楊枝甘露(양즈깐루)とは?韓国で検索が0から100に跳ねたマンゴーデザートの正体

楊枝甘露の2つの形を並べたイラスト。グラスにマンゴーとココナッツミルクのピューレとサゴの粒を重ねたものと、半分に割ったマンゴーにギリシャヨーグルトとポメロの果肉を詰めたもの

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます

Amazonのアソシエイトとして、ソウルインは適格販売により収入を得ています。

韓国のスイーツって、名前だけが先に流れてきますよね。「양즈깐루」も、読み方すら分からないまま画像だけ見た人が多いはず。

先に答えを書きます。양즈깐루は漢字で「楊枝甘露」。1984年に香港のレストランで生まれた、マンゴーとココナッツミルクとサゴ(粒)を合わせたデザートです。中華圏では40年以上前からある定番で、新しいのは韓国での流行のほう

そしてその流行は、かなり急でした。韓国メディアの報道によれば、検索の関心度は1か月前は「0」だったものが、2026年6月6日に「100」(最高値)を記録しています(서울경제・2026年6月20日/2026年8月11日確認時点)。

この記事は、韓国語の報道と百科サイトを読んで、日本語でまとまっていない部分——由来、何が入っているか、いま韓国のどこで売られているか、そして「固体」という新しい形——を整理したものです。

  • 양즈깐루=楊枝甘露の意味と、1984年・香港という発祥
  • 材料と構成(マンゴー/ココナッツミルク/サゴ/ポメロ)
  • 두쫀쿠・버터떡に続く流行の系譜と、検索が0から100に跳ねた日付
  • GS25・요거트월드・디저트39など、韓国で実際に売られている商品
  • いま話題の「固体 양쯔간루」と、カロリーの話
結論から

양즈깐루は「新しいお菓子」ではなく、香港で40年以上続く定番が韓国で再発見されたもの。だから味の想像はつきやすく、マンゴーが好きなら外しません。

  • 漢字は楊枝甘露。「柳の枝の甘露水」という意味で、仏教説話に由来します
  • 1984年、香港の「利苑(Lei Garden)」で生まれたデザート
  • 韓国では두쫀쿠 → 버터떡 → 양즈깐루の順で流行が移ってきました
  • いま話題なのは飲み物ではなく「固体」型——丸ごとマンゴーにギリシャヨーグルトを詰めたもの
  • 表記ゆれが激しく、양즈깐루/양쯔깐루/양쯔간루が併存しています

目次

楊枝甘露=「柳の枝の甘露水」という意味

まず名前から。양즈깐루を漢字で書くと楊枝甘露です。

韓国の百科サイト(나무위키)の説明によると、これをそのまま訳せば「柳の枝の甘露水」観世音菩薩が甘露水で病を治した、という仏教の説話に由来するとされています。デザートの名前としてはかなり壮大です。

生まれたのは1984年、香港の「利苑(Lei Garden/레이 가든)」というレストラン。つまり40年以上の歴史がある定番メニューで、香港・マカオなどの中華圏や東南アジアのデザートカフェでは普通に並んでいるものです(2026年8月11日確認時点)。

🐥
ソウルイン編集部「韓国の新作スイーツ」として紹介されることがありますが、正確には香港発です。韓国で流行っているのは事実なので、そこだけ分けて覚えると混乱しません

何が入っているのか

構成はシンプルで、4つの要素でできています。

要素 役割
マンゴー角切りにして使う。全体の甘みと香りの土台
ココナッツミルクマンゴーと合わせてピューレにする。とろみとコクを出す
サゴ(粒)茹でて食感を足す。タピオカに似た透明の粒
ポメロ/グレープフルーツ果肉をほぐして散らす。ほろ苦さと粒感で甘さを切る

作り方は、角切りマンゴーとココナッツミルクを合わせたピューレを、茹でたサゴにかけ、その上にポメロかグレープフルーツの果肉粒を散らす——という順番です。

ポイントはいちばん最後の柑橘。マンゴーとココナッツミルクだけだと甘みが単調になりますが、ここにポメロの粒が入ることで後味が締まります。자몽(チャモン/グレープフルーツ)


韓国での流行は「두쫀쿠 → 버터떡 → 양즈깐루」の順で来た

ここが日本語であまり書かれていない部分です。

나무위키の記述では、韓国で양즈깐루が知られるきっかけは2023年下半期、TikTokの「젼언니」が作って食べる動画でした。ただしこの時点では一部で知られている程度。

