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韓国旅行の食事を調べていて「ナッコプセ」という名前にたどり着いたものの、ソウルのどこで食べられるのかが出てこない——そんな行き止まりに当たった人は少なくないはずです。実はこの料理、ソウルの定番として紹介されにくい理由があります。
ナッコプセ(낙곱새)は釜山で食べ始められた料理で、韓国観光公社の公式サイトもそう説明しています。ソウルにも出す店はありますが、ソウル市の公式観光サイトでは紹介ページを確認できませんでした(2026年9月20日確認)。ソウルで探すなら、地図アプリに日本語やカタカナではなくハングルで「낙곱새」と入れるのがいちばん早い方法です。本場の味を目的にするなら、釜山まで足を延ばす前提で旅程を組むほうが確実です。
ナッコプセとは?名前は「ナクチ+コプチャン+セウ」の頭文字
낙곱새 (ナッコプセ)
韓国観光公社の日本語公式サイトによると、ナッコプセはテナガダコ(낙지/ナクチ)・ホルモン(곱창/コプチャン)・海老(새우/セウ)を鍋に入れ、辛いタレを加えて煮込む料理です。3つの具材の頭文字をつなげて「ナッコプセ」。同サイトは「釜山で食べ始めた料理」と紹介しており、いろいろな食感が一度に楽しめる甘辛い味わいで、酒のつまみにも向くと説明しています(2026年9月20日確認)。
具材の組み合わせから想像がつくとおり、1品で海鮮とホルモンの両方が入る、かなり満足度の高い鍋料理です。締めにご飯を入れて炒める食べ方が知られていますが、これも店によって有料・無料や提供の可否が変わります。
本場は釜山。ソウルで「定番」として案内されない理由
ナッコプセがソウルのグルメ記事で目立たないのは、そもそも釜山の料理だからです。韓国観光公社が釜山発祥と明記しているほか、ソウル市の公式観光サイトを調べた範囲では、2026年9月20日時点でナッコプセを単独で紹介するページを確認できませんでした。「ソウルの名物」として紹介されていない料理、という位置づけです。
本場の店としては、韓国観光公社が釜山・西面(ソミョン)のケミジプ西面(개미집 서면)を掲載しています。テナガダコ料理の人気店で、テナガダコ炒め、テナガダコ入り海老炒めと並んでナッコプセがメニューにあります。住所は釜山広域市釜山鎮区新川大路62番ギル73、24時間営業・年中無休と案内されています(2026年9月20日確認)。営業条件は変わることがあるので、行く前に電話か地図アプリで最新の表示を見てください。
ソウルから釜山へはKTXで移動できます。所要時間や運賃、日帰りが成立するかどうかはソウルから釜山へKTXで行く記事に整理しているので、旅程に入れられるかを先に判断してから店を決めるのが順番としては早いです。
ソウルで探すときの手順|地図アプリはハングルで引く
ソウルで食べたい場合、いちばん確実なのは地図アプリでハングルを直接入力することです。日本語の「ナッコプセ」やローマ字では、店名にその表記を使っていない店が拾えません。
- 「낙곱새」で検索する……3文字の略称。看板やメニューでいちばん多い表記
- 「낙지곱창새우」でも引いてみる……略さずに書く店もある
- 「낙곱새 전골」「낙곱새 맛집」……鍋(전골)や人気店(맛집)を足すと絞り込みやすい
- 釜山の店名で検索する……本場の店がソウルに支店を出している場合、店名そのもので見つかることがある
検索で出てきた店を見るときは、営業時間・休業日・ラストオーダーを必ず画面で確認してください。韓国の飲食店はブレイクタイム(15〜17時ごろ)を設ける店が多く、昼と夜の間に閉まっていることがあります。深夜営業かどうかも店ごとに違います。
