WOWPASSとトラベルウォレットどっちが得?残高の持ち帰りで比較

ソウルの街角でWOWPASSとトラベルウォレットの2枚のカードを見比べている旅行者のイラスト

本記事にはプロモーションを含みます。

韓国の支払い手段を調べていると、「WOWPASSは知ってるけど、トラベルウォレットって結局何が違うの?」というところで手が止まる人、多いのではないでしょうか。どちらも「現地でクレカ感覚で使えるプリペイド」という説明だけを見ると、正直そっくりに見えます。

結論から

一番の分かれ目は「残った分を現地で現金化・払い戻しできるかどうか」です。WOWPASSは韓国の両替機でいつでもウォン現金として引き出せますが、トラベルウォレット(トラベルウォレットJAPANのTravel Payカード)は公式ヘルプセンターが「現金の引き出しはできない」「登録口座への返金もできない」と明記しています。使い切る前提で持つか、現地で精算する前提で持つか——ここで選ぶカードが変わります。

目次

WOWPASSとトラベルウォレット、そもそも何が違うカードなのか

まず前提から整理します。WOWPASSは韓国の株式会社オレンジスクエア(Orange Square Co., Ltd.)が運営する韓国国内発行のカードで、공항(コンハン=空港)や市内の両替機でパスポートを見せればその場で作れます。一方のトラベルウォレットは、韓国のTravel Wallet Co., Ltd.を親会社に持つ日本法人・株式会社トラベルウォレットJAPANが、2026年4月27日から日本向けに提供している別サービスです。運営会社もカードの受け取り方も違うので、「どちらも韓国発の類似サービス」くらいのイメージでいると、申し込みの段階でつまずきます。

トラベルウォレットJAPANは前払式支払手段(第三者型)発行者として関東財務局長の登録(第00794号)を受けている会社で、資本金1億円・東京都中央区に本社があります。実在する国内法人が発行しているという点は、公式サイトの会社紹介ページで確認できました。

🐥
ソウルイン編集部正直、名前だけ見ると「WOWPASSの日本版がトラベルウォレット」だと思い込みそうになりますが、運営会社はまったくの別物です。混同したまま公式アプリを探すと、違うサービスに行き着くこともあるので気をつけてください。

もう1つ大事な前提として、日本で外貨対応プリペイドを探すと、すでにサービスを終えたカードにたどり着くことがあります。マネーパートナーズの「マネパカード」は2023年9月29日に、SBI新生銀行系の「GAICA」は2024年5月31日にそれぞれサービスを終了したと公式に発表されています。この記事では、2026年8月時点で新規発行を確認できたWOWPASSとトラベルウォレットの2枚にしぼって比べます。


両替と手数料をならべて比較する

で、結局いくらかかるの?——ここから見ていきます。両替や決済そのものの手数料は、実はどちらも「無料」をうたっています。WOWPASSの公式ヘルプは「환전, 잔액 결제는 수수료가 없으며(両替・残高決済は手数料がありません)」としており、トラベルウォレットJAPANの公式ヘルプも外貨チャージの両替手数料を「無料」と明記しています。この2点だけを見ると横並びです。

差が出るのは、そのほかの細かい手数料です。WOWPASSはメンバーシップの最初の加入時に6,000ウォン(約660円)がかかるという記載が公式サイトにありました。ちょうどコンビニでちょっとしたパック1枚を買うくらいの金額です。カード発行自体は無料ですが、この加入費は見落としやすいところ。トラベルウォレットのほうは、年会費・カード発行手数料ともに無料と案内されています。

項目 WOWPASS トラベルウォレット
両替・決済手数料 無料 無料
年会費 無料 無料
加入時の費用 メンバーシップ加入費6,000ウォン 記載なし
現金引き出し 1回10万ウォンまで・手数料1,000ウォン サービスなし
チャージ上限 両替機の受付範囲内 1回20万円

(各社公式ヘルプセンター、2026年8月21日確認)

手数料や条件は変わることがあります。金額を最終判断の材料にする前に、必ず各社の公式ページで最新の内容を確認してください。


韓国の交通系ICとしての使い勝手(改札で止まるかどうか)

