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韓国のパン屋さんや市場の屋台で、丸くてこんがり揚がったドーナツに白い砂糖がまぶしてあるのを見て、「これって日本のもちもちドーナツと同じもの?」と思ったことはありませんか。찹쌀도넛(チャプサルドーナツ)という名前を知らなくても、写真を見れば「あ、これ」と思う人は多いはずです。今回、韓国語・日本語の両方で公式情報を調べ、日本での入手経路を整理しました。
チャプサルドーナツ(찹쌀도넛)は、もち米粉を混ぜた生地に餡を包んで丸く揚げ、熱いうちに砂糖とシナモン粉をまぶす韓国のおやつです。日本のポン・デ・リングとは生地の主原料からして別物で、クァベギ(꽈배기)とも形と中身が違います。2026年8月27日時点の調査では、日本国内でこのタイプを専門に扱っていると公式に確認できる店舗は見つかりませんでした。確実な入手ルートは、白玉粉やもち粉、市販のドーナツミックス粉を使って自宅で作る方法です。
チャプサルドーナツ(찹쌀도넛)とは?もちもち生地の正体
찹쌀도넛は、小麦粉に水で戻したもち米粉(찹쌀가루)を混ぜた生地で、小さく丸いのが基本の形です。多くの場合、生地の中には甘い餡(단팥소)が包まれていて、外側はカリッと香ばしく、中はもちっとした食感になります。韓国語版ウィキペディアの記載によると、生地は小麦粉・もち米粉・砂糖・塩・ベーキングパウダーを混ぜて作り、丸めた生地に餡を入れて成形するとされています。
作り方の順序も比較的シンプルです。生地を丸く成形して餡を包み、油で揚げてきつね色になったら取り出し、まだ熱いうちに砂糖とシナモン粉を混ぜたものにくぐらせます。この「揚げたてに粉をまぶす」工程が、外はカリッと中はもちもちという食感の分かれ目になっているようです。名前だけ見ると難しそうですが、材料自体は家庭のキッチンでもそろえやすいものばかりという印象です。
日本の”もちもちドーナツ”との違い——生地の原料がそもそも別
日本で「もちもちドーナツ」といえば、ミスタードーナツのポン・デ・リングを思い浮かべる人が多いはずです。ただ、あのもちもち感を生んでいるのはもち米粉ではなく、タピオカでん粉だとされています。タピオカでん粉は弾力性が強く、生地を膨らみやすくするうえ、冷めても硬くなりにくいという性質を持つのが特徴です。輪っかの形に丸いパーツをつなげた見た目も、チャプサルドーナツの一枚の丸い形とは違います。
一方、チャプサルドーナツの生地に使われるもち米粉(白玉粉やもち粉と同系統の粉)は、時間が経つと硬くなりやすい性質を持っています。だからこそ屋台やパン屋では「揚げたてをすぐに」提供するのが基本で、時間が経ってから食べると食感が変わりやすいとも言えそうです。同じ「もちもち」という言葉でくくられがちですが、原料からして別物と考えたほうが実情に近いというのが、今回調べての印象です。

クァベギ(꽈배기)との違い——丸いか、ねじれているか
韓国の揚げおやつでよく比較されるのが꽈배기(クァベギ)です。クァベギは生地を細長く伸ばして2本をねじった、いわゆる「ねじり揚げパン」のような形をしています。対してチャプサルドーナツは丸い形で、内側に餡が入っているのが基本形。見た目の違いは一目瞭然ですが、中身の有無まで含めて整理すると、クァベギ=ねじり形・餡なしが基本、チャプサルドーナツ=丸形・餡入りが基本、という対比になります。
どちらも仕上げに砂糖をまぶす点は共通していますが、クァベギは表面に砂糖をまぶすだけのシンプルな仕上げが多いのに対し、チャプサルドーナツはシナモン粉を合わせることが多いという違いもあります。クァベギの専門店事情や日本での取り扱いについては、クァベギは日本のどこで買えるかをまとめた記事で詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
韓国での位置づけ——街のパン屋の定番、パリバゲットにも
チャプサルドーナツは、韓国では一部の専門店だけの限定品ではなく、街の総菜パン屋や伝統市場の屋台で日常的に売られているおやつという位置づけです。その裾野の広さを示す例として、韓国大手ベーカリーチェーンのパリバゲット(파리바게뜨)が公式に商品化していることが挙げられます。公式商品ページによると、「国内産もち米と甘い粒あんで作った、もちもちのドーナツ」として販売されており、内容量93g・310kcal、アレルギー表示は小麦・大豆となっています。
大手チェーンの棚に定番として並ぶという点は、コーヒー1杯分ほどの手頃さで日常的に楽しまれているおやつだということの裏づけとも言えそうです。逆に言えば「ここでしか買えない」希少品ではなく、街のあちこちで似たようなものに出会える食べ物、というのが韓国での実際の位置づけに近いようです。
ここで紹介したアレルギー表示は、パリバゲットの特定商品におけるものです。お店や製造ロットによって使用材料・アレルギー表示は変わる可能性があるため、実際に購入する際は個別の表示を必ず確認してください。
