本記事にはプロモーションを含みます。
韓国に着いてお腹が空いた瞬間、いつもの感覚でGoogleマップを開いたら、レビューが3件しか無い店ばかりでどこに入ればいいか分からなくなった……という経験、ありませんか。日本なら食べログやRettyを開けば済む場面が、韓国だと同じアプリでは通用しません。この記事では、韓国で実際に使われている「店を探す」ためのアプリを、探す・評価を読む・地図に落とすところまでに絞って整理しました。予約そのものの手順はキャッチテーブルなど予約アプリの使い方ガイドに譲ります。
韓国に「食べログ」にあたる単独の国民的サービスは存在しません。実質の入り口になっているのはNAVER地図(NAVERプレイス)で、口コミ量・写真の多さ・多言語対応のどれを取っても他のアプリより頭ひとつ抜けています。ブログの言及数で店を比べたいなら다이닝코드(ダイニングコード)、車での道案内なら카카오맵(カカオマップ)と使い分けるのが現実的です。かつて定番だった망고플레이트(マンゴープレート)は2023年11月にサービスを終了しており、現在は存在しません(2026年8月31日確認)。
なぜGoogleマップのレビューが当てにならないのか
韓国では、公共測量の成果を国外へ持ち出すことを制限する法律(公間情報管理法)があり、Googleは独自に地図データを整備できません。そのため韓国国内の地図データはSKテレコム系のTmapから購入する形で提供されており、韓国のIT系メディアはこれが飲食店情報の更新や口コミの蓄積が薄くなる一因だと説明しています(2026年8月31日確認)。日本や欧米の感覚で「とりあえずGoogleマップ」を開くと、有名店ですらレビューが数件しか付いていない、写真が古いままという状況に当たりやすいのはこのためです。
Googleマップ以外の地図アプリ全般を比較したい人は、韓国でのGoogleマップの代わりガイドもあわせて見ておくと、ルート検索と店探しを別のアプリに分ける発想が掴みやすくなるはずです。
韓国の実質「食べログ」——NAVER地図・NAVERプレイスで探す
NAVER地図に登録されている店舗ページは플레이스(プレイス)と呼ばれ、実質的にはNAVERが運営する店舗検索サービスです。地域名と食べたいもの(例: 弘大(ホンデ)+パスタ)で検索すると、口コミ数・写真・地図上の位置が一覧で並び、レビューの多さと投稿の新しさから人気度を判断できます。NAVERは公式に、外国語ユーザー向けに英語・中国語・日本語の多言語版を2018年から提供しており、2026年8月時点で日本語表示に対応した国内地図サービスはNAVER地図だけです(2026年8月31日確認)。
2024年10月には、翻訳エンジン「Papago」を使って、来店客が書いた訪問レビューと店舗フィルターの多言語翻訳を、まず飲食店を対象に拡大すると公式に発表しています(2026年8月31日確認)。飲食店の予約対応まで広げる計画も同時に示されていましたが、その後どこまで実装が進んだかは今回の調査では確認しきれていません。まずは「レビュー本文が日本語で読める場合がある」というところまでを事実として押さえておくのが安全です。
地図アプリとしての基本操作(現在地表示・ルート検索・保存機能など)を先に押さえておきたい人は、NAVER地図の使い方ガイドを先に見ておくと、店探し機能にもすぐ入っていけます。
営業時間・定休日はどこで見る?NAVERプレイスの見方
NAVERプレイスの店舗ページを開くと、上部に「営業中」「営業終了」といった現在のステータスが表示され、その下に曜日ごとの営業時間、定休日、電話番号、地図、写真、口コミの順で情報が並びます。多くの店では店主自身がこの情報を更新しているため、繁盛している店ほど新しい写真やメニュー改定が反映されやすい一方、更新が止まったまま何年も同じ情報が残っている店も一定数あります。
NAVERプレイスに載っている営業時間・定休日は、店側の申告に基づく情報であり、常に最新とは限りません。とくに個人経営の小さな店では、臨時休業や営業時間の変更が反映されていないことがあります。この記事では「NAVERプレイスで確認できる情報」と「実際に店へ問い合わせないと分からない情報」を分けて扱い、後者を断定しません。
確実を期したいなら、プレイスページに表示されている電話番号からそのまま発信できる機能を使い、直接確認するのが最終的にいちばん早い手段です。海外からの発信になる場合は通話料がかかる点だけ頭に入れておくと安心です。訪問前の最終確認として、ソウルのミシュランビブグルマン一覧のような第三者の評価軸を合わせて見ておくと、NAVERプレイスの口コミだけに頼らない判断ができます。
