GTX-Bは民資区間(仁川大入口〜龍山、上鳳〜磨石)が2025年8月に着工し、公式の開通目標は2030年です。ただし財政区間(龍山〜上鳳)の工程は遅れ気味とも報じられています。GTX-Cは2026年8月25日に工事費増額を反映した実施協約の変更が民間投資事業審議委員会を通過し、事業者は下半期の全区間着工を目指す段階です。従来の計画にあった「2028年開通」という表記は変更後の計画から消えており、報道では早くて2029年末、慎重な見方だと2031年という開通見通しが伝えられています(2026年9月11日確認)。どちらの路線もまだ営業区間はないため、最新の着工・開通情報は国土交通部(국토교통부)や政府公式ニュースで随時確認するのが安全です。
「GTX-BとGTX-Cって名前は聞くけど、結局いつ乗れるの?」、韓国の交通ニュースを追っていると、こういう疑問をよく見かけます。GTX-Aはすでに一部区間が開通してキンテックス駅などを走っていますが、B線・C線はまだ工事の途中です。この記事では、GTX-B・GTX-Cのルートと駅、2026年9月時点の工事の進み具合、そして公式の開通予定と報道の遅延見通しを分けて整理します。
結論から:GTX-B・GTX-Cは今どこまで進んでいるか
先に全体像を整理すると、GTX-B・GTX-Cはどちらも2026年9月11日時点で営業区間がゼロの路線です。GTX-Aのように「一部区間はもう乗れる」という状態には届いていません。止まっているわけではなく、GTX-Bは民資区間の本工事が2025年8月から進行中、GTX-Cは長らく停滞していた工事費をめぐる調整が2026年8月にようやく決着し、着工に向けた手続きが進み始めた段階です。
2路線の違いを一言でいうと、GTX-Bは「もう現場が動いている路線」、GTX-Cは「ようやく現場が動き出そうとしている路線」という位置づけです。開通目標もGTX-Bは2030年という西暦が公式資料に残っている一方、GTX-Cは工事費の変更にあわせて具体的な西暦の記載が計画から外れました。旅行者としては、どちらも今すぐ乗車できる路線ではないという前提で予定を組み、開通が近づいたタイミングで公式情報を見に行くのが現実的だと思います。
GTX-B線のルートと駅
GTX-B線は、仁川の松島国際都市エリアにある인천대입구역(仁川大入口駅)を起点に、仁川市庁・富平・富川総合運動場・汝矣島を経て龍山駅、ソウル駅、清凉里を通り、終点は南楊州市の磨石(マソク)という構成です。全長は82.7〜82.8kmで、駅数は報道によって13〜14駅と幅がありますが、仁川市の発表をもとにした報道では14駅とされています(2026年9月11日確認)。
この路線は「財政区間」と「民資区間」という2つの性格で建設が進んでいます。龍山〜上鳳の約20kmは政府が直接建設する財政区間、仁川大入口〜龍山の約40kmと上鳳〜磨石の約23kmは民間が投資して建設する民資区間(収益型民間投資=BTO方式)です。区間ごとに建設の主体が違っても、完成後は民間の運営事業者が全区間を一括で運営する計画になっています。旅行者から見れば運営が分かれているわけではなく、一本の路線として使えるイメージです。
GTX-B線、工事の進み具合と遅延リスク
GTX-Bの民資区間(仁川大入口〜龍山、上鳳〜磨石)は、2025年8月4日に国土交通部へ統合着工届が提出され、正式に本工事が始まりました。現場の先行作業自体は同年6月23日から始まっていたと報じられています。工事期間は72か月とされ、これをもとに公式資料では2030年開通が目標として示されています(2026年9月11日確認)。
一方で、楽観できない材料も報じられています。政府が直接建設する財政区間(龍山〜上鳳)は、2025年8月時点の報道で全体の工程率が約3%水準にとどまるとされました。総事業費も2022年時点の6兆4,105億ウォンから、2025年には7兆758億ウォンまで膨らんでいます。ある報道の見出しは「2030年開通のためには速度が生命」というもので、着工はしたものの油断できない段階だと伝えるものでした。GTX-Bの直近の公式発表としては、仁川市が2026年3月31日にGTX-B本社の松島誘致確定を発表しています(仁川市公式サイト)。工事の進捗の最新値は、公式サイトで直接あたるのが確実です。
GTX-C線のルートと駅
GTX-C線は、京畿道楊州市の덕정역(徳亭駅)を起点に、議政府・倉洞・光云大・清凉里・往十里・三成・良才を経て、仁徳院・衿井・義王を通り、水原駅までを結ぶ路線です。全長は86.46〜86.6km、駅数は14駅とされ、総事業費は2019年不変価格で4兆9,272億ウォン、GTX-Bと同じく収益型民間投資(BTO)方式で建設されます(2026年9月11日確認)。
ルートを見ると、京畿道北部の楊州・議政府から、ソウルの主要ビジネスエリアである三成を経由して、京畿道南部の水原まで縦断する形になっているのが特徴です。清凉里や往十里はソウル市内での乗り換え駅として、三成はオフィス街として知られるエリアで、GTX-B線とは違う沿線需要を持つ路線として計画されています。
