「NAVER MAPでお気に入りのカフェを保存しておきたいのに、アカウントがないと保存できない」「NAVER予約でお店を予約しようとしたら、先に会員登録が必要だった」——韓国旅行の下調べをしていて、こんな壁にぶつかったことはありませんか。しかも登録画面はハングルだらけで、携帯電話番号の入力欄を見た瞬間に「これ、日本の番号でいけるの?」と手が止まってしまう人も多いはずです。この記事では、NAVERアカウントの登録に日本の電話番号が使えるかどうかを公式ヘルプの記載にもとづいて確認し、登録の手順、SMS認証でつまずきやすいポイント、作れなかったときの代わりの手まで整理しました。地図アプリそのものの使い方はNAVER MAPの使い方ガイドに、レストラン予約の方法は韓国のレストラン予約ガイドにすでにまとめているので、この記事では「アカウントを作るところ」だけに絞って書いていきます。
公式ヘルプの記載を確認した範囲では、日本の電話番号でもNAVERアカウントの登録(携帯電話認証)は可能です(2026年9月6日確認)。ただし登録画面にある「実名認証されたIDで登録」というチェックは、旅行者は外しておくのが安全です。とくにNAVER予約を使いたい人は、実名認証すると逆に予約が使えなくなるという公式の案内があるため要注意です。SMS認証コードが届かない、実名認証の壁で先に進めないといった場合の代わりの手も、この記事の後半にまとめています。
結論から——日本の電話番号で登録できる部分とできない部分
先に線引きをはっきりさせておきます。NAVER公式ヘルプ「개인 아이디 회원가입 방법(個人ID会員登録方法)」には、携帯電話認証の項目に「해외에서도 현지에서 이용하는 휴대폰으로 가입 가능합니다(海外でも、現地で使っている携帯電話で登録可能です)」とはっきり書かれています(2026年9月6日確認)。つまり日本にいるときと同じ携帯電話番号のまま、SMSで届く認証コードを受け取ってNAVERアカウントを作ること自体は、公式に案内されている方法だということです。別のヘルプページ「가입 인증 문자가 수신되지 않는 경우(登録認証のSMSが届かない場合)」でも「해외 번호로도 회원 가입이 가능합니다(海外番号でも会員登録が可能です)」と重ねて書かれており、2つの独立したページで同じ内容を確認できました。
一方で、登録画面には실명인증(実名認証)されたIDで登録するかどうかを選ぶ任意のチェック項目があります。ここにチェックを入れるには「本人名義の携帯電話」が必要だと案内されており、これは通常、韓国の通信会社に契約者本人として登録された回線を指すとみられます。日本の電話番号はこの条件の対象外である可能性が高いため、実名認証のチェックは外して進むのが現実的な選択です。次の見出しから、それぞれの意味を詳しく見ていきます。
NAVERアカウントを作るとできること
そもそもNAVERアカウントがあると何が変わるのか、先に整理しておきます。地図アプリのNAVER MAPは、ログインしなくても場所の検索やルート確認はできますが、お気に入りスポットを保存して次回すぐ呼び出す、という使い方にはアカウントでのログインが必要です。カフェ巡りの計画を練るときに便利な機能なので、渡韓前にまとめて保存しておきたい人は登録の価値があります。使い方の詳細はNAVER MAPの使い方ガイドで解説しているので、保存したい場所が多い人はあわせて読んでみてください。
- NAVER MAPでお気に入りの店・スポットを保存できる
- NAVER予約でレストランや体験の予約ができる(実名認証の有無に注意。後述)
- NAVER Payでの決済・チャージができる
- NAVERブログの検索結果を見るだけならログイン不要だが、自分の閲覧履歴やお気に入りブログの管理にはログインが必要
NAVER PayについてはNAVER Payの使い方ガイド、韓国で使うアプリ全般の見取り図は韓国旅行のアプリガイドにまとめています。この記事では「アカウントの作り方」に絞るので、それぞれの機能の使い方はリンク先で確認してください。
登録前に知っておきたい「実名認証」チェックの分かれ道
