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韓国旅行の会話で必ずと言っていいほど出てくるのが「韓国の果物って高いんでしょう?」という一言です。実際にSNSや旅行記でも「りんご1個がびっくりする値段だった」という声を見かけることがあります。ただ、この話には続きがあって、韓国の果物は買う場所によって単位も値段の見え方もまったく違います。在来市場、大型マート、コンビニ、そして早朝だけ現れる露店トラック。同じ梨でも、どこで買うかで「量り売りなのか、個数なのか、パックなのか」が変わってくるので、知らずに行くと戸惑いやすい分野でもあります。この記事では、9月の旬とチュソク(秋夕)前の値動き、日本に持ち帰れるかどうかの注意点まで含めて、旅行者が果物を買うときに知っておきたいことを整理しました。
韓国で果物を買える場所は大きく①在来市場 ②大型マート ③スーパー・コンビニ ④露店のトラックの4つです。まとまった量を安く買いたいなら在来市場や大型マート、1〜2個だけ味見したい旅行者にはコンビニやスーパーのカット済み・少量パックが現実的です。9月は梨・ぶどう・柿・りんごが旬を迎える一方、チュソク前は贈答需要で値段が上がりやすい時期でもあります。そして生の果物は日本に持ち帰れないことが多いので、その前提で「現地で食べる分」と「お土産にする分」を分けて考えるのがコツです。
韓国の果物は「高い」と言われる理由
「韓国の果物は高い」という話は、旅行者の間でよく語られる一般論です。具体的な現在の値段を個別に断定することはこの記事では避けますが、なぜそう言われやすいのかという構造の話は公的機関の分析からある程度説明できます。韓国農村経済研究院(KREI)の分析を伝える報道によると、韓国は平地が少なく、果樹がよく育つ緩やかな傾斜地をまとまった面積で確保しにくい地形であることが、大規模な果樹園を作りにくい一因とされています。加えて、収穫や選果の多くが手作業に頼らざるを得ず、機械化が進んだ国に比べて生産コストが高くなりやすいという指摘もあります。
もうひとつの要因として挙げられているのが、近年の異常気象です。猛暑や大雨で収穫量が年によって大きく変わりやすく、供給が不安定になると値段も上下しやすくなります。果樹は植えてから収穫までに何年もかかる作物のため、農家が「来年もこの値段なら育てよう」と判断する材料は、直近数年の相場に左右されるとも説明されています。つまり「高い」と一括りにするより、天候や需給で年ごとの振れ幅が大きい作物だと理解しておくほうが実情に近いようです。
買える場所は4つ——市場・マート・スーパーコンビニ・トラック
韓国で果物を買える場所は、大きく分けて4種類あります。ひとつめは在来市場で、量り売りや箱売りが基本のスタイルです。ふたつめは大型マートで、値札に単価が明記されているぶん初心者でも比較しやすい場所です。みっつめはコンビニやスーパーで、カット済みや小分けパックが中心なので少量から買えます。よっつめは、住宅街や市場の入り口などに早朝や夕方だけ現れる露店のトラックです。
それぞれ長所と短所が違うので、「安さ重視なのか」「わかりやすさ重視なのか」「量重視なのか」で選ぶ場所が変わってきます。旅行日程がタイトな人ほど、宿の近くにどのタイプがあるかを先にチェックしておくと、当日迷わずに済みます。

- 在来市場——量り売り・箱売りが基本
- 大型マート——値札明記・少量パックもある
- スーパー・コンビニ——カット済み・少量向け
- 露店トラック——早朝や夕方だけ・その場限り
在来市場——量り売り・箱売りが基本
在来市場の果物店は、値札に「1kg」「1箱」といった単位で値段が書かれていることが多く、欲しい量を伝えて量ってもらうスタイルが基本です。韓国では근(斤)という伝統的な重さの単位が使われることもありますが、観光客が使う分にはキログラム表示のほうが分かりやすい場面が多いはずです。市場によっては箱単位でしか売っていない店もあるので、少量しか要らない場合は事前に「낱개(バラ)で買えるか」を店先で確認したほうが無難です。
ソウルでは、乾物や食品が集まる南大門(ナムデムン)市場や、庶民的な総菜・食材で知られる望遠(マンウォン)市場、卸売機能も持つ京東(キョンドン)市場など、果物を扱う在来市場がいくつもあります。どの市場も生鮮品を大量にさばく場所なので、旅行者がふらっと立ち寄って少量だけ買うというより、地元の人がまとめ買いをする場所という側面が強いと考えておくとイメージが掴みやすいはずです。
大型マート——イーマート・ロッテマートは値段が読みやすい
