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「済州島の11月って、コートは必要?ダウンまではいらない?」——秋の旅程を組んでいるとき、この温度感がいちばん掴みにくいという声をよく聞きます。済州島は韓国本土よりひとまわり暖かい島ですが、11月は日によって風の強さがまったく違い、服装を一つ外すだけで体感がぐっと変わってしまいます。今回は気象庁の平年値をもとに、済州市と西帰浦の気温差、みかん狩り・すすきが楽しめる時期の目安までまとめました。11月の韓国旅行全体のスケジュールを組みたい人は、11月の韓国旅行をまとめた記事もあわせて確認してみてください。
済州島の11月は、気象庁の平年値で済州市が平均13.3度、西帰浦が平均14.6度です。同じ島でも南北で1度以上の差があり、西帰浦のほうがひと足暖かい傾向にあります。服装は「薄手のコート+中に重ね着」が基本ですが、済州は風が強い日が多いため、気温そのもの以上に風対策が体感を左右します。みかん狩りは10月から12月ごろ、すすきの名所は10月下旬から11月にかけてが見頃とされていますが、年によって前後するため訪問前に公式情報を確認するのが安心です。
済州島の11月は結論から――気温・降水・風の全体像
済州島は韓国本土よりも南にある分、11月に入っても真冬の寒さにはなりにくい島です。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、済州市の11月の平均気温は13.3度、最高気温の平均は16.4度、最低気温の平均は10.4度となっています。日中は上着一枚で歩けるくらいの陽気になる日もありますが、朝晩は一桁台まで下がることも珍しくありません。
降水量は済州市で69.5mm、降水日数は9.8日です。10日に3日ほどは雨が降る計算になるので、折りたたみ傘は必須というほどではないものの、荷物に入れておくと安心でしょう。夏のような激しい雨よりも、しとしと長く降るタイプの雨が増えてくる時期でもあります。
体感としてわかりやすいのは、平均気温13度前後という数字は、日本でいうと11月中旬から下旬の東京の気候に近いということ。ただし済州島は海に囲まれた島なので、同じ気温でも風が強い日は体感がぐっと下がります。この「風」の要素こそが、済州島の11月の服装選びをややこしくしている最大の理由です。
済州市と西帰浦、気温が違う理由
済州島は一つの島ですが、北側の済州市と南側の西帰浦では気候の傾向が少し異なります。気象庁の平年値では、済州市の11月平均気温が13.3度であるのに対し、西帰浦は14.6度。1.3度の差は、薄手のストールを首に巻くかどうかくらいの体感差といったところでしょうか。

この差が生まれる理由として一般的に説明されているのが、島の中央にそびえる한라산(漢拏山)の存在です。冬型の気圧配置で北寄りの風が吹くとき、山が壁になって北側の済州市はまともに風を受けやすく、南側の西帰浦は山の陰に入って風が弱まりやすいとされています。この地形要因についての公式な数値検証は今回確認できていませんが、南北で気候が変わること自体は平年値の数字からもはっきり読み取れます。
降水量にも違いがあり、西帰浦は86.2mmと済州市の69.5mmより多め。ただし降水日数は西帰浦8.1日、済州市9.8日と、済州市のほうがぱらぱらとした雨の日が多い計算になります。日照時間は西帰浦で166.8時間、平均湿度は64.7%という数字も出ており、体感としては西帰浦のほうがやや過ごしやすい、と言えそうです。
済州島が初めてで、そもそもどのエリアに何があるのかから知りたいという人は、済州島が初めての人向けの準備ガイドを先に読んでおくと土地勘がつかみやすいはずです。
風の強い日に動きやすい拠点はどこ?