地下鉄やバスに乗るときの挙動も、実は仕組みがかなり違います。WOWPASSは1枚のカードの中に「決済用の残高」と「交通用(T-money)の残高」が別々に入っているタイプです。決済残高がいくらあっても、改札で見られているのはT-money残高だけなので、乗る前に移し替えが必要になります。この仕組みは別記事のWOWPASSとT-moneyの違い比較でも詳しく扱っています。

一方のトラベルウォレットは、公式ヘルプによるとTravel Payカードをタッチするだけで、そのまま地下鉄やソウル・釜山などの市内バスに乗れるとされています。T-moneyのような別枠の残高を用意する必要がなく、チャージした残高がそのまま交通費に充てられる仕組みです。改札で「あれ、通らない」となる確率は、残高がゼロでない限りWOWPASSより低そうです。

🐥
ソウルイン編集部編集部の整理では、「残高を分けて管理したい派」はWOWPASS、「1つの残高で全部すませたい派」はトラベルウォレットが向いていそうです。ただしトラベルウォレットは同じ改札やバスで連続でタッチすると二重に読み取られることがあると公式ヘルプに注意書きがあるので、1回タッチしたら少し待つくらいの余裕は持っておいたほうがよさそうです。

なお、タクシーでの利用については、トラベルウォレットの案内は地下鉄・市内バスが中心で、タクシーは対象に含まれていません。WOWPASSも交通用途の主戦場は地下鉄・バスで、タクシー代は決済残高からのカード払いという扱いになります。


どちらを選んでも、通信だけは別に要る

ここまで「どっちのカードにするか」を見てきましたが、実はもう1つ、両方に共通して必要になるものがあります。それが通信です。WOWPASSの残高確認もトラベルウォレットのアプリでのチャージ・利用通知も、韓国国内でネットにつながっていることが前提になっています。空港に着いてすぐSIMやWi-Fiが使えない状態だと、カードのアプリを開いて確認すること自体ができません。

韓国用eSIMを見てみる到着後すぐアプリでチャージ状況を確認できます

決済手段を先に決めたら、回線も一緒に決めておくと現地で慌てずにすみます。WOWPASSの決済残高もトラベルウォレットのチャージ残高も、結局は「アプリで見て、アプリで動かす」ものなので、通信が切れているとどちらのカードも半分機能停止のような状態になってしまいます。出発前にeSIMを入れておけば、到着直後の空港からもう安心して残高確認ができます。


現地で現金化・払い戻しできるかが一番の分かれ目

ここが、この記事でいちばん伝えたいポイントです。WOWPASSは韓国滞在中、無人の両替機でいつでもウォン現金として払い戻しできます(1回10万ウォンまで、手数料1,000ウォン)。使い切れずに残った分も、出国前に機械へ寄れば現金化できるという安心感があります。

一方でトラベルウォレットJAPANの公式ヘルプセンターは、「日本で提供しているTravel Wallet(Travel Payカード)は、現在、現金の引き出しサービスを提供しておりません」「チャージ残高を、登録いただいている直結口座(銀行口座)へお戻し(返金)いただくこともできません」と明記しています。チャージした分は、国内外のVisa加盟店や韓国の交通機関で使い切る前提のカードということです。

この違いは、旅程の組み方に直結します。「多めにチャージして現地で余ったら現金に戻せばいい」という考え方が通用するのはWOWPASSだけで、トラベルウォレットは最初から使う分だけを見積もってチャージするほうが安全です。20万円までという1回のチャージ上限も、財布のひもをきつく締めておく仕組みだと考えると納得がいきます。

🐥
ソウルイン編集部正直、この差は事前に知っておかないと痛い部分だと思います。「余ったら戻せるだろう」という感覚でトラベルウォレットに多めにチャージしてしまうと、使い道はVisa加盟店の買い物か韓国の交通費に限られてしまいます。次の韓国旅行までとっておく、という使い方になりそうです。

WOWPASSとトラベルウォレットの違いを、現地発行かどうか・残高の現金化可否・交通ICの仕組みで並べた比較図

入手方法の違い:現地その場発行 vs 事前申込・配送

作り方も対照的です。WOWPASSは韓国到着後、공항(コンハン=空港)や市内の機械にパスポートを読み込ませれば、その場で新規発行できます。事前にアプリで予約しておけば、仁川空港内のCUで受け取ることも可能。「思い立って韓国に行くことにした」というタイプの旅でも間に合います。