日本で食べられる店——確認できた店
結論からお伝えすると、今回の調査では、チャプサルドーナツ(丸型・餡入り・シナモン糖がけの伝統的なタイプ)を専門に扱っていると、公式サイトや公式Instagramの直近投稿で確認できた店舗は見つかりませんでした。韓国スイーツの専門店は増えていますが、店ごとに扱う商品名や表記が異なり、「チャプサルドーナツ」という名前で明確に打ち出している店を特定するには至りませんでした。
「韓国の食べ歩きスイーツを一通り知りたい」という場合は、個別の商品名で探すより、エリアごとの回り方から攻めるほうが効率的かもしれません。新大久保は韓国系のパン屋・カフェが集まるエリアとして知られているので、新大久保の食べ歩きの回り方をまとめた記事を先に見ておくと、店を探す手間が減らせるはずです。
確認できなかった店——新大久保のドーナツ店の実情
新大久保エリアには、韓国発の「生ドーナツ」専門店や、濃厚なクリームがたっぷり詰まった韓国風クリームドーナツを出すカフェ、2024年5月30日にオープンした「ABEBE BAKERY JEJU×TOKYO」(テイクアウトのみ)など、韓国由来のドーナツ・パンを扱う店がいくつも存在することは確認できました。ただし、これらの店が伝統的な丸形・餡入りのチャプサルドーナツを実際にメニュー化しているかどうかは、公式サイトやSNSの投稿だけでは特定できませんでした。
「生ドーナツ」「クリームドーナツ」という名前は、必ずしもチャプサルドーナツと同じ商品を指すとは限りません。似た系統の韓国発おやつとしては、クロッフルが日本のどこで買えるかをまとめた記事やホットクを日本で食べられる店の記事もあわせて見ておくと、韓国発の揚げ物・焼き菓子系スイーツの選択肢が広がります。訪問前には必ず、その店の公式サイトや直近のSNS投稿で、目当ての商品が今も扱われているかを確認することをおすすめします。
冷凍・通販で買う
実店舗での確認が難しい分、通販という選択肢も見ておきたいところです。楽天市場には「冷凍 ドーナツ(生産国:韓国)」というカテゴリが存在し、韓国産の冷凍ドーナツ類が複数流通していることは確認できました。ただし、その中に「チャプサルドーナツ」と明記された商品がどれだけ含まれているか、また現在の在庫状況までは、今回の調査では特定できませんでした。通販で探す場合は、商品ページの原材料表示やパッケージ写真を見て、もち米粉入り・丸形・餡入りかどうかを自分の目で確認するのが確実です。
Qoo10の食品カテゴリを見る韓国のお菓子・粉ものがまとまっている韓国のお菓子や粉類をまとめて探したい場合は、Qoo10の食品カテゴリから探すのも一つの方法です。カテゴリの中から「도넛」「찹쌀」などのキーワードで絞り込むと、目的の商品にたどり着きやすくなります。日本のコンビニで買える韓国スイーツについては日本のコンビニで買える韓国のお菓子をまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。
ミックス粉で作る——材料と手順
確実に「もちもちのドーナツ」を楽しみたいなら、自宅で作るという選択肢もあります。日本では、プロフーズが「もちもちドーナツミックス粉」を1kg・300gのサイズで販売しており、小麦粉・砂糖・卵・油などを主原料に、卵M2個・砂糖100g相当を混ぜて生地を作り、30分ほど休ませてから170℃で4分ほど揚げると、約30個分のドーナツが作れるとされています。ただしこのミックス粉は小麦粉がベースで、もち米粉を主体にしたチャプサルドーナツの生地とは原材料が異なる点には注意が必要です。
より本場に近い生地を求めるなら、韓国のオットゥギ(오뚜기)が販売している「찹쌀 미니 도나스 믹스(チャプサル・ミニ・ドーナツミックス)」という商品もあります。原材料は小麦粉・もち米粉・コーンスターチで、約30個のミニドーナツが作れるとされる商品ですが、日本国内での正規販売・輸入代理店の情報は今回確認できませんでした。揚げ物は油の温度管理がいちばんの難所で、低すぎると油を吸ってべたつき、高すぎると中まで火が通る前に焦げてしまいます。温度計を1本用意しておくと失敗が減らせるはずです。
揚げ油の温度を一定に保つ道具があると、生地の中まで火が通る前に表面だけ焦げる失敗を防ぎやすくなります。とくに、もち米粉を混ぜた生地はもちっとした食感を保つために低めの温度でじっくり揚げる調整が必要になりやすいので、温度計を使った管理は再現性を上げる一助になりそうです。自分で揚げ物を作るのが初めての人ほど、感覚に頼らず数値で確認できる道具を持っておくと安心感が違います。
白玉粉・もち粉での代用
