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韓国コスメ売り場で「韓方(한방)」と書かれた瓶を手に取って、そのまま棚に戻した経験はありませんか。高麗人参や甘草、当帰といった生薬っぽい名前が並んでいると、なんとなく高級で効きそうな気配はするものの、「これはどこで買うのが正解なのか」「日本でも同じものが買えるのか」がよくわからないまま通り過ぎてしまう人は多いはずです。雪花秀(ソルファス/설화수)・后(フー/후)・韓律(ハンユル/한율)あたりは名前を聞いたことがあっても、運営会社も売り場も三者三様で、意外と整理されていません。この記事では、各ブランドの運営会社と公式の販路、韓国の売り場、日本で買えるかどうかを、公式情報で確認できた範囲で整理します。韓方コスメと合わせて検討されることが多い美容成分の選び方は韓国コスメの美容成分ガイドでも扱っているので、あわせて読むと売り場での判断がしやすくなるはずです。
雪花秀(アモーレパシフィック運営)は日本公式サイト(jp.sulwhasoo.com)があり、日本にいながら買えます。后(LG生活健康運営)と韓律(アモーレパシフィック運営)は、今回の調査では日本向けの公式サイト・公式オンラインストアを確認できませんでした。韓国国内では、雪花秀がオリーブヤングの公式オンラインモールに2024年5月9日に入店したことを報道で確認しています(2026年9月6日確認)。なお「韓方化粧品」という呼び方そのものに、現在の食品医薬品安全処(食薬処)の公式ガイドラインの中で基準が定められているとは確認できませんでした。買う場所を選ぶ前に、この3点を押さえておくと判断が早くなります。
結論——韓方コスメは「どこで」買うかで悩みが変わる
韓方コスメを買う場所の悩みは、大きく分けると3つのパターンに集約されます。1つ目は「韓国に行く予定があり、現地の売り場で選びたい」人。2つ目は「渡韓の予定はないが、日本にいながら手に入れたい」人。3つ目は「まとめてブランドを比較してから決めたい」人です。この3つで、正解になる販路がまったく違います。
雪花秀のように日本公式サイトを持つブランドであれば、3つ目のパターンの人でも迷わず選べます。一方で后や韓律のように日本向けの公式チャネルが確認できていないブランドは、韓国の売り場か、後述する通販の選択肢を検討することになります。「有名だから同じように買えるはず」と思い込まず、ブランドごとに事情が違うことを前提に読み進めてもらえればと思います。

雪花秀(ソルファス/설화수)はアモーレパシフィックのブランド
雪花秀は、韓国最大手の化粧品グループ아모레퍼시픽(アモーレパシフィック)が展開するブランドです。公式サイトでは、伝統的な知恵に着想を得て現代の技術と掛け合わせるというブランドの方向性が説明されています(2026年9月6日確認)。韓国国内の公式オンライン窓口は、アモーレパシフィックグループの通販サイト「amoremall(아모레몰)」内にブランド館が用意されているほか、雪花秀単独の公式サイト(sulwhasoo.com)でも購入できることを確認しました。
今回の調査でとくに大きかったのは、日本向けの公式サイト(jp.sulwhasoo.com)の存在を確認できたことです。日本語表記で商品検索・購入ができる作りになっており、日本に公式の販路を持つブランドであることがはっきりわかります。「日本に公式サイト・公式店舗があるブランドは、日本で普通に買える」というのは韓国コスメ全般に言える整理ですが、雪花秀はまさにその条件を満たしています。ブランドごとのランキングや位置づけを俯瞰したい人は韓国コスメのブランドランキング記事もあわせて参考にしてください。
后(フー/후)はLG生活健康のブランド
后(正式名称は「THE HISTORY OF WHOO」、2023年ごろから「THE WHOO」表記も併用)は、雪花秀とは別の大手グループLG생활건강(LG生活健康)が運営するブランドです。公式サイト(whoo.co.kr)とブランド通販サイト(thewhoo.com)の双方を確認しましたが(2026年9月6日確認)、どちらも韓国語での案内が中心で、今回の調査では日本語ページや日本向けの公式オンラインストアの入り口を見つけることができませんでした。