気候の違いを踏まえると、宿泊エリアの選び方も変わってきます。11月に風の強い日が多いことを考えると、屋外での移動を減らしたい人は西帰浦側、済州市内の繁華街を中心に短期間でまわりたい人は済州市側、という分け方が一つの目安になりそうです。
済州市側は空港からのアクセスが良く、到着後すぐに買い物や食事を楽しめるのが魅力です。一方で西帰浦側は中文観光団地など海沿いの見どころが多く、気温がやや高めな分、朝晩の冷え込みも比較的ゆるやかな傾向にあります。どちらを拠点にするか迷ったら、旅程の日数と「風の強い日にどれだけ屋外を歩くか」を基準に考えるとよいでしょう。
エリアごとの宿の特徴や向き不向きは、済州島のホテルエリア別ガイドのほうで詳しくまとめています。11月は航空券・宿ともに繁忙期ほどの争奪戦にはなりにくい時期ですが、良い部屋から埋まっていくのはどの季節も同じなので、日程が決まった段階で早めに動くほうが安心です。
済州島のホテルをTrip.comで見る西帰浦・済州市それぞれのエリアから検索できます昼と朝晩で変わる服装の目安
済州島の11月は、昼と朝晩の気温差が大きいのが特徴です。平年値でみると最高気温の平均が16度前後、最低気温の平均が10度前後なので、日中と朝晩では6度ほどの差が出る計算になります。この差は、上着を1枚脱ぐか着るかくらいの幅と考えると想像しやすいはずです。
日中に動き回る時間帯は、長袖のシャツやニットに薄手のコートやジャケットを羽織るくらいでちょうどよいことが多いようです。ただし朝夕の移動時間や、海沿い・オルレ(올레길)のように風を遮るものが少ない場所では、中にもう一枚重ねられる服を持っておくと安心です。
韓国は本土全体で見ても、11月は地域によって服装の目安がかなり変わる時期です。ソウルなど内陸部との違いも含めて確認しておきたい人は、韓国全体の季節ごとの服装をまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。済州島は本土よりワンランク軽めの服装で足りることが多い、という前提で読むと違いがわかりやすいはずです。
- ベース: 長袖シャツ・薄手ニット
- アウター: 薄手のコートまたは中綿ジャケット
- プラス1枚: カーディガンやストールなど脱ぎ着しやすいもの
- 首元: ネックウォーマーやストールで風をブロック
済州の風は侮れない――ジャケットと防寒小物
済州島は「風の島」とも呼ばれるほど、年間を通じて風が強い日が多い場所です。11月も例外ではなく、気温は済州市で13度前後とそこまで低くなくても、海沿いや오름(丘のような小さな火山地形)の上では体感温度がかなり下がります。防風性のあるアウターを選ぶかどうかで、同じ気温でも快適さが大きく変わってきます。
とくに首元・耳・手先は冷えを感じやすい部分です。日本のドラッグストアや通販で先に揃えておくと、到着した日の夜から使えて安心です。たとえば、おたふく手袋の冬用ネックウォーマーJW-124は、首に巻くだけで防寒力が上がるうえに畳めば小さく、荷物のかさが増えにくいのが利点です。
もう一つ持っておきたいのが、貼らないタイプの使い捨てカイロです。ポケットに入れておいて手を温めたり、バッグの中で足元に忍ばせたりと使い方の自由度が高く、韓国のコンビニでも似た商品は買えるものの、到着した日の夜からすぐ使いたいなら日本で用意しておくほうが確実です。
みかん狩り(감귤 따기)体験はいつまで楽しめる?
済州島といえば감귤(かんきつ・みかん)のイメージを持つ人も多いはずです。路地栽培のみかんは10月ごろから収穫が始まり、12月ごろまで続くとされています。観光農園で行われている「みかん狩り体験」も、この収穫期に合わせて開放されることが多いようです。
11月はちょうどこの収穫シーズンの真ん中あたりにあたるため、みかん狩り体験を目的地に組み込みやすい時期といえそうです。ただし農園ごとの営業期間や、その年の収穫状況によって開放時期が前後することも十分に考えられます。
みかん狩り体験の具体的な営業期間・料金は、今回の調査では公式サイト本文まで確認しきれませんでした。訪問を検討している農園がある場合は、各農園の公式情報または視訪済州(visitjeju.net)で最新の営業状況を確認してから予定を組んでください。
編集部の整理では、みかん狩りは天候に左右されやすい屋外体験でもあるので、11月の旅程に組み込むなら、雨天時の代替プランも一つ用意しておくと余裕が持てそうです。屋内で楽しめる観光地や、済州市内のカフェ巡りなどを予備として考えておくのも一つの手かもしれません。
セビョルオルムとサングムブリのすすき(억새)は見頃?