対してトラベルウォレットは、日本国内で申し込んで、出発前にカードを自宅へ配送してもらう方式です。発行条件は満18歳以上、本人確認はマイナンバーカード・ICチップ付き運転免許証・在留カード・特別永住者証明書のいずれか、そして日本国内の銀行口座を持っていることが必要と公式ヘルプに書かれています。配送の目安は5営業日程度なので、出発直前に思い立って申し込むと間に合わない可能性があります。

  • 思い立ってすぐ・現地でカードを作りたい人はWOWPASS向き
  • 出発前に準備を済ませておきたい人、日本にいる間に落ち着いて手続きしたい人はトラベルウォレット向き
  • トラベルウォレットは日本の本人確認書類と銀行口座が前提。訪日外国人や海外在住者は対象外になりやすい点に注意

クレジットカードの与信審査に不安がある人や、そもそも日本でクレジットカードを作れる状態にない人にとっては、この2枚以外にも選択肢を広げておくと安心です。日本で使えるクレジットカードの範囲については韓国でクレジットカードがどこまで使えるかのガイドも参考にしてみてください。


オンライン決済・紛失時の対応で変わること

ホテルの事前決済やレンタカーの予約など、カード番号を入力するオンライン決済で使えるかどうかも見ておきたいポイントです。WOWPASSはICチップを挿す方式のオフライン決済用カードで、オンライン決済には向かないという性質があります。ネット予約は自分のクレジットカードで、と割り切っておくほうが失敗が少なくなります。

トラベルウォレットは国内外のVisa加盟店での決済に対応しているとされていますが、オンライン決済(カード番号を打ち込むタイプの決済)に個別に対応しているかどうかまでは、公式ヘルプセンターに明確な記載を見つけられませんでした。ネット予約に使う予定がある人は、事前にアプリ内の案内かサポート窓口で確認してから当てにするほうが安全です。

🐥
ソウルイン編集部紛失したときの動きも整理しておくと安心です。トラベルウォレットは公式ヘルプによると、残高はアプリ側で管理されているので、紛失時はまずアプリでカードを無効化するのが最初の一手になります。ただし、その先の再発行の手数料や日数までは公式ヘルプセンター内に専用の案内が見当たらなかったので、サポート窓口(support@travel-wallet.co.jp)に確認するのが確実です。

WOWPASSの再発行手数料は、公式ページ内に「3,000ウォン」と「4,000ウォン」という2通りの表記が併存していて、こちらも金額を確定できませんでした。どちらのカードも、紛失時の細かい費用は最新のアプリ内表示か窓口で確認する、という一手間を惜しまないほうがよさそうです。


屋台・市場・タクシーなど現金オンリーの場面にどう備えるか

ここまでカードの話をしてきましたが、韓国には今でも현금(ヒョングム=現金)のみの店が残っています。屋台や一部の市場、小さな食堂などです。WOWPASSもトラベルウォレットも、これらの場面ではそのまま使えないことがあるので、少額のウォン現金は別に持っておくのが無難です。

ここで両者の違いがもう一度効いてきます。WOWPASSなら、現金が必要になったタイミングで両替機に寄って引き出せば済みます。トラベルウォレットの場合は現金化ができないので、渡航前に日本で少額を両替しておくか、現地の一般の両替所を使うという、カードとは別ルートの現金確保が必要になります。明洞などでのレートの比べ方は明洞の両替はどこが得かのガイドにまとめているので、あわせて読んでおくと現金の手当てがしやすくなります。

  • 屋台・市場・小さな食堂は現金オンリーの店が今も残っている
  • WOWPASS利用者は現地の両替機でその都度ウォン現金を引き出せる
  • トラベルウォレット利用者は事前の現金両替、または現地の両替所を別に確保しておく