イーマート(이마트)やロッテマートといった大型マートは、日本のスーパーと同じように商品ごとに値札が貼られているため、旅行者にとっては一番値段を把握しやすい場所です。1個単位・1袋単位・グラム単位など、商品によって表示方法が違うので、買う前に値札の単位表示だけは確認しておくと安心です。大型マートの中には、産地や糖度を保証するシールが貼られた高級ライン、逆に見た目にばらつきのある家庭用ラインを並べて売っている売り場もあり、用途に応じて選べるのが特徴です。
大型マートは公式のオンラインモールでも同じ商品を扱っていることが多く、出発前に品ぞろえや商品説明を見ておくと、現地での買い物がスムーズになります。ただし、オンラインモールの価格は日によって変動するため、この記事では具体的な金額は載せず、「値段が明記されているので比較しやすい」という特徴のみを紹介するに留めます。相場感をつかみたい場合は、韓国政府系機関が運営する농산물유통정보(農産物流通情報)、通称KAMISというサイトで、りんごや梨などの卸値・小売価格の目安が毎日公開されています(2026年9月3日確認)。
果物の値段は季節・天候・産地で大きく変動します。この記事に具体的な円・ウォン価格を載せていない箇所は、現時点で公的な出所から確認できなかったためです。正確な当日価格は、現地の値札または公式オンラインモールで確認してください。
スーパー・コンビニ——1〜2個だけ欲しい人はここ
「果物は好きだけど、1〜2個だけ味見したい」という旅行者にとって、実は一番相性がいいのがコンビニやスーパーです。GS25やCUといった大手コンビニチェーンでは、りんご・ぶどう・トマトなどを組み合わせたカップ入りのカットフルーツが商品化されており、レジ横の冷蔵ケースで手に取れる形で売られています。カップひとつの量は、コンビニのヨーグルト1個分くらいのイメージに近く、ホテルの部屋でナイフを使わずにそのまま食べられるのが利点です。
スーパーでも、1個・2個といった小分けパックを置いている店があり、市場や大型マートのように箱単位でしか買えないという事態にはなりにくいです。旅行の荷物やホテルの冷蔵庫の容量を考えると、「まとめ買いより少量を何度か買う」という動き方のほうが現実的な人も多いはずです。コンビニでの買い物全般の勝手がまだ分からない人は、韓国のコンビニの使い方をまとめた記事もあわせて確認しておくと当日迷いにくくなります。
- 1〜2個だけ食べたい→コンビニ・スーパーのカット済み・小分けパック
- まとまった量を安く→在来市場・大型マート
- ホテルでナイフを使わず食べたい→カップ入りカットフルーツ
露店のトラック——安いと言われるが再現性がない
住宅街の路地や市場の入り口に、早朝や夕方だけ果物を積んだトラックが停まっている光景は、韓国では珍しくありません。スピーカーで品物や値段を案内しながら移動する露店トラックは、地元の生活に根づいた売り方のひとつです。市場や店舗より安いと語られることも多いのですが、扱う品物や値段はその日・その場所によってまったく変わり、同じトラックが翌週も同じ場所にいる保証もありません。
旅行者にとっては「たまたま出会えたらラッキー」くらいの位置づけで考えておくのが現実的です。トラブルになりやすいポイントとして、返品や交換に応じてもらえないことが多い点、量り売りの目分量が店によって差がある点は覚えておいて損はありません。狙って探しに行くよりも、市場や街歩きの途中で見かけたら覗いてみる、というスタンスのほうが気持ちよく楽しめるはずです。
値段の見方とチュソク前の値上がり
韓国の果物売り場では、値札の単位表示を読み解けるかどうかで買い物のしやすさが変わります。代表的な表示は次の4つです。1개(1個)は個数単位で、大きさによって値段が変わることが多い表示です。1팩(1パック)はパック単位で、中身の個数や重さは商品ごとに違います。1kgは重さ単位で、量り売りの基本になる表示です。1봉지(1袋)は袋詰めの単位で、大きさが不揃いな小玉が入っていることもあります。
| 表示 | 意味 | 買うときの注意 |
|---|---|---|
| 1개 | 1個 | 大きさで値段が変わりやすい |
| 1팩 | 1パック | 個数・重さは商品ごとに違う |
| 1kg | 1キログラム | 量り売りの基本単位 |
| 1봉지 | 1袋 | 不揃いな小玉入りのことがある |
もうひとつ知っておきたいのが、旬と行事の関係です。9月は梨・ぶどう・柿・りんごが出回る時期にあたります。加えて、2026年は9月24日(木)〜27日(日)ごろがチュソク(秋夕)の連休にあたり、旧暦8月15日の秋夕当日は9月25日(金)です(2026年9月3日確認)。秋夕は日本のお盆のような先祖供養の行事で、贈答用の果物セットがよく売れる時期のため、この時期は例年、需要が集中して値段が上がりやすいと言われています。旅行の日程が連休の直前・直後にかぶる場合は、値段だけでなく交通機関の混雑も含めて心づもりをしておくと安心です。