済州島の秋の景色を代表するのが억새(すすき)です。なかでも새별오름(セビョロルム)と산굼부리(サングンブリ)は、すすきの名所としてよく知られています。どちらも火山活動でできた地形で、丘や噴火口の縁を金色のすすきが埋め尽くす様子が見られます。
一般的には10月下旬から11月にかけてが見頃とされることが多いようですが、その年の気温や台風の有無によって前後することもあります。11月の旅程であれば見頃に当たる可能性は十分にありますが、確実に狙って行きたい場合は、直前に現地の景観情報を確認しておくのが安心です。
2026年シーズンの具体的な見頃時期は、今回の調査では公式の告知を確認できませんでした。訪問時期を絞りたい人は、視訪済州(visitjeju.net)や各施設の公式SNSで、出発直前の開花・穂の状況を確認してから訪れることをおすすめします。
새별오름は毎年春に開催される火祭りの会場としても知られていますが、それは春の別のイベントで、秋のすすきとは時期がまったく異なります。季節のイベント名だけで検索すると混同しやすいので、目的が「秋のすすき」なのか「春の火祭り」なのかは、事前にはっきりさせておくとよいでしょう。
漢拏山に登るなら知っておきたい探訪予約制(탐방예약)
済州島の中央にそびえる漢拏山は韓国最高峰であり、標高は1,950メートルほどとされています。11月は平地こそ本土ほど寒くなりませんが、山頂に近い白鹿潭付近は標高差の影響でぐっと冷え込み、氷点下になることもあるとされています。平地の服装のまま登り始めると、後半で一気に体力を奪われることになりかねません。
漢拏山の一部の登山道では、事前予約制の탐방예약제(登山道事前予約制度)が導入されているとされています。人数を制限することで登山道の混雑や自然環境への負荷を抑える仕組みで、コースによって予約の要不要や締切時刻が異なるようです。
コース別の予約可否・締切時刻・11月の入山時間については、今回の調査では公式サイト本文まで確認しきれませんでした。登山を予定している人は、公式の探訪予約システム(탐방예약)(visithalla.jeju.go.kr)で、自分が歩きたいコースの最新の予約条件を必ず確認してから計画を立ててください。
本格的な登山をしない場合でも、遠くから漢拏山を眺めるだけで済州島らしい景色が楽しめます。標高が高い場所ほど冷えるという前提を頭に入れておくと、登山をする人もしない人も、当日の服装選びで失敗しにくくなるはずです。
島内の移動手段を先に決めておく
済州島は公共交通機関だけで隅々まで回るのが本土以上に難しい島です。すすきの名所やみかん農園、漢拏山の登山口などは、市内中心部から離れた場所にあることが多く、移動手段をどう組むかで一日に回れる場所の数が大きく変わってきます。
自分でハンドルを握って自由に動きたい人は、レンタカーが最も柔軟な選択肢です。借り方や保険の考え方、返却時の注意点は済州島のレンタカーの借り方をまとめた記事に手順ごとに整理しています。
一方で、運転に不安がある人や、そもそも国際運転免許を準備していない人も少なくないはずです。レンタカーを使わずに空港から動く方法はレンタカーなしで済州空港から動く方法をまとめた記事にまとめてあるので、路線バスやタクシー、ホテルの送迎などの選択肢を比較してみてください。
路線バスを使う場合は、事前にアプリの使い方を頭に入れておくと現地での迷いが減ります。済州島のバスアプリの使い方をまとめた記事で、乗り換えの調べ方や交通カードとの組み合わせ方を確認しておくとスムーズです。
11月はいつ行くのがいい?前半と後半の違い
同じ11月でも、前半と後半では体感がやや異なります。平年値はあくまで月全体の平均なので、11月前半は10月の名残でやや暖かめ、後半に近づくにつれて朝晩の冷え込みが強まっていく、という緩やかな変化があると考えておくのが実情に近いでしょう。
みかん狩りやすすきを両方楽しみたいなら、収穫と見頃が重なりやすい11月前半から中旬にかけてが狙い目になりそうです。逆に、混雑を避けてゆっくり過ごしたい人や、少し冷え込んだ空気の中で紅葉の名残を楽しみたい人には、11月後半という選び方もあります。
航空券や宿の値動きは、連休や学校行事の有無によっても変わってきます。日程の候補が固まったら、下のフォームでまとめて空き状況を確認してみるのも一つの手です。
日付は仮に入っています。変えてから検索してください。価格と空室はTrip.comの画面で確認できます。
よくある質問
まとめ――11月の済州島は気温より風を基準に服を選ぶ
済州島の11月は、気象庁の平年値でみる限り、本土ほどの厳しい寒さにはならない時期です。それでも風の強さと朝晩の冷え込みは油断できず、服装選びの基準は「気温」よりも「風対策ができているか」に置いたほうが失敗しにくいはずです。
- 気温の目安: 済州市13.3度・西帰浦14.6度(気象庁平年値)
- 服装: 薄手コート+重ね着+首元の防寒小物
- みかん狩り: 10月から12月ごろが目安。営業期間は農園ごとに要確認
- すすき: 10月下旬から11月ごろが見頃の目安。直前に現地情報を確認
- 漢拏山: 標高差で山頂付近は冷え込む。予約制度は公式サイトで最新確認
今回まとめた数字はあくまで平年値と一般的な目安であり、その年の気候や現地の告知によって前後します。旅程が固まったら、宿泊エリアや移動手段の記事もあわせて読み、当日慌てないように準備を進めてみてください。
参考・出典
- 韓国語版Wikipedia「제주시」気候データ(気象庁1991〜2020平年値を掲載) https://ko.wikipedia.org/wiki/제주시 (2026年9月19日確認)
- 韓国語版Wikipedia「서귀포시」気候データ(気象庁1991〜2020平年値を掲載) https://ko.wikipedia.org/wiki/서귀포시 (2026年9月19日確認)
- 済州観光公社 視訪済州(トップページのみ確認、季節企画の詳細ページは未確認) https://www.visitjeju.net/kr (2026年9月19日確認)
- 漢拏山の探訪予約システム(탐방예약)(公式サイトの存在のみ確認。ページ本文は今回のセッションでは取得できず) https://visithalla.jeju.go.kr/ (2026年9月19日確認)