大きく動いたのは2026年の中旬で、두쫀쿠(ドゥジョンク)、버터떡(バター餅)に続く流行として広がったとされています(2026年8月11日確認時点)。

韓国メディアの見出しがそのまま状況を表していて、서울경제は「第2のバター餅か? 中華デザート熱風の次の走者は「양즈깐루」」というタイトルで報じています。

두쫀쿠(ドゥジョンク)って何でしたっけ
ドバイチョコレートともちクッキーを掛け合わせた韓国発のお菓子で、日本では「ドバイもちクッキー」の名前で広がりました。正体と買える場所はドゥジョンクとは?韓国の今と正体にまとめています。

順番で言えば、두쫀쿠のほうが1つ前の流行です。そして양즈깐루と違って、두쫀쿠は日本でも買えます。양즈깐루を待つあいだに、系譜の手前を試しておくという手はあります。

↓ リンク先はHan Select公式ショップの商品ページです(当メディア運営元の取り扱い商品)。在庫状況・価格はページ内でご確認いただけます。

두쫀쿠(ドバイもちクッキー)を通販で見る冷凍・個包装/6個・8個・16個セット

検索が「0」から「100」に跳ねた日

流行の速さを示す数字が報道に出ています。서울경제(2026年6月20日)によると——

  • 1か月前の検索関心度は「0」
  • 6月6日に「100」(最高値)を記録

ゼロから最高値まで、1か月かかっていません。同記事では業界関係者のこんなコメントも紹介されています。

「過去には海外のデザートが国内に定着するまで長い時間がかかったが、最近はSNS中心の需要をもとに、流通業界が商品化する速度がはるかに速くなった」(서울경제・2026年6月20日)

これは日本から見ても示唆的です。韓国で流行ってから商品になるまでが速いということは、日本に伝わってくる間隔も詰まっている可能性がある、ということになります。


韓国のどこで売られているか

報道で名前が挙がっている商品を並べます。いずれも2026年6月時点の情報で、韓国国内の話です(2026年8月11日確認時点)。

売り場 商品名 報じられている実績
GS25(コンビニ) 떠먹는 양쯔깐루(スプーンで食べる양쯔깐루) 6月5日発売 → 4日で冷蔵デザートカテゴリ10位圏入り
요거트월드 양쯔간루월드 前月発売 → 3週間でセットメニュー販売1位
디저트39 양즈깐루 컵빙수/양즈깐루 화채 かき氷とポンチの2形態で展開
컴포즈커피 망고 자몽 요거빙 マンゴー×グレープフルーツのヨーグルトかき氷

コンビニ(GS25)に並んでいるのが分かりやすい指標です。コンビニに入るということは、一過性ではなく量が読める段階に来ているということ。韓国のコンビニ事情そのものは韓国コンビニ完全ガイドに整理しています。

なお디저트39と컴포즈커피の商品名に「빙수(ピンス=かき氷)」が入っているとおり、양즈깐루はカップかき氷の文脈にも乗っています。この「1人用カップかき氷」の流れは韓国でいま別に大きくなっていて、そちらは韓国の컵빙수(カップかき氷)にまとめました。


いま話題なのは「固体 양쯔간루」のほう

ここが重要です。SNSで見かける양즈깐루の多くは、元祖の飲み物型ではありません。

코메디닷컴(2026年6月14日)の解説によると、いま話題になっているのは中国で再解釈された「固体 양쯔간루」。作り方はこうです。

  1. 丸ごとのマンゴーを半分に割る
    器として使うので、皮つきのまま半分に。
  2. 濃いギリシャヨーグルトを詰める
    元祖のココナッツミルクの代わりがここ。とろみと酸味を担当します。
  3. グレープフルーツかポメロの果肉と、サゴの粒を載せる
    ここは元祖と同じ。

つまり「飲むもの」から「食べるもの」に変わったということ。見た目のインパクトが大きく、写真に撮りやすいのが広がった理由でしょう。

カロリーと「意外と健康」の中身

同じ記事で数字も出ています。

カロリー
元祖の飲み物型1杯あたり250〜400kcal
固体型具体的な数値は記事に示されていません(未確認)

「意外と健康」と言われる根拠として挙げられているのは、この3点です。

  • ギリシャヨーグルト=高タンパクで満腹感が高い食品
  • ポメロ・グレープフルーツ=低カロリーの果物
  • 固体型は糖分とカロリーの負担を大幅に下げる形になっている