ハングルが読めなくても、地図アプリに「낙곱새」をコピーして貼れば検索できます。ただし検索結果の店が今も営業しているかは、アプリの表示だけでは判断できません。渡韓前ではなく、行く当日に地図アプリで営業状況を見直すのが確実です。
検索結果から店を選ぶときの見方
「낙곱새」で検索すると複数の店が出てきますが、写真と表示だけで判断できることは限られています。旅行者が現地で困らないために見ておきたいのは、次の4点です。
もう1つの手がかりが、レビューの言語です。日本語のレビューが並ぶ店は観光客向けに慣れている一方、韓国語だけの店には日本語メニューが無いことも多いでしょう。上の「注文で使う韓国語」を用意しておけば、後者でも困りません。
行列については、待ち時間の表示が出るアプリもありますが、鍋料理は回転が遅めです。並ぶ前提なら、食事の時間を19時より前か21時以降にずらすと入りやすくなります。ソウルで夜遅くまで動ける店を探す場合のエリア選びは弘大エリアの歩き方が参考になります。
頼み方の段取り|人数・追加・締め
鍋料理のため、韓国では2人前からという店が少なくありません。一人で入れるかどうかは店ごとの判断で、入口や券売機に案内が出ていないことも多いもの。一人で食べたい場合の店の見分け方はソウルで一人ご飯、断られない店の見分け方にまとめています。
甲殻類や軟体類のアレルギーがある人は要注意です。韓国の一般の食堂にはアレルギー表示の義務がなく、材料を口頭で確認するしかありません。伝え方は韓国のアレルギー伝え方の記事に、そのまま見せられる韓国語を載せています。
食べ方の流れ|煮えるまで待つ時間がいちばん長い
ナッコプセは、テーブルの上のコンロに浅い鍋を置き、具とタレを一緒に煮る形で出てくるのが基本です。注文してから食べ始めるまでの流れを知っておくと、待ち時間に戸惑いません。
- ①注文……人数分(2人前からの店が多い)と、追加するもの(チーズ・うどん・ラーメンの麺)を一緒に伝える
- ②パンチャンが並ぶ……キムチやナムルなどの小皿。多くの店で無料、おかわりできる店もある
- ③鍋が来て煮える……ここが数分かかる。テナガダコは煮すぎると硬くなるので、店員が頃合いで火を弱めることがある
- ④取り分けて食べる……取り皿を使う。共有の大きなスプーンが置かれることもある
- ⑤締め……残ったタレにご飯を入れて炒めてもらう(볶음밥)。頼むなら具を少し残しておく
辛いタレが跳ねやすい料理なので、白い服のときは紙エプロンの有無を先に見ておくと安心です。食べ終わったあとに締めのご飯を頼むと断られることがあるのは、鍋のタレが煮詰まりすぎるためです。食べ進める途中で決めておくほうが確実です。
本場で食べるなら|釜山・西面(ソミョン)を軸にする
韓国観光公社が掲載しているケミジプ西面の住所は釜山広域市釜山鎮区で、西面(ソミョン)という釜山最大級の繁華街の一角にあたります。地下鉄1号線と2号線が交わる乗り換え駅で、買い物も食事もこのエリアで完結しやすいのが特徴です。同店は24時間営業・年中無休と案内されているため(2026年9月20日確認)、夜遅い到着や早朝の移動前でも選択肢に入ります。
ソウルからの日帰りにするか1泊するかは、KTXの時間と最終列車で決まります。ソウルから釜山へKTXで行く記事に所要時間と日帰りの成立条件をまとめているので、先にそちらで往復の形を決めてから、店の営業時間に合わせるのが組みやすい順番です。
釜山の店は、韓国の連休(秋夕・旧正月)に休むことがあります。24時間営業と案内されている店でも、連休中は短縮されることがあるため、連休に重なる日程なら当日に地図アプリで営業状況を見てください。
似た名前の料理との違い|ナクチポックム・コプチャンチョンゴル
メニューを見ると、ナッコプセの近くに名前の似た料理が並んでいることがあります。頼み間違いを防ぐために、具材で見分けるのがいちばん簡単です。
