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韓国旅行の準備をしていて、「LINEって韓国で使えるんだっけ」とふと不安になったことはありませんか。SNSやブログを見ていると「使える」派と「使えない」派の両方の声があって、結局どっちが本当なのか分からないまま出発日を迎えてしまう人も多いはずです。さらに調べていくと「LINEって実は韓国の会社なの?」という話まで出てきて、余計に混乱してしまう。この記事では、公式に確認できた範囲の事実だけを整理して、この2つの疑問にはっきり答えていきます。
韓国でLINEは使えます。通信環境(Wi-Fi・モバイルデータ)さえあれば、メッセージのやり取りも無料通話も、日本にいるときと同じように動きます。韓国政府や通信会社がLINEを遮断しているという事実は、今回の調査では見つかりませんでした。「使えない」と言われる正体は、通信そのものではなく、電話番号のSMS認証がデータ専用のSIM/eSIMでは通らないことがあるという手続き上の話と、韓国国内ではカカオトークが圧倒的な主流でLINEを使う人が少ないという普及率の話が、いつの間にか混ざって語られていることにあります。運営会社についても、LINEは日本のLINEヤフー株式会社(LY Corporation)が運営し、その親会社は韓国NAVERと日本のソフトバンクが折半出資する共同持株会社という、確認できた事実があります。
韓国でLINEは使えるのか——まず結論
先に一番知りたいところから答えると、韓国でLINEを使うのに特別な準備は要りません。LINE公式のヘルプセンターでは、電話番号のSMS認証に対応しているキャリアとして日本・韓国・台湾・香港・タイの携帯電話番号を挙げています。韓国は最初から「使える国」として公式に案内されている、ということです。つまり、日本で使っているLINEアカウントをそのまま韓国に持っていって、いつも通りトークを送ったり、写真を共有したりすることに問題はありません。
今回の調査では、韓国政府や現地の通信キャリアがLINEへの接続を制限しているという情報も見つかりませんでした。中国のように特定のアプリが国レベルでブロックされている、というような状況は韓国には確認できず、あくまで通信環境さえ整っていれば普通に動く、というのが実態です。次の見出しで、それでも「使えない」という声が出てくる理由を具体的に見ていきます。
「使えない」と言われる場面の正体——通信と電話番号認証
「使えない」という声の多くは、実は2つの別々の話が混ざったものです。ひとつは、これから説明する電話番号認証の話。もうひとつは、次の見出しで扱う「周りにLINEを使っている人が少ない」という普及率の話です。まず電話番号認証について整理します。LINE公式ヘルプによると、SMS認証番号が届かない主な原因としてデータ通信専用SIM(SMS非対応プランを含む)やWi-Fi専用端末、固定電話・050番号・仮想電話番号が明記されています。旅行用に安いデータ専用のeSIMだけを入れて韓国に来た場合、そのSIMには電話番号による등록(トゥンノク・登録)やSMS受信の機能が付いていないことがあり、新しくLINEアカウントを作ろうとした瞬間につまずく、という構図です。
ただし、これはすでに日本でLINEアカウントを作って使っている人にはほぼ関係ありません。既存のアカウントでログインしてトークを続けるだけなら、通信さえあれば認証のやり直しは基本的に発生しないためです。つまずきやすいのは、渡韓中に新規でLINEを始めようとする場合や、機種変更のタイミングが重なった場合。出発前のスマホ側の準備を一通り済ませておきたい人は、韓国旅行前のスマホ設定をまとめた記事もあわせて確認しておくと安心です。電話番号つきのeSIMを選べば、この認証まわりの不安ごと解消できるという整理もできるので、電話番号付きeSIMが必要な場面をまとめた記事も参考になります。
データ専用eSIMそのものが悪いわけではありません。すでに使っているLINEアカウントにログインするだけなら問題なく使えます。新規登録や機種変更のタイミングが重なる人だけ、電話番号での認証が必要になる可能性がある、と考えておくと判断しやすくなります。
LINEはどこの国の会社か、確認できた事実だけ
「line 韓国の会社」と検索する人が多いのは、それだけ誤解や噂が飛び交っているテーマだからだと思います。ここでは公式に確認できた事実だけを、時系列で並べます。LINEの始まりは2011年6月23日。当時のNHN Japan(韓国NHN、現NAVERの日本法人)が、東日本大震災をきっかけに開発を本格化させ、サービスを開始しました。2013年4月にはNHN JapanがLINE株式会社へ社名を変更しています。その後、2021年3月にヤフーとLINEが経営統合し、ソフトバンクとNAVERが折半出資する持株会社「Aホールディングス」が誕生。そして2023年10月1日、Zホールディングス・ヤフー・LINEなど5社が合併して、現在の運営会社「LINEヤフー株式会社(LY Corporation)」が発足しました。