ただし同記事は条件付きだとしています。練乳やシロップをたっぷりかけたり、加糖のギリシャヨーグルトを使ったりすると、添加糖の過剰摂取になる——つまり「マンゴーとヨーグルトだから健康」ではなく、何を足すかで変わるということ。なお、この記事に専門家の実名コメントは掲載されていません(2026年8月11日確認時点)。


似ているデザートとの違い

マンゴー系のデザートは種類が多く、メニューで並んでいると区別がつきません。韓国のカフェでよく隣に並ぶものと比べておきます。

名前 土台 양즈깐루との違い
양즈깐루(楊枝甘露) マンゴー+ココナッツミルク —(柑橘の粒とサゴが入るのが決め手)
マンゴープリン マンゴー+ゼラチン/寒天 固めて食べる。粒の食感は基本入らない
망고빙수(マンゴーかき氷) 氷+マンゴー 土台が。溶けると水っぽくなる
망고 자몽 요거빙 ヨーグルト+氷 컴포즈커피の商品名。양즈깐루の要素をかき氷に寄せた
固体 양쯔간루 マンゴー+ギリシャヨーグルト ココナッツミルクをヨーグルトに置き換え、器もマンゴー

見分けるコツは柑橘の粒があるかどうか。ポメロかグレープフルーツの粒が散らしてあれば、楊枝甘露の系統だと考えて大きく外しません。サゴの粒も目印になります。

韓国のカフェで注文するとき

メニューがハングルだけの店も普通にあります。困ったら次の言い方が使えます。

  • 양즈깐루 주세요(ヤンジュカンル チュセヨ)= 양즈깐루ください
  • 이거 주세요(イゴ チュセヨ)= これください(メニューを指しながら)
  • 자몽 빼주세요(チャモン ペジュセヨ)= グレープフルーツを抜いてください

表記ゆれのせいで、店によってメニュー名が양쯔깐루だったり양쯔간루だったりします。読み上げるよりメニューを指すほうが速いのが実際のところ。


表記ゆれが激しいので、検索するときは3つ試す

韓国語でも表記が固まっていません。実際に使われているのは主にこの3つです。

表記 読み方の目安
양즈깐루ヤンジュカンル
양쯔깐루ヤンチュカンル
양쯔간루ヤンチュガンル

中国語(普通話)の発音は「ヤンジーガンルー」に近く、日本語での定訳はまだありません。韓国のSNSやメニューを探すときは、上の3つを順番に試すのが確実です。日本語では「楊枝甘露」「マンゴーポメロサゴ」で見つかることもあります。


日本で食べるには、いまのところ自分で作るのが早い

正直に書きます。2026年8月11日確認時点で、日本のコンビニやチェーンで양즈깐루として売られている商品は確認できていません。中華系・アジア系のデザート店が「楊枝甘露」の名前で出しているケースはあります。

その一方で、材料は日本で普通に手に入るのがこのデザートの気楽なところ。元祖型なら3つ揃えば形になります。

サゴの代わりになるタピオカパール

本来はサゴ(西米)を使いますが、日本ではタピオカパールのほうが手に入りやすく、食感の役割としては近い位置に立ちます。ただし厳密には別の原料。サゴはサゴヤシ、タピオカはキャッサバが原料なので、そこは割り切って使うことになります。

ココナッツミルク

元祖型の要。原材料がココナッツ100%のものだと、甘さを自分で調整できます。

マンゴー

生のマンゴーが手に入らない時期は、ピューレで代用できます。パウチ型なら少量ずつ使えます。

仕上げのグレープフルーツは生のものをほぐすのがいちばん近くなります。ここだけは缶詰だと粒感が出ません


これに当てはまらないケース

  • 柑橘が苦手な人:ポメロ/グレープフルーツを抜くと、ただのマンゴーココナッツになります。それはそれで美味しいですが、楊枝甘露の特徴は消えます
  • 「韓国の新作」を探している人:これは香港発の定番です。韓国発を探すなら韓国スイーツトレンド2026のほうが近い
  • 日本での購入先を探している人:確認できた時点で日本の量販チェーンでの取り扱いは見つかっていません
  • カロリーを気にして選ぶ人:「意外と健康」は無糖ヨーグルト・シロップ控えめが前提です

