリアガイド) https://seoulhomes.kr/ko/blog/best-neighborhoods-seoul-expats-2026/ (2026年8月23日確認)
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