現在、LINEヤフーの筆頭株主はAホールディングスで、その持株比率は62.3%(2026年3月末時点、公式IR)です。そしてAホールディングス自体は、韓国NAVERと日本のソフトバンクが折半出資しています。つまり「韓国の会社」「日本の会社」のどちらか一方に単純化できる話ではなく、日韓の資本が組み合わさった共同持株会社の傘下で、日本法人が運営しているサービスというのが、確認できた範囲の実態です。なお、韓国には2013年設立のLINE Plus Corporationという子会社もあり、日本以外の地域向けのLINEのグローバル運営を担う拠点になっているとされています。なお、NAVER側が現在間接的に持つ正確な持株比率までは、今回の調査では確認できませんでした。
韓国での実際のシェアと、カカオトークが強い理由
結論から言うと、韓国国内でLINEを使っている人はかなり少数派です。調査会社Wise App・Retailによる2025年10月の調査では、韓国のスマートフォン利用者のうちカカオトークの月間利用者数(MAU)が4,797万人だったのに対し、LINEは247万人でした(2025年11月18日報道)。別の調査でも、2026年1〜4月の国内SNS利用者数調査でカカオトークが1位(月平均4,770万人)という結果が出ており、カカオトークが韓国で事実上の国民メッセンジャーになっていることが分かります。
この差が生まれた理由としては、リリース時期の違いがよく挙げられます。カカオトークは2010年3月にiOS版、同年8月にAndroid版が登場し、無料メッセージという当時としては新しい仕組みが受けて短期間で広がりました。LINEの開始は2011年6月。約1年遅れての参入となり、メッセンジャーアプリ特有の「みんなが使っているものから離れにくい」というネットワーク効果もあって、後発のLINEは韓国国内では浸透しにくい構造になった、という見方が一般的です。韓国限定のグッズショップに行ってみたい人は、カカオフレンズストアの営業状況をまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。
- 韓国のメッセンジャー市場は、カカオトークが圧倒的多数(月間利用者4,700万人台)
- LINEの韓国内利用者は247万人ほど(2025年10月時点の調査)
- 差が生まれた背景には、約1年の先行差とネットワーク効果があるとみられる
現地の人と連絡を取るには——LINEとカカオトーク、無料通話の使い分け
ここまでの内容を踏まえると、現地の人との連絡手段を考えるときのポイントはシンプルです。相手が日本在住・海外在住でLINEを使っている人なら、そのままLINEでやり取りすれば問題ありません。一方、韓国在住の友人・知人・お店のスタッフなど「生粋の韓国の人」と連絡先を交換する場面では、相手がLINEのアカウントを持っていない可能性のほうが高い、というのが前のセクションで見た数字から言えることです。この場合、相手からカカオトークのIDを渡されることが多くなります。
カカオトークをどう登録するか、日本の番号のままで使えるのかといった具体的な手順は、カカオトークの登録方法をまとめた記事にゆずります。この記事ではあくまで「LINEはどこまで使えるか」に絞って整理しています。また、LINEもカカオトークも文字でのやり取りが基本になるため、韓国語でのメッセージのやり取りに不安がある人は、翻訳アプリの選び方をまとめた記事もあわせて用意しておくと安心です。無料通話については、LINEユーザー同士であれば、Wi-Fiやモバイルデータ通信さえあれば追加料金なしでトーク内の音声通話・ビデオ通話が使えます。これは韓国にいても日本にいるときと同じ仕組みです。
LINEスタンプ・アカウントまわりで旅行中に起きること
LINEを普段使いしている人が韓国旅行に持っていくときに気になりやすいのが、スタンプや友だち追加まわりの挙動です。まず이모티콘(イモティコン・スタンプ)については、通信環境があれば日本にいるときと同じように送受信できます。国をまたいだからといってスタンプの購入や送信ができなくなる、という仕組みにはなっていません。友だち追加についても、친구추가(チングチュガ・友だち追加)の操作自体は国内外で変わらず、ID検索やQRコードでの追加が基本の方法になります。
注意しておきたいのは、韓国で新しく知り合った人にQRコードで友だち追加をお願いしても、そもそも相手がLINEのアカウントを持っていないケースが少なくない、という点です。これは前の見出しで見た普及率の話がそのまま影響しています。また、機種変更やSIMカードの入れ替えのタイミングでアカウントの引き継ぎ設定を済ませていないと、トーク履歴やスタンプの購入履歴が正しく引き継がれないことがある、という注意喚起も広く見られます。旅行前に機種変更を予定している場合は、事前にアカウントの引き継ぎ設定を済ませておくのが安全です。
通信をどう用意するか