「后は日本でも人気」という紹介はよく見かけますが、これは知名度や中華圏・東南アジアを含めた海外での評価についての説明であって、日本に公式の直販サイトがあることを示すものではありません。日本に公式の販路があるかどうかを確認できなかった以上、この記事では「后の日本公式サイトは確認できなかった」と正直に書いておきます。韓国国内の百貨店カウンターや免税店で扱われている高級ラインとして知られていますが、具体的な店舗名までは今回の調査で裏づけが取れていません。
韓律(ハンユル/한율)もアモーレパシフィック系のブランド
韓律は2007年に立ち上がった、こちらもアモーレパシフィック系のブランドです。公式サイト(hanyul.com)では、よもぎ・米・豆といった韓国の暮らしに身近な素材を扱う方向性が説明されています(2026年9月6日確認)。韓国国内では、アモーレパシフィック系列の店舗網「아리따움(アリッタム)」のプレミアムブランド枠でも扱われていることを公式サイトで確認しました。
雪花秀と同じグループのブランドではあるものの、韓律については今回、日本向けの公式サイトや日本語での案内を見つけることができませんでした。公式インスタグラムにはシンガポール・マレーシア・フィリピンなどを対象にしたアジア向けのサブアカウントがありましたが、日本を対象にした窓口は確認できていません。同じ「韓方系」でも、ブランドによって日本での見つけやすさがここまで違うというのは、調べてみて初めてわかったところです。敏感肌の人がブランドを選ぶときの考え方は敏感肌向けの韓国コスメガイドにまとめているので、成分表示を見る前の参考にしてください。
そもそも「韓方化粧品」に法律の基準はあるのか
ここまで3ブランドを見てきましたが、そもそも「韓方化粧品(한방화장품)」という呼び方自体に、韓国の法律で決まった基準があるのかを確認しておきます。業界メディアの過去記事では、食薬処が2012年ごろに「大韓薬典・大韓薬典外韓薬(生薬)規格集・既存韓薬書に収載された生薬を、化粧品100gあたり一定量以上配合していれば韓方化粧品と表示してよい」という趣旨のガイドラインを示していた、という紹介がありました。
ただし、食薬処が現在公表している化粧品の表示・広告に関する指針(2023年11月23日付の版)の本文を確認したところ、「韓方」という言葉自体が一度も登場しませんでした。つまり、2026年9月6日時点でこの記事が確認できた範囲では、「韓方化粧品」の表示に対する食薬処の生きた基準を、現行の公式文書の中に見つけることはできなかったということです。過去に基準があったとする紹介は業界メディアの二次情報にとどまり、今も同じ基準が有効かどうかまでは確認できていません。この記事では、各ブランドが「韓方由来の処方をうたっている」という書き方に統一し、法律上の分類であるかのような書き方はしません。
「韓方化粧品」は法律で定義された分類として確認できませんでした。各ブランドが公式サイトで「配合をうたっている」生薬の説明であって、効果・効能を保証するものではありません。肌に合わない場合もあるため、不安があれば皮膚科など専門家に相談することをおすすめします。
韓国の百貨店カウンター・市内免税店という買い方
韓国に行く予定がある人にとって、いちばんイメージしやすいのが百貨店カウンターや市内免税店での購入です。雪花秀・后のような高価格帯のラインは、韓国国内では百貨店の1階の化粧品フロアや、明洞・東大門周辺の市内免税店に売り場を構えているのが一般的な業態として知られています。テスターで肌に乗せた質感を確認しながら選べるのは、実店舗ならではの強みです。
ただし今回の調査では、公式の店舗検索ページがJavaScriptで動的に表示される作りになっており、どの百貨店・どの免税店に具体的に売り場があるかを個別の店舗名まで確認することはできませんでした。「置いてある」と断定できる具体的な店舗名は、この記事では挙げません。訪問前には、各ブランドの公式サイトにある店舗検索や、訪れる予定の百貨店・免税店の公式サイトで韓方コスメの取り扱いを確認しておくのが確実です。韓国ならではの生薬・韓薬材そのものに触れてみたい人はソウルの京東市場(경동시장)ガイドで、韓薬材が集まる市場の様子も紹介しています。