登録画面の中でいちばん判断に迷うのが、この실명인증(実名認証)のチェック項目です。公式ヘルプによると、チェックを入れて登録した場合は、登録直後からNpayやショッピング、メンバーシップなど本人確認が必要なサービスをすぐに使えるようになります。ただしその条件として「本人名義の携帯電話」が求められており、これは韓国の通信会社(SKT・KT・LG U+)に契約者本人として登録された回線を想定した表現とみられます。日本の電話番号はこの条件をそのまま満たせない可能性が高く、公式ページにもそれを明言した文言までは見当たりませんでした。

チェックを外して登録した場合は、実名認証なしのIDとして登録され、あとで本人確認が必要になった時点でアイピン(I-PIN)または本人名義の携帯電話で認証すればよい、という案内になっています。旅行者にとって重要なのは、この「チェックを外した状態」こそがNAVER予約を使うために必要な状態だという点です。詳しくは後の見出しで説明しますが、先に結論だけ言うと、観光目的でNAVERアカウントを作るなら実名認証のチェックは外しておくのが安全です。
登録の手順——スマホとPCでのやり方
登録経路は大きく2つあります。スマートフォンのモバイルWebやアプリから登録する場合と、PCのNAVERホームページから登録する場合です。どちらも約款同意から始まり、携帯電話認証、ID入力、パスワード設定という同じ流れをたどります。旅行前の空き時間に、コーヒー1杯分の時間があれば最後まで進められるくらいのボリュームです。
- スマホの場合: NAVERにアクセスし、右上のメニュー(≡)を開いて「ログインしてください」をタップ、ID・パスワード入力欄の下にある「회원가입(会員登録)」を選ぶ。PCの場合はNAVERのホームページ右側にあるログイン欄の下の「회원가입」をクリックする
- 約款(利用規約)に同意する。「実名認証されたIDで登録」のチェックは、観光目的なら外したままにしておく
- 携帯電話番号を入力し、届いたSMSの認証番号を入力して携帯電話認証を完了させる
- 使いたいIDを入力する(英小文字・数字・記号のハイフンとアンダースコアのみで5〜20文字)
- パスワードを設定する(英大文字・小文字・数字・指定の記号のみで8〜16文字)
- 入力内容を確認して登録を完了させる
ID・パスワードの文字種の制限が細かいので、日本語入力モードのまま打ち込んで弾かれる、というのはよくあるつまずきポイントです。半角英数の入力モードになっているかを確認してから進めると、余計なやり直しを減らせます。
携帯電話認証(SMS認証)の回数制限と注意点
携帯電話認証には、公式ヘルプに明記された回数の制限があります。同じ電話番号での認証は1か月に1回まで、6か月では最大3回まで、そして1つの番号で登録できるIDは合計3個までという上限です(個人IDと団体IDを合わせた数)。すでに3個のID登録が確認された番号では、それ以上の新規登録はできません。直近に退会したIDがある場合は、退会した日から1か月後であれば再登録が可能になる、という案内もあります。
満14歳未満の未成年者が登録する場合は、保護者(法定代理人)の同意が必要になる点も公式に明記されています。家族で韓国旅行を計画していて、子ども用のアカウントを検討している場合は覚えておきたいポイントです。
同じ携帯電話番号で何度もアカウントを作り直していると、この回数制限にすぐ到達してしまいます。パスワードを忘れて新しいIDで登録し直す、というやり方は避け、まずは後述する「認証番号が届かない」場合の対処や、パスワードの再設定手段を先に試すことをおすすめします。
SMS認証コードが届かないときの確認リスト
登録手続きを進めていて認証コードが届かない場合、公式ヘルプはまず、その番号ですでに3個のID登録が済んでいないかを確認するよう案内しています。「아이디 찾기(ID検索)」の機能を使えば、登録済みのIDの数を確認できます。すでに3個の登録がある場合は、その番号での新規登録はできません。2個以下であるにもかかわらず届かない場合は、今使っている番号の前の持ち主がすでに認証回数を使い切っていた、というケースも案内されています。