| 料理名 | ハングル | 主な具 | 形 |
|---|---|---|---|
| ナッコプセ | 낙곱새 | テナガダコ+ホルモン+海老 | 鍋で煮る(汁あり) |
| ナクチポックム | 낙지볶음 | テナガダコ中心 | 炒める(汁少なめ) |
| ナッコプ | 낙곱 | テナガダコ+ホルモン(海老なし) | 店により鍋/炒め |
| コプチャンチョンゴル | 곱창전골 | ホルモン中心+野菜 | 鍋で煮る |
つまりナッコプセは「テナガダコ料理」と「ホルモン料理」の真ん中にある料理です。ホルモンだけをじっくり味わいたい場合は、ソウルにも専門店が多いコプチャンのほうが選択肢が広くなります。値段の考え方や2人前からの事情はコプチャンはソウルでいくら?の記事にまとめています。
注文で使う韓国語|辛さと人数だけ言えれば足りる
専門店は日本語メニューが無いことも多いので、短い言い方を用意しておくと安心です。発音はカタカナで近い音を当てています。
| 伝えたいこと | 韓国語 | 読み方 |
|---|---|---|
| ナッコプセを2人前ください | 낙곱새 2인분 주세요 | ナッコプセ トゥインブン ジュセヨ |
| 辛さを控えめにしてください | 덜 맵게 해주세요 | トル メプケ ヘジュセヨ |
| 一人でも食べられますか? | 혼자 먹을 수 있어요? | ホンジャ モグル ス イッソヨ? |
| 締めのご飯をください | 볶음밥 주세요 | ポックンパプ ジュセヨ |
辛さを弱める対応ができるかは店によります。「덜 맵게(辛さ控えめに)」と言っても、もともとのタレを薄められない店ではそのまま出てくることがあります。旅行中に使う場面別のフレーズはカフェでの注文の韓国語にもまとめています。
日本で食べるなら|新大久保・鶴橋と通販
渡韓の予定がまだ立たない、あるいは韓国で食べそびれた場合は、日本で出す店もあります。新大久保や鶴橋の店、通販で買える商品はナッコプセはどこで食べられる?新大久保・鶴橋の店と通販で別にまとめています。この記事は「韓国のどこで食べるか」に絞っているので、日本側はそちらを見てください。
韓国の麺料理から入りたい人はカルグクスの記事、明洞を拠点にジャンルで食事を決めたい人は明洞グルメの記事が近い内容です。夜遅くまで開く店を探すなら弘大エリアの歩き方もあわせてどうぞ。
よくある質問
まとめ
- ナッコプセはテナガダコ・ホルモン・海老を辛いタレで煮込む鍋。名前は3つの具の頭文字
- 韓国観光公社の説明では釜山で食べ始めた料理。ソウル市の公式観光サイトでは紹介ページを確認できなかった(2026年9月20日確認)
- ソウルで探すなら地図アプリにハングルで「낙곱새」。日本語表記では拾えない店がある
- 本場の店の例は釜山・西面のケミジプ西面(韓国観光公社掲載・24時間営業)
- 鍋なので2人前からの店がある。一人で行くなら最小注文数を先に確認する
参考・出典
- ナッコプセの定義・釜山発祥・名前の由来(韓国観光公社 公式サイト「ナッコプセ(テナガダコとコプチャンと海老の炒め)(낙곱새)」) https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=178464 (2026年9月20日確認)
- 釜山・西面のケミジプ西面(개미집 서면)の所在地・営業時間(韓国観光公社 公式サイト) https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=47815 (2026年9月20日確認)
- ソウル市公式観光サイト(Visit Seoul)にナッコプセの紹介ページを確認できなかった点は、2026年9月20日に同サイトを対象に検索して確認した編集部の調査結果です