オリーブヤングでも韓方コスメは買えるのか
韓国コスメのまとめ買いスポットといえばオリーブヤング(올리브영)ですが、雪花秀・后・韓律のような高価格帯の韓方コスメは、もともとオリーブヤングの主力商品ではありませんでした。オリーブヤングは比較的手ごろな価格帯のブランドを中心に扱う業態として知られていたためです。
その状況が変わったのが2024年5月9日で、CJオリーブヤングの公式オンラインモール内に新設されたプレミアム化粧品専門館「럭스에디트(ラグジュアリー・エディット)」に、雪花秀が入店したことを報道で確認しました(2026年9月6日確認)。確認できたのはオンラインモールへの入店で、全国のオリーブヤング実店舗すべてで扱っているかどうかまでは今回の調査で裏づけが取れていません。后・韓律については、オリーブヤングでの取り扱いに関する詳細を今回確認できませんでした。オリーブヤングでのお土産探しの定番についてはオリーブヤングのお土産コスメ記事にまとめているので、売り場で他のブランドと一緒に見て回る際の参考にしてください。
日本で買う・通販で買う
渡韓の予定がない、あるいは韓国で見つけたブランドを帰国後にもう一度探したい、というときの選択肢を整理します。今回確認できた範囲でもっとも確実なのは、雪花秀の日本公式サイト(jp.sulwhasoo.com)です。日本語で商品説明を読みながら注文できるため、韓国での売り場を探す手間がかかりません。后・韓律については、日本の公式サイト・公式オンラインストアを今回の調査で確認できなかったため、この記事では「公式の日本販路がある」とは書きません。
Qoo10のビューティーカテゴリを見る韓国コスメがまとまっている棚
渡韓しなくても同じブランドを探せる経路として、通販サイトのビューティーカテゴリを横断的に見ておくのも一つの方法です。公式サイトが確認できていないブランドについては、出品者の情報や商品説明をよく確認したうえで検討することをおすすめします。基本のスキンケアの順番を先に押さえておきたい人は韓国式10ステップスキンケアの記事も参考にしてみてください。
雪花秀・后・韓律、系統とラインの違いを整理する
3ブランドはどれも「韓方由来の処方をうたう」という点では共通していますが、公式サイトで説明されている方向性は少しずつ違います。雪花秀は伝統の知恵と現代技術の掛け合わせを打ち出したライン展開、后は宮中の処方を現代的に再解釈したという説明の仕方、韓律はよもぎ・米・豆といった韓国の暮らしに身近な素材を前面に出した比較的ナチュラル寄りの立ち位置、という整理になります。
| ブランド | 運営会社 | 日本公式サイト | 方向性(公式サイトの説明) |
|---|---|---|---|
| 雪花秀(설화수) | アモーレパシフィック | あり(jp.sulwhasoo.com) | 伝統の知恵と現代技術の掛け合わせ |
| 后(후) | LG生活健康 | 確認できず | 宮中の処方の現代的な再解釈 |
| 韓律(한율) | アモーレパシフィック | 確認できず | よもぎ・米・豆など身近な素材 |
売り場で見比べる時間は、コーヒーを飲み干すくらいの短時間では到底足りません。同じ「韓方」という言葉を掲げていても、運営会社もブランドの説明も違うため、パッケージの雰囲気だけで選ばず、公式サイトで方向性を読み比べてから決めるくらいの余裕を持っておくと、あとで後悔しにくいはずです。ギフトとして選びたい場合の考え方は韓国コスメのギフト選びガイドにまとめています。
肌に合うか不安なとき、韓方コスメとどう付き合うか
生薬っぽい名前が並んでいると「自然由来だから肌にやさしいはず」と考えたくなりますが、これは思い込みとして扱ったほうが安全です。生薬・植物由来の成分であっても、人によっては肌に合わない場合があります。各ブランドの公式サイトが「配合をうたっている」という説明をしている以上、それをそのまま「肌質が変わる」「トラブルが治る」といった効果の保証だと受け取らないようにしましょう。