そのほかのチェック項目として、スマートフォン側の迷惑メッセージ・スパムブロック設定で1588番号がブロックされていないかの確認や、韓国の通信会社側でPASSアプリなど本人確認アプリ経由の通知に切り替わっていないかの確認が挙げられています。ただしこれらは韓国国内のキャリアを前提にした案内が中心で、日本のキャリア(docomo・au・SoftBankなど)でどう表示されるかまでは、今回の調査では確認できませんでした。国際SMSの受信設定や海外での迷惑メッセージフィルタは、渡航前に自分のスマートフォン側で一度確認しておくと安心です。
NAVER予約を使いたい人がとくに気をつけたいこと
NAVER MAPの次に気になるのが、レストランや体験の予約に使うNAVER予約です。ここには見落としやすい落とし穴があります。店舗向けの公式ヘルプ「외국인 예약・주문받기 기능 안내(外国人予約・注文受付機能の案内)」には、「韓国非居住の外国人(海外観光客)がNAVER予約を利用するには、実名認証されていないNAVER IDが必要です(実名認証すると予約は利用できません)」とはっきり書かれています(2026年9月6日確認)。つまり実名認証のチェックを入れて登録してしまうと、旅行者はNAVER予約そのものが使えなくなるということです。
この制度は2025年5月29日と6月19日の2段階で導入され、外国人観光客の予約受付や海外カード決済への対応が広がりました。手数料まわりの変更も段階的に行われており、外国人予約・注文でNpay経由の海外カード決済に適用される手数料率(3.5%、付加税別)は2026年1月5日から実際に適用されています。これは店舗側が負担する手数料の話なので、旅行者が直接支払うものではありませんが、韓国の飲食店や体験提供者がNAVER予約の外国人対応をどう設定しているかによって、当日の使い勝手が変わる背景として知っておくとよいでしょう。予約方法そのものの比較は韓国のレストラン予約ガイドで詳しく扱っています。
本人確認の壁——住民登録番号・外国人登録番号は必要か
「本人確認(본인인증)に韓国の住民登録番号や外国人登録番号が必要になるのでは」と身構える人も多いはずです。今回、公式ヘルプの通常の会員登録の手順を確認したかぎりでは、ID・パスワードの設定と携帯電話認証だけで登録は完了し、住民登録番号や外国人登録番号の入力を求める記載は見当たりませんでした。
ただし、これはあくまで通常の会員登録(実名認証なし)の話です。「実名認証されたIDで登録」を選んだ場合に、裏側でどのような本人確認が行われているかまでは公式ページに詳しく書かれておらず、今回の調査では確認できませんでした。加えて、NAVER予約・注文サービスの利用中には、韓国の携帯電話認証が難しい外国人向けに여권인증(パスポート認証)という手段も用意されており、パスポートの原本を撮影し、パスポート写真と本人が一致するかの顔認証を行う仕組みが案内されています。使えるパスポートの条件は、韓国以外の国が発行したもので、有効期限内、かつNAVER登録時に入力した氏名・生年月日と一致していることです。
実名認証まわりの制度や運用は変わる可能性があります。この記事の内容は2026年9月6日時点で公式ヘルプに書かれていた範囲にとどまるため、どうしても実名認証が必要になった場合は、NAVERのカスタマーセンターに直接確認することをおすすめします。
どうしても作れなかったときの代わりの手
ここまで見てきたとおり、日本の電話番号でも通常の会員登録自体は可能というのが公式ヘルプの案内ですが、それでもSMSが届かない、実名認証の壁で先に進めないといったケースはゼロではありません。そんなときのために、代わりの手をいくつか整理しておきます。