ここまで見てきたとおり、LINEもカカオトークも、通信環境がなければそもそも起動すらしません。メッセージを送るのも、無料通話をかけるのも、すべてインターネット接続が前提になっています。つまり韓国旅行の連絡手段を考えるときの本当の出発点は、「LINEかカカオトークか」より前に、「どうやって通信を確保するか」という部分にあります。
通信の用意の仕方には、eSIM・現地SIM・Wi-Fiルーターのレンタル・空港や街なかのフリーWi-Fiなど、いくつかの選択肢があります。それぞれの具体的な料金比較や設定手順は、キャリアのローミング料金とeSIMを比較した記事と、韓国のフリーWi-Fiの安全性をまとめた記事にくわしくまとめています。この記事で押さえておきたいのは、電話番号での認証が必要になる可能性がある人(新規登録・機種変更が重なる人)は、データ専用ではなく電話番号つきのeSIMを検討したほうが、現地で慌てずに済むという点です。渡航前に入れておきたいアプリを一通り確認したい人は、韓国旅行の必須アプリをまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。
この記事が当てはまらないケース
最後に、この記事の範囲外になるケースを整理しておきます。まず、法人としてLINE公式アカウントをビジネス利用したい場合は、個人利用とは仕組みも申し込み方法も異なるため、この記事では扱っていません。次に、韓国に長期滞在して現地の生活基盤としてカカオトークを中心に組み立てたい人は、カカオトークの登録手順そのものを見たほうが早いはずです。前述のとおり、カカオトークの登録方法をまとめた記事にくわしい手順を譲っています。
また、韓国語でのやり取りそのものに不安がある人にとっては、LINEかカカオトークかという選択より先に、翻訳アプリを用意しておくほうが実用的な場面も多いはずです。その場合は翻訳アプリの選び方をまとめた記事を先に読むことをおすすめします。この記事はあくまで「LINEは韓国で使えるのか」「現地の人とどう連絡を取るか」という2つの問いに絞って整理したものなので、料金の詳細な比較や、カカオトークの具体的な操作手順については、それぞれの専門記事にゆだねています。
よくある質問

まとめ
- 韓国でLINEは使える。通信環境があれば、メッセージも無料通話も日本と同じように動く
- 「使えない」と言われる正体は、データ専用SIMでのSMS認証つまずきと、韓国国内での普及率の低さが混ざった話
- LINEの運営会社は日本のLINEヤフー(LY Corporation)。親会社Aホールディングスは韓国NAVERと日本のソフトバンクが折半出資
- 韓国のメッセンジャー市場はカカオトークが圧倒的主流(月間利用者4,700万人台)。LINEは247万人ほど(2025年10月時点)
- 現地の人と連絡を取るなら、カカオトークのIDを聞いておくほうが現実的な場面が多い
- 新規登録や機種変更が重なる人は、電話番号つきのeSIMを検討すると認証まわりで慌てずに済む
結局のところ、「LINEが使えるかどうか」を心配するより、「どうやって通信を確保するか」を先に決めておくほうが、韓国での連絡手段はぐっとシンプルになります。渡航前の準備をひとつずつ済ませたい人は、韓国旅行前のスマホ設定をまとめた記事もあわせて確認しておいてください。
参考・出典
- LINEヤフー公式IR「株式基本情報」https://www.lycorp.co.jp/ja/ir/stock/info.html (2026年8月27日確認)
- LINEヤフー公式「沿革(LINE株式会社)」https://www.lycorp.co.jp/ja/company/history/line/ (2026年8月27日確認)
- ソフトバンク公式リリース「Zホールディングスとの経営統合に伴う持株会社体制」https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2021/20210224_01/ (2021年2月24日)
- ITmedia News「LINEヤフー誕生、業務スタート」https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/02/news129.html (2023年10月2日)
- LINEヘルプセンター公式「電話番号の認証ができない/認証番号(SMS)が届かない」https://help2.line.me/line/smartphone?lang=ja&contentId=20000104 (2026年8月27日確認)
- 韓国経済TV配信(Wise App・Retail調査)「カカオトーク改編後も利用者数に大きな変化なし」https://v.daum.net/v/20251118120607051 (2025年11月18日)
- 国民日報「2026年1〜4月の国内SNS利用者数調査」https://www.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0029813572&code=61151111&sid1=eco (2026年5月13日)