다이닝코드(ダイニングコード)——ブログの言及数で並ぶ検索
다이닝코드(ダイニングコード)は2013年12月にウェブ版として登場したグルメ検索サービスで、独自の看板技術が「ウェブ上に存在する数百万件のグルメブログを解析し、広告的な要素を除いた言及数で店をランキングする」という点にあります(2026年8月31日確認)。NAVERプレイスが口コミの新しさや量で並ぶのに対し、ダイニングコードは「ブログでどれだけ話題になっているか」という別の軸で店を絞り込めるのが特徴です。地域×料理ジャンルの組み合わせ検索や、保存した店をリストと地図の両方で見返せる機能も備えています。
App Storeのアプリ情報を確認したところ、対応言語は韓国語のみで、日本語表示は用意されていません(評価4.5・4,400件以上、2026年8月31日確認)。画面のハングルは翻訳アプリを併用する前提で使うことになります。
망고플레이트(マンゴープレート)はいまどうなっているか——2023年にサービス終了
数年前まで「韓国の食べログ」としてよく紹介されていた망고플레이트(マンゴープレート)ですが、2023年11月1日にサービスを終了しており、現在はアプリもサイトも存在しません(2026年8月31日確認)。2020年8月に宿泊予約サービス「여기어때(ヨギオッテ)」に買収された後、月間アクティブ利用者数は2020年8月の27万人から、2021年8月には22万人、2023年8月には12万人まで減少し、そのまま終了に至った経緯が報じられています。
検索すると「マンゴープレートで探すのがおすすめ」と書かれた古い記事が今でも数多く出てきますが、これらはすべて2023年11月以前の情報です。マンゴープレートを前提にした案内を見かけたら、その時点でその記事全体が更新されていない可能性が高いと判断して差し支えありません。
この記事のように「終了したアプリを終了したと明記すること」自体が、いま韓国で店を探す人にとっての一番の実用情報だと考えています。代替として使えるのは、ここまで紹介したNAVERプレイスとダイニングコード、そしてこの後に紹介するカカオマップの3つです。
カカオマップとの使い分け——ルート案内はカカオ、店探しはネイバー
카카오맵(カカオマップ)は韓国内での使い勝手や道案内の精度に定評があり、とくに車でのルート検索や渋滞情報、駐車場情報に強みがあります。店舗ページ自体にも口コミ・写真・営業時間の情報は載っていますが、外国語ユーザー向けの多言語対応という観点では、同じカカオグループのカカオトークやカカオTが英語・日本語などに対応しているのに対し、カカオマップ本体が公式に日本語画面を用意しているという案内は、今回確認した範囲では見つけられませんでした。
そのため使い分けとしては、「店を探して評価を読む」段階はNAVER地図(プレイス)かダイニングコード、「決めた店までの車ルートを確認する」段階はカカオマップ、という組み合わせが現実的です。カカオマップの基本操作やルート検索の使い方はカカオマップの使い方ガイドに詳しくまとめてあります。

| アプリ | 得意なこと | 日本語表示 | いま使えるか |
|---|---|---|---|
| NAVER地図(プレイス) | 口コミ量・写真で店を探す | 対応(2018年〜、レビュー翻訳も一部対応) | 使える |
| 다이닝코드 | ブログの言及数でランキング比較 | 非対応(韓国語のみ) | 使える |
| 카카오맵 | 車ルート・渋滞・駐車場情報 | 公式な対応は未確認 | 使える |
| 망고플레이트 | (かつて口コミ検索) | — | 2023年11月終了・使えない |
日本語で読めるのか——翻訳をどうかませるか
ここまでの内容を日本語で読める度合いでまとめると、NAVER地図がいちばん条件が揃っています。アプリ自体の表示を日本語に切り替えられるうえ、2024年10月からは飲食店のレビュー翻訳機能も広がっているため、「食べログ感覚」にいちばん近いのはNAVERだと言えます。一方でダイニングコードとカカオマップは韓国語表示が基本なので、写真をそのまま翻訳アプリのカメラ機能に読み込ませる、あるいはコピーしたハングルを翻訳アプリに貼り付けるという一手間が必要になります。
翻訳アプリそのものの選び方や使い分けは韓国旅行向け翻訳アプリガイドにまとめていますが、どのアプリを使うにしても共通する前提があります。店探しも翻訳も、韓国国内で通信につながっていることが大前提だという点です。お店の前で電波が無ければ、地図もレビューも翻訳も、全部そこで止まってしまいます。