まず、NAVER MAPでの場所検索やルート確認は、ログインしていなくても利用できます。お気に入り保存はできませんが、当日その場で目的地を検索して向かう、という使い方であればアカウントは必須ではありません。乗り換え検索の細かい使い方はNAVER MAPの乗り換え検索ガイドにまとめています。次に、NAVERが外部の他社アカウント(Googleなど)でのログインに対応しているかどうかは、今回の調査では確認できませんでした。見つかったのはNAVER公式アプリ同士でログイン情報を共有する「간편 로그인(簡単ログイン)」という仕組みのみで、Googleアカウントでの代替ログインとは別物です。
連絡や情報収集の手段としては、韓国で圧倒的に使われているカカオトーク(카카오톡)という選択肢もあります。NAVERとカカオトークは役割が異なるサービスなので、「予約や地図はNAVER、連絡や個人間のやり取りはカカオトーク」という住み分けで考えると、それぞれの得意分野を活かしやすくなります。カカオトークの始め方はカカオトークの使い方ガイドで解説しています。レストランの予約に関しては、NAVER予約以外にも複数の経路があるので、韓国のレストラン予約ガイドで紹介している他の方法に切り替えるのも現実的な選択です。登録画面がハングルばかりで読み進めるのがつらいときは、韓国語の翻訳アプリガイドで紹介しているアプリのカメラ翻訳機能を使うと、画面をかざすだけである程度の意味がつかめます。
よくある質問
まとめ
- 日本の電話番号でも、NAVERアカウントの携帯電話認証による登録は公式ヘルプで案内されている(2026年9月6日確認)
- 登録画面の「実名認証されたIDで登録」チェックは、観光目的なら外しておくのが安全
- NAVER予約を使いたい人は、実名認証すると逆に予約が使えなくなるという公式の注意書きがある
- 携帯電話認証には同一番号で月1回・6か月で最大3回・通算3ID までという上限がある
- SMS認証コードが届かないときは、登録済みID数や迷惑メッセージ設定の確認が案内されている(日本キャリア側の挙動は今回未確認)
- 通常の会員登録で住民登録番号・外国人登録番号の入力は確認できなかった。実名認証時の詳細な仕組みは未確認
- 作れなかった場合も、NAVER MAPの検索はログインなしで使え、連絡手段としてカカオトークに切り替える選択肢もある
NAVERアカウントの登録は、思っていたよりも日本の電話番号のままで進められる部分が多いというのが、公式ヘルプを確認したうえでの整理です。ただし「実名認証」のチェック1つで、あとから使える機能とNAVER予約の可否が変わってしまう点は見落としやすいポイントでした。登録画面を開く前に、この記事の分かれ道の部分だけでも読んでおくと、当日の手戻りを減らせるはずです。
参考・出典
- 네이버 고객센터「개인 아이디 회원가입 방법(個人ID会員登録方法)」 https://help.naver.com/service/5640/contents/973 (2026年9月6日確認)
- 네이버 고객센터「가입 인증 문자가 수신되지 않는 경우(登録認証のSMSが届かない場合)」 https://help.naver.com/service/5640/contents/19885 (2026年9月6日確認)
- 네이버 예약주문 사업자 고객센터「외국인 예약・주문받기 기능 안내(外国人予約・注文受付機能の案内)」 https://help.naver.com/service/11712/contents/24301 (2026年9月6日確認)
- 네이버 고객센터「외국인 여권인증(外国人パスポート認証)」 https://help.naver.com/service/5640/contents/25234 (2026年9月6日確認)
- 네이버플러스 멤버십 고객센터「해외 거주로 인증이 어려운 경우(海外居住による認証が難しい場合)」 https://help.naver.com/service/23168/contents/18912 (2026年9月6日確認)
- 네이버 고객센터「간편 로그인 설정 및 해제 방법(簡単ログインの設定・解除方法)」 https://help.naver.com/service/5640/contents/8582 (2026年9月6日確認)

