プデチゲはどこで食べられる?新大久保・鶴橋の店と通販

議政府の部隊찌개거리と、日本の新大久保・鶴橋で提供されるプデチゲの鍋料理を並べた情景

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新大久保や鶴橋のメニュー表で「プデチゲ」の文字を見かけて、キムチチゲやスンドゥブチゲとは何が違うんだろう、と素通りしてしまったことはないですよね。見た目はハムやソーセージがゴロゴロ入った洋風な鍋なのに、味付けはしっかりキムチ・コチュジャン系という、この不思議な組み合わせに惹かれる人は多いはず。

結論から

부대찌개(プデチゲ・部隊チゲ)は、朝鮮戦争後の食料難のなかで、米軍基地から出たハムやソーセージと、韓国のキムチ・コチュジャンを合わせて生まれた鍋料理。発祥地は京畿道議政府(의정부)とされ、今も議政府中央駅そばに専門店が集まる通りが残っています。日本では、2026年8月24日時点で東京・新大久保の1軒、大阪・鶴橋の2軒の営業を確認できました。通販は韓国惣菜bibim’にプデチゲそのものの取り扱いは見つからず、Amazon.co.jpのチゲの素(鍋の素)が現実的な選択肢。この記事では、確認できた店・商品だけを整理しています。

目次

プデチゲ(부대찌개)ってどんな鍋?基本の具材と成り立ち

国立国語院の標準国語大辞典で부대찌개を引くと、定義は「햄, 소시지 따위를 재료로 하여 끓인 찌개. 예전에, 미군 부대에서 나온 고기로 찌개를 끓였던 데에서 유래한다」。訳すと「ハム・ソーセージなどを材料にして煮た鍋。かつて米軍部隊から出た肉で鍋を作ったことに由来する」となります(stdict.korean.go.kr、2026年8月24日確認)。国の辞典に、由来までセットで載っている料理というのは、実はそう多くありません。

具材は店や家庭によって幅がありますが、韓国語版ウィキペディアが挙げる一般的な構成は、ハム・ソーセージ・ベイクトビーンズ・キムチ・ラーメン(インスタント麺)・餅(トック)・豆腐・春雨・各種野菜(2026年8月24日確認)。スパムは第二次世界大戦後に世界的に広まり、朝鮮戦争後は米軍を通じて韓国にも普及、部隊찌개の主役級の食材になったとされています。コチュジャン・味噌ベースの辛いスープに、洋風の加工肉と韓国の保存食が同居する、この組み合わせ自体が戦後の食料事情をそのまま映した料理と言えそうです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、プデチゲは「ある物で何とかする」料理が定番化した珍しい例だと思います。今では専門店の看板メニューになっているのが、なんだか感慨深いところかも。

名前の由来は?朝鮮戦争後の議政府(의정부)で生まれた鍋

「부대(部隊)」という言葉が示す通り、この鍋の起源は軍隊の食事ではなく、米軍部隊の周辺地域で食べられ始めた料理です。6.25戦争(朝鮮戦争)後、食べる物が乏しかった時代に、米軍基地から出たハム・ソーセージ・ベーコンなどの西洋食材に、キムチ・コチュジャン・餅といった韓国の伝統的な食材を合わせて、韓国人の口に合うように辛く煮込んだのが始まりとされています(한국민족문화대백과사전、2026年8月24日確認)。

具体的な発祥として広く知られているのが、京畿道議政府(의정부)です。1960年代、議政府駅の近くで屋台を営んでいた허기숙氏が、近くの米軍部隊から出るソーセージ・ハム・ベーコンを使って作り始めたのが起源とされ、1968年に「오뎅식당(オデン食堂)」として商号登録。議政府市から元祖食堂として公認されています(韓国語版ウィキペディア「부대찌개」、한국민족문화대백과사전、오마이뉴스、いずれも2026年8月24日確認)。東豆川・平沢など、他の米軍基地周辺地域でも同時多発的に似た料理が生まれたとされますが、専門店街として今も残っているという点で、議政府の存在感は際立っています。