両替そのものの基本をおさらいしたい人は韓国の両替方法まとめガイドも目を通しておくと、カードと現金の使い分けがすっきりします。


よくある質問

WOWPASSとトラベルウォレット、名前が似ているけど同じ会社が作っているの?
いいえ、別の会社です。WOWPASSは韓国の株式会社オレンジスクエア(Orange Square Co., Ltd.)が運営し、トラベルウォレットは韓国のTravel Wallet Co., Ltd.を親会社に持つ日本法人・株式会社トラベルウォレットJAPANが提供しています(2026年8月21日確認)。
トラベルウォレットは韓国旅行の直前でも間に合いますか?
申し込みからカードの配送まで目安5営業日程度とされています(2026年8月21日確認)。出発直前の思い立ちには間に合わない可能性があるので、渡航が決まったら早めに申し込んでおくのが安全です。急な旅程には、現地でその場で発行できるWOWPASSのほうが対応しやすいはずです。
トラベルウォレットのチャージ残高、余ったらどうすればいいですか?
公式ヘルプセンターの案内では、現金への引き出しも登録口座への返金もできないとされています(2026年8月21日確認)。使い切れる範囲でチャージするか、次回の韓国旅行のために残しておく、という考え方になります。
どちらも手数料は本当に無料なんですか?
両替・決済そのものの手数料は、両社ともに無料と公式に案内されています。ただしWOWPASSはメンバーシップの初回加入費6,000ウォンがかかるなど、無料と有料が混在しています。最新の条件は必ず各社の公式ページで確認してください。

まとめ

  • WOWPASSは現地でその場発行・現金化もできる「両替機タイプ」、トラベルウォレットは事前申込・使い切り前提の「アプリチャージ型」
  • 両替・決済の手数料はどちらも無料をうたうが、WOWPASSには加入費6,000ウォンがある
  • 交通ICはWOWPASSが残高分離型、トラベルウォレットは残高がそのまま交通費に使える一体型
  • 現地で余った残高を現金に戻したい人はWOWPASS、使い切る前提で管理を簡単にしたい人はトラベルウォレット
  • 通信が無いとどちらのアプリも確認できないので、eSIMなど回線は別に用意しておく
  • 金額や提供条件は変わることがあるため、最終判断は必ず各社の公式ページで確認する

「結局どっちが正解」というより、旅の組み方によって向き不向きが分かれるテーマです。現地で臨機応変に動きたいならWOWPASS、日本にいるうちに準備を終わらせて身軽に過ごしたいならトラベルウォレット、という選び方が現実的かもしれません。あわせてWOWPASS完全ガイド韓国旅行の予算の目安も読んでおくと、支払い手段まわりの準備がまとまります。

参考・出典

  • 株式会社トラベルウォレットJAPAN 会社紹介ページ https://www.travel-wallet.co.jp/about (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレット公式サイト チャージ方法 https://www.travel-wallet.co.jp/introduce/charge (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレット公式サイト 海外決済の使い方 https://www.travel-wallet.co.jp/introduce/payment (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレットJAPAN公式ヘルプセンター「チャージしているのに、ATMで現金を引き出せません。」 https://docs.channel.io/travelwallet_jp/ja/articles/チャージしているのにATMで現金を引き出せません-68250bbc (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレットJAPAN公式ヘルプセンター「外貨チャージ時の両替手数料と為替レートは?」 https://docs.channel.io/travelwallet_jp/ja/articles/外貨チャージ時の両替手数料と為替レートは-efb9671d (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレットJAPAN公式ヘルプセンター「Travel Payカードとは」 https://docs.channel.io/travelwallet_jp/ja/articles/Travel-Payカードとは-1c7a7945 (2026年8月21日確認)
  • トラベルウォレットJAPAN公式ヘルプセンター「Travel Payカードの発行条件」 https://docs.channel.io/travelwallet_jp/ja/articles/Travel-Payカードの発行条件-dc3c509d (2026年8月21日確認)
  • 株式会社トラベルウォレットJAPAN プレスリリース(PR TIMES) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000180601.html (2026年8月21日確認)
  • WOWPASS Wiki(韓国語版・運営:株式会社オレンジスクエア) https://wowpass.oopy.io/kr (2026年8月21日確認)
  • WOWPASS Wiki(英語版) https://wowpass.oopy.io/en (2026年8月21日確認)
  • マネーパートナーズ「プリペイドカード『Manepa Card』サービス終了のお知らせ」 https://www.moneypartners.co.jp/news/important/2023/1210080_5516.html (2026年8月21日確認)
  • SBI新生銀行「プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)サービス終了のお知らせ」 https://www.sbishinseibank.co.jp/info/news231002_GAICA.html (2026年8月21日確認)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次