持ち帰れないものは日本で買う
「せっかくだから梨やぶどうをお土産にしたい」と考える人もいるはずですが、ここは慎重になったほうがいい部分です。日本の農林水産省・植物防疫所の案内によると、海外から生の果物を手荷物として持ち込む場合、原則として輸出国政府機関が発行する検査証明書(フィトサニタリー証明書)が必要で、これが無いと持ち込みが認められない品目が多いとされています。入国審査のあと、税関検査の前に「植物検疫カウンター」で検査を受ける仕組みになっており、韓国からの生鮮果実についても対象品目や条件は変わる可能性があるため、最終的な可否は必ず植物防疫所の公式情報で確認してください。この記事では「生の果物は持ち帰れないことが多い」という前提の範囲でのみ扱い、断定はしません。
植物検疫の対象品目・条件は変更されることがあります。渡航前に必ず農林水産省・植物防疫所の公式サイトで最新情報を確認し、現地の店員や係員の説明だけで判断しないでください。
生の果物が持ち帰れないなら、代わりになるのがドライフルーツ・果物のジュースやジャム・お菓子といった加工品です。加工品であれば持ち込みのハードルが下がるケースが多く、賞味期限も長いのでお土産として扱いやすいという利点もあります。旅行の手荷物や預け荷物のルール全般をまだ確認していない人は、韓国旅行の荷物ルールをまとめた記事もあわせてチェックしておくと当日の仕分けで迷いにくくなります。
韓国食品・ドラッグストア商品を通販で探すドライフルーツ・ジュースなど加工品はここが確実
果物のジュース・カットフルーツ店とホテル事情
韓国では、市場や繁華街に果物をその場で搾ってくれるジュース専門店や、カットフルーツを量り売りする店が点在しています。梨やぶどう、季節の果物をミックスした生ジュースは、暑い時期の街歩きの合間にちょうどいい休憩になるという声もよく聞きます。氷とフルーツを組み合わせた冷たいデザートが好きな人は、カップ入り빙수(かき氷)を扱う記事も参考にすると、果物とデザートの組み合わせ方のイメージがつかみやすくなります。
もうひとつ実用的な悩みが、ホテルの部屋には果物ナイフが基本的に置かれていないという点です。市場や大型マートで丸ごとの果物を買った場合、皮をむく道具が無くて困ることがあります。この対策としては、最初からカット済みのパックやカップ入りの商品を選ぶのが一番手っ取り早い方法です。どうしても丸ごとの果物を買いたい場合は、コンビニで使い捨てのフォークやナイフが手に入らないか、購入時に店員へ確認してみるという手もあります。
よくある質問
まとめ
- 韓国で果物を買える場所は在来市場・大型マート・スーパーコンビニ・露店トラックの4つ
- まとまった量を安く買うなら在来市場・大型マート、1〜2個だけならコンビニ・スーパーが現実的
- 値札の単位表示(1개・1팩・1kg・1봉지)を読み解けると買い物がしやすくなる
- 9月は梨・ぶどう・柿・りんごが旬。チュソク(秋夕)前は需要増で値段が上がりやすい(2026年は9月24日〜27日ごろが連休)
- 生の果物は日本に持ち帰れないことが多い。最終判断は植物防疫所の公式情報で確認する
- ホテルでは果物ナイフが無いことが多いので、カット済み・カップ入りを選ぶと安心
韓国の果物は「高い・安い」だけで語られがちですが、実際には買う場所によって単位も向いている人もはっきり分かれる分野です。まとまった量が欲しいのか、少しだけ味わいたいのかを最初に決めておくと、市場・マート・コンビニのどこに行けばいいかが自然と見えてきます。持ち帰りについては断定を避けましたが、現地で食べる分と日本で買い直す分を分けて考えておくと、荷造りの段階で慌てずに済むはずです。
参考・出典
- 농산물유통정보(農産物流通情報、通称KAMIS) 公式サイト https://www.kamis.or.kr/ (2026年9月3日確認)
- 한국농촌경제연구원(韓国農村経済研究院)の分析を伝える報道「우리나라 과일 값이 비싼 4가지 이유」取材代行所ワング https://v.daum.net/v/kix9Y6i8XQ (2026年9月3日確認)
- 農林水産省 植物防疫所 旅行者(携行品)向け案内 https://www.maff.go.jp/pps/j/trip/keikouhin.html (2026年9月3日確認)
- 2026년 추석(2026年チュソク)連休日程を伝える報道 비건뉴스 https://www.vegannews.co.kr/news/article.html?no=385394 (2026年9月3日確認)