初めて使う商品は、いきなり顔全体に使わず、二の腕の内側などで様子を見てから使い始めるという基本の考え方は、韓方コスメでも変わりません。肌に合わない場合があること、不安があれば皮膚科など専門家に相談したほうがよいことは、この記事でもあらためて強調しておきます。体質や既往症によって受け止め方が変わるテーマでもあるため、パッケージの説明を読むだけで判断せず、迷ったときほど専門家の意見を挟む一手間を惜しまないでほしいところです。
よくある質問
まとめ
- 雪花秀(설화수)はアモーレパシフィック運営で、日本公式サイト(jp.sulwhasoo.com)を確認できた
- 后(후)はLG生活健康運営、韓律(한율)はアモーレパシフィック運営だが、どちらも日本公式サイトは確認できなかった
- 「韓方化粧品」という表示に、現行の食薬処の公式指針の中で基準を見つけることはできなかった
- 雪花秀は2024年5月9日にオリーブヤングの公式オンラインモールへ入店したと報道で確認した
- 百貨店カウンター・市内免税店の具体的な取扱店名は、今回の調査では裏づけが取れなかった
- 日本で探すなら、雪花秀は公式サイト、他ブランドは通販サイトで出品者情報を確認して検討する
- 生薬由来でも肌に合わない場合がある。不安があれば皮膚科など専門家に相談を
雪花秀・后・韓律は、同じ「韓方」という言葉を掲げていても、運営会社も日本での買いやすさもかなり違うということが、今回調べてみてはっきりしました。確認できたことと確認できなかったことをあえて分けて書いたのは、パッケージの雰囲気や噂だけで「たぶん買えるだろう」と判断してほしくなかったからです。まずは雪花秀の日本公式サイトを覗いてみて、他のブランドが気になったら韓国側の公式サイトや現地の売り場で確認する、という順番で進めてみてください。
参考・出典
- アモーレパシフィック公式 雪花秀ブランド紹介 https://www.apgroup.com/int/ko/brands/sulwhasoo.html (2026年9月6日確認)
- 雪花秀 韓国公式サイト https://www.sulwhasoo.com/ (2026年9月6日確認)
- 雪花秀 日本公式サイト https://jp.sulwhasoo.com/ (2026年9月6日確認)
- アモーレパシフィック公式 amoremall 雪花秀ブランド館 https://www.amoremall.com/kr/ko/display/brand/detail?brandSn=18 (2026年9月6日確認)
- LG生活健康公式 后(THE WHOO)ブランド紹介 https://www.lghnh.com/global/brand/detail.jsp?gbn=1&bid1=C021 (2026年9月6日確認)
- 后 公式サイト https://www.whoo.co.kr/ (2026年9月6日確認)
- THE WHOO ブランド通販サイト https://thewhoo.com/ (2026年9月6日確認)
- アモーレパシフィック公式 韓律ブランド紹介 https://www.apgroup.com/int/ko/brands/hanyul.html (2026年9月6日確認)
- 韓律 公式サイト https://www.hanyul.com/kr/ko/index.html (2026年9月6日確認)
- アリッタム公式 韓律ブランドページ https://www.aritaum.com/mweb/shop/brandShop/brandShopDetail.do?i_sBrandcd=MKK (2026年9月6日確認)
- 大韓化粧品協会 掲載 食薬処「化粧品 表示・広告 管理指針」(2023年11月23日付) https://kcia.or.kr/inc/down.php?dir=BOARD&file_name=202311_170079737538926_1.pdf (2026年9月6日確認)
- アルーア・コリア「韓方化粧品の真実」 https://www.allurekorea.com/2016/03/24/한방-화장품의-진실/ (2026年9月6日確認、業界メディアの二次情報として引用)
- 파이낸셜뉴스「プレミアムビューティー強化のオリーブヤング、オンラインモールに雪花秀入店」 https://www.fnnews.com/news/202405090902013862 (2026年9月6日確認)