GTX-C線、工事の進み具合:2026年8月の大きな動き
GTX-Cはここ約2年、工事費をめぐる事業者と政府の調整が長引き、事実上工事が止まっていた路線でした。状況が動いたのは2026年4月で、大韓商事仲裁院が総事業費の一部増額(約2,000億ウォン、事業費のおよそ4.4%相当)を認める仲裁判定を出しています。これを受けて2026年4月末に一部区間で着工したという報道がある一方、2026年上半期に予定されていた光云大駅周辺・道峰区倉洞駅周辺・軍浦市衿井駅周辺などの着工は、実際にはその時点で実現していなかったとも報じられました。区間によって進み方に差があるのが、2026年9月時点のGTX-Cの実態です。
そして2026年9月11日確認時点でもっとも新しい公式の動きが、2026年8月25日の民間投資事業審議委員会です。工事費の増額を反映した実施協約の変更案がこの会議で審議・議決され、国土交通部は「長期間遅延していたGTX-C事業を正常化するための主要な手続き」と説明しています。担当者は「残りの工事契約・金融約定も順調に進行中」とコメントしており、この後は事業者が施工会社との工事契約と投資家との金融約定を結んだうえで、国土交通部に着工届を提出し、全区間の本工事に入る計画です。時期としては2026年後半(下半期)の着工が見込まれていますが、具体的な月日はまだ発表されていません。
開通はいつ?:公式予定と報道の遅延見通しを分ける
ここが一番気になるところだと思うので、公式の情報と報道の見通しを分けて書きます。GTX-Bについては、2025年8月の着工にあわせて2030年開通という目標年が公式資料にも示されています。ただし前述のとおり財政区間の工程率が低いという報道もあるため、2030年という数字は「現時点の目標」として捉えておくのが安全です。
GTX-Cはやや事情が異なります。従来の実施計画には「2023年〜2028年(着工日から60か月)」という表記がありましたが、2026年8月の変更後の計画からは具体的な西暦の記載が削除され、「着工日から60か月」という期間だけが残りました。この変化自体が「2028年開通」という目標を事実上取り下げたサインだと報じられています。報道の見通しにも幅があり、ある記事は「着工届の提出が2026年8月中に完了しても、早くて2029年末の開通」と観測し、別の記事は「当初目標の2028年から3年遅れの2031年開通が目標」と伝えています。公式には具体的な開通年が示されておらず、報道ベースの見通しは2029年末から2031年の間で分かれている、というのが2026年9月11日時点で言える最も正確な状態です。

GTX-Aとの違い:もう乗れる区間、まだ無い区間
同じGTXでも、GTX-Aだけは事情が異なります。GTX-Aは2024年12月28日に運井中央〜ソウル駅間が部分開通しており、この区間にキンテックス駅も新設されました。2026年9月時点ではソウル駅〜水西間はまだ全線開通していないものの、「実際に乗れる区間がある」という点でB線・C線とは段階が違います。GTX-Aの運賃や使えるカードなど、旅行者向けの実用情報はGTX-A線のガイド記事で整理しているので、まずはこちらから読むのがおすすめです。
一方でGTX-B・GTX-Cは、ここまで見てきたとおり2026年9月11日時点では営業区間がゼロです。「B線・C線ももう一部乗れるのでは」と思い込んでいると、旅程を組むときに勘違いにつながりかねません。現時点では「A線の一部区間だけが実用段階、B線・C線は建設中」という整理で覚えておくと迷わないはずです。
| 路線 | 2026年9月時点の状態 |
|---|---|
| GTX-A | 一部区間が開通済み(運井中央〜ソウル駅) |
| GTX-B | 民資区間が着工・工事中、財政区間は初期段階 |
| GTX-C | 実施協約の変更を審議通過、下半期着工を計画 |
開通したら旅行者に何が便利になるか
GTX-Bが完成すると、仁川大入口からソウル駅までの移動時間は、80分以上かかっていたのが約30分に短縮される見込みです。80分といえば映画の本編1本をほぼ見終えられる長さですが、それが動画配信サービスのドラマ1話分ほどの体感に縮む計算になります。仁川空港と仁川大入口駅は近いエリアにあるため、将来的には仁川空港から市内への移動選択肢が今より増える可能性があります。
GTX-Cが完成すると、楊州徳亭からソウル・三成駅までの移動時間も、従来の約80分から約30分に短縮される見込みです。三成はショッピングやオフィス街としても知られるエリアで、清凉里・往十里・水原といった沿線もソウルの主要な乗り換え拠点にあたります。どちらの路線も、今はバスや在来線を乗り継いで時間がかかっていたルートを、乗り換えの少ない移動に変える計画だという点は覚えておいて損はありません。あくまで開通後の話であり、2026年9月時点ではまだ体験できない未来の話です。