よくある質問

양즈깐루は何と読みますか?
韓国語の表記は양즈깐루/양쯔깐루/양쯔간루が併存していて、カタカナにすると「ヤンジュカンル」「ヤンチュガンル」あたりになります。漢字は楊枝甘露で、中国語の発音は「ヤンジーガンルー」に近い形です。日本語での定訳はまだありません(2026年8月11日確認時点)。
韓国発のスイーツですか?
いいえ。1984年に香港のレストラン「利苑(Lei Garden)」で生まれたデザートで、中華圏や東南アジアでは定番です。韓国で2026年中旬から大きく流行しているというのが正確なところです。
どんな味ですか?
マンゴーとココナッツミルクの甘みが土台で、そこにポメロやグレープフルーツの果肉粒が入って後味を締めます。サゴ(タピオカに似た粒)の食感が加わる構成です。マンゴープリンより軽く、スムージーより食べごたえがある位置づけになります。
「固体 양쯔간루」とは何が違うのですか?
器がマンゴーそのものになり、ココナッツミルクの代わりに濃いギリシャヨーグルトを詰めた形です。丸ごとのマンゴーを半分に割って中身を入れ、グレープフルーツ果肉とサゴを載せます。飲み物ではなく食べ物になっている点が最大の違いです(2026年8月11日確認時点)。
カロリーはどれくらいですか?
元祖の飲み物型で1杯あたり250〜400kcalと報じられています。固体型については具体的な数値が示されておらず、未確認です。ギリシャヨーグルトと柑橘が中心のぶん負担は下がるとされますが、練乳やシロップを足すと変わります(2026年8月11日確認時点)。
日本のコンビニで買えますか?
確認した時点では、日本の量販チェーンで양즈깐루として売られている商品は見つかっていません。韓国ではGS25が「떠먹는 양쯔깐루」を2026年6月5日に発売し、4日で冷蔵デザートカテゴリの10位圏に入ったと報じられています。
次に流行るものは何ですか?
断定はできません。ただし韓国では두쫀쿠(ドゥジョンク)→버터떡→양즈깐루という順で移ってきており、業界関係者は「SNS中心の需要をもとに商品化の速度が上がった」と述べています。系譜そのものは韓国スイーツトレンド2026で追っています。

まとめ:名前は壮大、中身はシンプル

整理すると、こうなります。

  • 양즈깐루=楊枝甘露。「柳の枝の甘露水」という仏教説話由来の名前
  • 1984年・香港「利苑」発。韓国発でも新作でもない
  • マンゴー/ココナッツミルク/サゴ/ポメロの4要素
  • 韓国では두쫀쿠→버터떡→양즈깐루の順で流行。検索関心度は6月6日に0から100へ
  • いま話題なのは固体型。ギリシャヨーグルトを詰めた食べるタイプ
  • 日本ではまだ量販の取り扱いが確認できず、材料を揃えて作るのが早い

韓国のスイーツの流れそのものは韓国スイーツトレンド2026に、ドバイ系の系譜はドバイチョコレートとは?にまとめています。ソウルで実際に食べ歩くならソウルのカフェ巡りモデルコースもどうぞ。

最後に。この記事の数値と商品名は2026年8月11日確認時点の韓国語報道にもとづくものです。韓国のスイーツは入れ替わりが速いので、現地で探すときは最新の店舗情報をあわせて確認してください。


参考・出典

  • 나무위키「양즈깐루」 https://namu.wiki/w/%EC%96%91%EC%A6%88%EA%B9%90%EB%A3%A8 (由来・発祥・流行の経緯/百科型のため他ソースと突き合わせて使用)
  • 서울경제「”제2의 버터떡?”…中 디저트 열풍 다음 주자는 ‘양즈깐루’」 https://www.sedaily.com/article/20058091 (2026年6月20日/検索関心度・GS25・요거트월드・디저트39・컴포즈커피・業界関係者コメント)
  • 코메디닷컴「요즘 핫하다는 양쯔간루, 정체가 뭐길래…의외로 건강하다고?」 https://kormedi.com/2824061/ (2026年6月14日/固体型の作り方・カロリー・注意点)
  • 세계일보「고준희가 반한 디저트 ‘양즈깐루’」 https://segye.com/newsView/20260731500089 (2026年7月31日)

数値・商品名は2026年8月11日確認時点のものです。「未確認」と書いた項目は、出典に該当する記載が見つからなかったものを指します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次