존슨탕(ジョンソンタン)とは?龍山・梨泰院で生まれた別系統

議政府とは別の系統として知られるのが、ソウル龍山区に駐留していた米軍基地の周辺、梨泰院で発達した존슨탕(ジョンソンタン)です。基本的な材料・作り方は부대찌개と同じ系統ですが、名前の由来には複数の説があります(韓国語版ウィキペディア「부대찌개」、2026年8月24日確認)。

1つは、1966年10月に当時のリンドン・B・ジョンソン米大統領が韓国を訪問したことに由来するという説。もう1つは、アメリカ人によくある名前「ジョンソン」が、そのままアメリカ人一般を指す言葉として料理名になったという説です。龍山米軍基地の近く、梨泰院で最初にこの鍋の店を開いた「바다식당」が、メニューに부대찌개ではなく「존슨탕」という名前を使い始めたことが、この呼び名が定着したきっかけとされています。

존슨탕という名称の由来は、公的機関による確定説明までは見つかっておらず、複数の説が併存している状態です。「これが正解」と言い切れる一次資料は確認できていません。

議政府式と龍山・梨泰院式、どちらも米軍基地周辺という共通の背景から生まれた料理ですが、呼び名も、発展した街も違う。同じ戦後史の中から、別々の名物が育っていったというのは、韓国の食文化を知るうえでちょっと面白いポイントかも。


議政府発祥と龍山・梨泰院(존슨탕)発祥の違いを、発祥地・きっかけの店・名前の由来・現在の姿の4項目で対応させた図

議政府(의정부)の부대찌개거리は今も営業している?

議政府부대찌개거리は、旧楊州郡庁の脇に부대찌개の専門店が集まって形成された、韓国語版ウィキペディアの記述では議政府中央駅そばの호국로1309번길(全長約150m)に位置する食特化通りです。原조식당として議政府市から公認されている「오뎅식당」を中心に、計12店が軒を連ねています(韓国語版ウィキペディア「의정부 부대찌개 거리」、2026年8月24日確認)。毎年10月には「議政府名物찌개음식축제」という食祭りも開かれています。

この通りが今も現役かどうかは、店を挙げる記事として一番気になるところ。2026年7月31日付の国民日報(국민일보)の記事では、議政府부대찌개거리が観光客も訪れる食テーマ通りとして、現在も運営が続いていることが確認できました(kmib.co.kr、2026年8月24日確認)。ただし、記事執筆時点で議政府市の公式サイト(ui4u.go.kr)には接続エラーで直接アクセスできず、上記はあくまで百科事典と報道という二次情報での確認にとどまります。個別の店の最新の営業時間・定休日までは今回の調査では追い切れていないので、現地を訪れる予定がある人は、訪問直前に地図アプリなどで最新情報を確認するのが安全です。

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ソウルイン編集部正直、発祥の地とされる通りが今もちゃんと営業しているというのは、それだけで訪れる価値があるポイントだと思います。ソウル中心部からは少し離れますが、地下鉄1号線で行ける距離というのも覚えておくと良さそうです。

東京・新大久保で食べられる店:営業を確認できた1軒

日本国内でプデチゲを探すなら、まず候補になるのが新大久保エリア。2026年8月24日時点で、公式サイトから直接営業を確認できたのが「新大久保ブデチゲ駅前店」です。住所は東京都新宿区百人町2-2-7 2F、営業時間は11:00〜23:00で年中無休(公式サイト a601706.gorp.jp、2026年8月24日確認)。2015年オープンの、その名の通りプデチゲ専門店です。

スパムやベーコンなど16種類の具材、毎日仕込む牛骨スープ、秘伝の味噌(タデギ)、自家製キムチを使ったプデチゲが看板メニュー。〆には辛ラーメンを合わせられます。メニューは楽天ぐるなびで確認でき(2026年8月24日確認)、価格はすべて2人前からの注文で、元祖ブデチゲが1,280円/1人前、激辛キムチブデチゲが1,380円/1人前、牛肉ブデチゲが1,780円/1人前、激辛牛肉ブデチゲが1,880円/1人前、海鮮ブデチゲが1,880円/1人前、激辛海鮮ブデチゲが1,980円/1人前という構成。辛さや具材でこれだけ選択肢があると、辛いのが得意な人も苦手な人も、同じ鍋を囲みやすそうです。

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