もち米粉そのものが手に入りにくい場合、日本でおなじみの白玉粉やもち粉で代用するという方法もあります。製粉メーカーの解説によると、白玉粉は水に浸したもち米をすりつぶして脱水・乾燥させたもので、粒が細かくなめらかな仕上がりになるのが特徴です。一方のもち粉は、洗ったもち米をそのまま粉砕したもので、粒がやや粗く、米の風味がより強く出るとされています。白玉粉はもち粉の代用として使うことができるとも説明されています。
チャプサルドーナツの生地作りに応用するなら、小麦粉に白玉粉やもち粉を一部置き換える形で混ぜ込み、生地にもちもち感を足すというアプローチが考えられます。ただし置き換える分量によって仕上がりの食感がかなり変わるため、まずは少量パックで試して感触をつかみ、気に入った配合が見つかったら大容量タイプでリピートする、という段取りが失敗を減らせそうです。
まず試してみたい人には、150gの小容量タイプが向いています。シートマスク数枚分ほどの重さなので、失敗しても損失が少なく、配合を変えながら何度か試作するのにちょうどいいサイズ感です。
配合が固まってリピートしたい人や、家族分・お土産用にまとめて作りたい人には、1kgの大容量タイプのほうが割安になりやすくおすすめです。同じ発想でもち米粉を使ったスイーツをもっと知りたい人には、インジョルミトーストの作り方をまとめた記事も参考になるはずです。
この記事が当てはまらないケース
ここまで、チャプサルドーナツの伝統的なタイプ(丸型・餡入り・シナモン糖がけ)を軸に整理してきましたが、この記事の内容が当てはまらないケースもあります。たとえば、新大久保で人気の「濃厚クリームがたっぷり詰まった韓国風ドーナツ」を探している場合、それは別系統の商品で、この記事で扱った伝統的なチャプサルドーナツとは中身も食感も異なります。韓国発のカフェチェーンで扱われているスイーツを幅広く知りたい場合は、韓国カフェチェーンが日本のどこにあるかをまとめた記事のほうが目的に合うかもしれません。
また、小麦・大豆・卵などにアレルギーがある人、業務用の大容量を探している人についても、この記事の範囲では十分な情報を用意できていません。アレルギーが気になる場合は必ず個別商品の表示を確認し、業務用を探す場合は製菓材料の専門店に直接問い合わせるのが確実です。韓国の揚げ菓子全般をもっと知りたい人には薬菓(ヤックァ)が日本のどこで買えるかをまとめた記事も参考になります。
よくある質問
まとめ
- チャプサルドーナツ(찹쌀도넛)は、もち米粉を混ぜた生地に餡を包み丸く揚げ、砂糖とシナモン粉をまぶす韓国のおやつ
- 日本のポン・デ・リングはタピオカでん粉、チャプサルドーナツはもち米粉が主体で、原料からして別物
- クァベギはねじり形・餡なしが基本、チャプサルドーナツは丸形・餡入りが基本という対比になる
- 韓国ではパリバゲットなど大手ベーカリーチェーンでも定番として販売されている庶民的なおやつ
- 2026年8月27日時点の調査では、日本国内で専門に扱うと公式に確認できる店舗は見つからなかった
- 新大久保には韓国発のドーナツ・パンの店が複数あるが、伝統的なチャプサルドーナツと同一かは未確認
- 楽天市場に韓国産冷凍ドーナツのカテゴリはあるが、個別商品名までは特定できなかった
- 確実な入手ルートは、白玉粉・もち粉や市販のミックス粉を使って自宅で作る方法
「もちもちのドーナツ」とひとくくりにされがちですが、原料をたどるとチャプサルドーナツ・クァベギ・ポン・デ・リングはそれぞれ違う成り立ちを持つお菓子だとわかります。日本での買える場所はまだ情報が少ない状態のようなので、今回紹介した通販や手作りの選択肢も含めて、気長に探してみるとよさそうです。
参考・出典
- 韓国語版ウィキペディア「찹쌀도넛」 https://ko.wikipedia.org/wiki/찹쌀도넛 (2026年8月27日確認)
- 韓国語版ウィキペディア「꽈배기」 https://ko.wikipedia.org/wiki/꽈배기 (2026年8月27日確認)
- パリバゲット公式サイト 商品ページ「찹쌀도넛」 https://www.paris.co.kr/product/new-찹쌀도넛-2/ (2026年8月27日確認)
- 前原製粉株式会社「もち粉と白玉粉はどこが違いますか?」 https://gishi.co.jp/home/faq_view.asp?id=77 (2026年8月27日確認)
- 前原製粉株式会社「白玉粉ともち粉の違いを教えて下さい」 https://www.gishi.co.jp/home/faq_view.asp?id=11 (2026年8月27日確認)
- プロフーズ公式オンラインストア「もちもちドーナツミックス粉」 https://item.rakuten.co.jp/profoods/10002491/ (2026年8月27日確認)
- Amazon商品ページ(ASIN: B00029MMZA、B08G4JLTMD、B008ZWQ4OQ、いずれもブラウザで商品名を直接確認) (2026年8月27日確認)