開通までの移動は:交通カード・乗り換えアプリの選び方
GTX-B・GTX-Cがまだ使えない今の旅程では、既存の地下鉄・バス・在来線をどう組み合わせるかが引き続き重要です。交通カードにはT-money・WOWPASS・気候同行カードなど複数の種類があり、どれが向くかは滞在日数や移動範囲によって変わります。それぞれの違いは韓国の交通カード比較記事で整理しているので、迷ったらまず目を通しておくと選びやすいはずです。
韓国政府が推進するKパス(케이패스)のように、使い方によって条件が絞られる制度もあります。対象になるかどうかはKパスの記事で確認できます。ソウル市内中心の旅程なら気候同行カードの記事も候補になりますし、乗換検索そのものは地下鉄乗り換えアプリの記事を使うと迷いにくくなります。韓国の鉄道はGTXだけでなく、2026年9月にKTXとSRTが統合されたように制度面の変化も多いので、KTX・SRT統合の記事もあわせて読んでおくと、直前になって慌てずに済むはずです。
GTX-B・Cの工事状況の追い方
GTX-B・GTX-Cは、どちらも2026年9月11日時点では営業区間がなく、旅程に組み込める段階にはありません。GTX-Bは民資区間が着工済みで2030年開通が公式目標、GTX-Cは2026年8月に工事費増額の審議を通過し、下半期の全区間着工を目指す段階です。GTX-Cについては具体的な開通年が公式計画から消えているため、報道の見通し(2029年末〜2031年)はあくまで観測として受け止めておくのが安全です。
- GTX-Bは民資区間が2025年8月着工、公式目標は2030年開通(財政区間は工程率の遅れも報道あり)
- GTX-Cは2026年8月25日に工事費増額の審議を通過、下半期の全区間着工を計画
- GTX-Cの開通年は公式計画から削除され、報道の見通しは2029年末〜2031年で幅がある
- 2026年9月時点で乗れるGTXはGTX-Aの一部区間のみ
- 最新の着工・開通情報は国土交通部(국토교통부)や政府公式ニュースで確認するのが確実
この記事の内容は2026年9月11日時点の報道と公式発表をもとにしています。GTX-B・GTX-Cは工事の進み具合によって開通時期が前後しやすい路線なので、旅程を具体的に組む段階になったら、必ず出典欄のリンクや国土交通部の最新情報で状況を確認し直してください。
参考・出典
出典を見る(9件)
- 대한민국 정책브리핑(政府公式)「GTX-B노선 상반기 착공, 2030년 개통…민자사업심의 통과」 https://m.korea.kr/news/policyNewsView.do?newsId=148926423 (2026年9月11日確認)
- 인천일보「2030년 개통 GTX-B. 종점역은 마석 아니라 강원도 춘천」 https://www.incheonilbo.com/news/articleView.html?idxno=1268282 (2026年9月11日確認)
- 다음뉴스(경인일보配信)「GTX-B 민자 구간 본공사 돌입, 2030년 개통 위해선 ‘속도가 생명’」 https://v.daum.net/v/20250809203309004 (2026年9月11日確認)
- 대한경제「GTX-B노선 민자구간 실시계획 승인 고시」 https://www.dnews.co.kr/uhtml/view.jsp?idxno=202407111354236010697 (2026年9月11日確認)
- 경기신문「공사비 증액 반영된 GTX-C, 민투심 통과…하반기 착공 ‘청신호’」 https://www.kyeonggi.com/article/20260825580461 (2026年9月11日確認)
- 헤럴드경제「GTX-C 사업비 증액 민간투자사업심의위 통과…본 공사 착수」 https://biz.heraldcorp.com/article/10851732 (2026年9月11日確認)
- 뉴스핌「GTX-C 개통 더 늦어지나…사업계획서서 ‘준공 시점’ 빠졌다」 https://www.newspim.com/news/view/20260814001161 (2026年9月11日確認)
- 뉴스1「GTX-C, 이르면 3월 본궤도…완공은 2031년 이후로」 https://www.news1.kr/realestate/general/6045299 (2026年9月11日確認)
- ソウル市メディアハブ「GTX 첫 탑승기, 서울역에서 킨텍스까지 17분 만에 도착」 https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2015484 (2026年9月10日確認・GTX-A関連の既存事実として引用)
🔔 新着を通知で受け取る
ソウルの新しいポップアップや旅の情報を、1日1回まで通知でお知らせします。いつでも止められます。