到着直後にまず通信を確保しておけば、空港から店に向かう道すがらNAVER地図でお店を探し、着いてからダイニングコードでもう一度評価を見比べる、という一連の流れを途切れさせずに動けます。eSIMなら物理SIMの差し替えも不要です。
「연중무휴」「브레이크타임」など、営業情報でつまずくハングル
NAVERプレイスやダイニングコードの店舗ページには、営業時間欄に短いハングルの決まり文句が出てくることがあります。代表的なのが연중무휴(ヨンジュンムヒュ、年中無休)で、これは定休日が無いという意味です。もうひとつよく見かけるのが브레이크타임(ブレイクタイム)で、ランチとディナーの間に店を一度閉める時間帯を指し、多くの店で15時前後から17時前後に設定されています。この時間帯に訪れると、営業時間内のはずなのに閉まっていて驚くことがあるので、営業時間欄に長めの空白があれば、この単語が隠れていないか確認しておくと安心です。
ほかにも라스트오더(ラストオーダー)は閉店時間より前に設定されている最終注文の時刻、명절휴무(ミョンジョルヒュム)は旧正月やチュソク(秋夕)などの連休中に休業することを指す表記です。これらはNAVERプレイスの日本語レビュー翻訳の対象がまだ限定的なぶん、営業時間欄そのものはハングルのまま表示されることが多く、単語として覚えておくと役立ちます。店で実際にメニューを読む場面でつまずきやすい表記については、韓国の飲食店メニューの読み方ガイドで別途まとめています。
よくある質問
まとめ
- 韓国に「食べログ」にあたる単独サービスは無い。実質の入り口はNAVER地図(プレイス)
- Googleマップは地図データの制約で飲食店の口コミ・写真が薄くなりやすい
- NAVER地図は2018年から日本語表示に対応し、2024年10月からレビュー翻訳の対象も広がっている
- 다이닝코드はブログの言及数で並ぶランキング型検索。日本語表示は無い
- 망고플레이트は2023年11月1日にサービス終了済み。もう存在しないアプリとして扱う
- 카카오맵は車ルート・渋滞情報が強み。店探しはNAVER・ダイニングコードと使い分ける
- 営業時間欄の「연중무휴」「브레이크타임」などの単語を知っておくと読み違いを防げる
店を「探す」段階さえ押さえておけば、韓国での食事選びはかなり気楽になります。この記事で確認しきれなかった部分(カカオマップの公式な多言語対応状況、NAVERの飲食店予約対応の進捗など)は、今後の公式発表で状況が変わる可能性があります。気になる人は訪問前に公式アプリの最新表示で確認してみてください。
参考・出典
- NAVER Corp「방한 외국인 필수앱 네이버 지도, 외국인 사용자 위한 영·중·일 버전 지도 활용 가이드 공개」 https://navercorp.com/media/pressReleasesDetail?seq=32212 (2018年からの多言語対応・2024年10月のレビュー翻訳拡大を確認、2026年8月31日確認)
- 아웃스탠딩「망고플레이트는 어쩌다 깨졌나」 https://outstanding.kr/brokenmangoplate20231101 (2023年11月1日のサービス終了・買収経緯・MAU推移を確認、2026年8月31日確認)
- 다이닝코드 App Store公式ページ https://apps.apple.com/kr/app/%EB%8B%A4%EC%9D%B4%EB%8B%9D%EC%BD%94%EB%93%9C/id1042893804 (対応言語が韓国語のみであることを確認、2026年8月31日確認)
- beSUCCESS「맛집 블로그 따로 읽지 마세요, 다이닝코드 모바일 앱 정식 출시」 https://besuccess.com/diningcode-2/ (2013年12月のサービス開始・ブログ言及数によるランキング方式を確認、2026年8月31日確認)
- 스핀정보 블로그「구글맵이 한국에서 반쪽인 이유」 https://sphinfo.com/blog/read/453 (地図データの国外持ち出し規制とGoogleマップの情報不足の関係を確認、2026年8月31日確認)
- 카카오 데브톡「지도 한글 외 영문, 중문 등 제공안되나요?」 https://devtalk.kakao.com/t/topic/118579 (カカオマップの多言語対応状況について公式な案内が見当たらないことを確認、2026年8月31日確認)

