9月下旬に渡韓して施術を受けようとしている人は、日程の途中に秋夕(チュソク)の連休が入ります。2026年は9月24日(木)から27日(日)までの4日間。日本のお盆と正月を足したような、韓国最大の帰省シーズンです。クリニックが開いているか、処方箋の薬はどこで受け取るか、経過を診てもらう日はいつになるか——連休の日付そのものは法令で決まっているので、先に押さえておけます。
本記事は公的情報・公式情報をもとにした情報提供であり、特定の施術や医療機関を勧めるものではありません。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。個別のクリニックが連休中に開いているかどうかは、この記事では判断しません。
①2026年の秋夕は9月25日(金)。「秋夕の前日・秋夕・翌日」が公休日なので9月24日(木)〜26日(土)が祝日、27日(日)と合わせて4連休です。②振替休日はありません。秋夕の連休が振替になるのは「日曜日と重なった場合」か「土日以外の日に別の公休日と重なった場合」で、2026年は土曜日と重なるだけです。③🚨祝日にクリニックが休むかどうかは、法律が決めていません。医療法が当直医を置くよう求めているのは「各種病院」で、医院級のクリニックに当直の義務はありません。④処方箋には使用期間があり、連休に入る前に薬局へ出す段取りが要ります。⑤臨時公休日は国務会議の審議を経て政府が指定でき、直前に増えることがあります。⑥日本側は9月19日(土)〜23日(水)が5連休で、韓国の連休と地続きになります。
2026年の秋夕は、9月25日(金)
韓国の公休日は、大統領令「官公署の公休日に関する規定」が並べています。秋夕は旧暦で決まります。
官公署の公休日に関する規定 第2条(公休日・抜粋)
9. 秋夕の前日、秋夕、秋夕の翌日(旧暦8月14日、15日、16日)
旧暦8月15日が2026年は9月25日(金)に当たります。宇宙航空庁が発表した「2026年月暦要項」も、秋夕を9月25日(金)、連休を9月24日〜27日(秋夕連休および日曜日、4日)としています。

振替休日は付かない
「土曜日と重なるなら月曜日が休みになるのでは」と思うかもしれません。ここは条文で決まっていて、秋夕は違います。
官公署の公休日に関する規定 第3条第1項(代替公休日・抜粋)
第2条第2号から第10号までの公休日が次のいずれかに該当する場合には、その公休日の次の最初の非公休日を代替公休日とする。
1. 第2条第2号、第5号から第7号まで、または第10号の公休日が土曜日または日曜日と重なる場合
2. 第2条第4号または第9号の公休日が日曜日と重なる場合
3. 第2条第2号、第4号から第7号まで、第9号または第10号の公休日が、土曜日・日曜日でない日に同条第2号から第10号までの他の公休日と重なる場合
第9号が秋夕です。秋夕(と第4号の旧正月)が振替の対象になるのは、日曜日と重なる場合(第2号)と、平日に別の公休日と重なる場合(第3号)。土曜日と重なっただけでは振替は付きません——ここが第1号の国慶日などとの違いです。2026年は9月26日(土)が「秋夕の翌日」に当たり、別の公休日との重なりもないので、現行の規定では9月28日(月)は平日です。ただし次に見る臨時公休日が指定されれば変わります。
ひとつ留保があります。第2条第11号は「その他政府が随時指定する日」を公休日に含めていて、第4条によりこれは国務会議の審議を経て指定されます。いわゆる臨時公休日です。連休の直前に決まることがあり、決まれば官公署だけでなく学校や銀行の休みも動きます。9月下旬の渡韓を決めているなら、出発前にもう一度、政府の発表を確かめる価値があります。この記事を書いている2026年9月6日の時点では、9月の臨時公休日の指定は確認していません。
日本のシルバーウィークと地続きになる
日本側のカレンダーも見ておきます。内閣府の「国民の祝日について」によれば、2026年9月は21日(月)が敬老の日、23日(水)が秋分の日で、そのあいだの22日(火)は祝日法第3条第3項による休日(前日と翌日が祝日の日は休日になる決まり)です。つまり日本は9月19日(土)から23日(水)まで5連休。
そのすぐ翌日から韓国の秋夕連休(24日〜27日)が始まります。日本の5連休と韓国の4連休が、あいだに平日を挟まずに9日間つながる——これが2026年9月下旬の並びです。日本側は休みで動きやすい一方、韓国側は帰省の時期に当たる——この並びを前提に日程を組むことになります。日程の組み方は日程の記事、カンナムの宿は宿の記事にあります。
10月の休みも近い。開天節は振替あり
秋夕のあとにも公休日が続きます。第2条第2号の「国慶日」に当たる開天節(10月3日)とハングルの日(10月9日)です。2026年は10月3日が土曜日。国慶日は第3条第1項第1号により土曜日と重なれば振替の対象なので、10月5日(月)が代替公休日になります。10月9日は金曜日で、そのまま3連休です。
秋夕を避けて10月初めに日程をずらす場合も、10月3日〜5日と、10月9日〜11日の2つの連休が控えていることになります。秋夕が「土曜日と重なっただけでは振替なし」なのに対して、国慶日は「土曜日でも振替」——同じ規定の中で扱いが違うので、月をまたいで日程を考えるときは注意が要ります。
祝日にクリニックが休むかは、法律が決めていない
ここがいちばん誤解されやすいところです。「公休日」は官公署の休日です。民間のクリニックが休むかどうかを、この規定は決めていません。
では医療法はどうか。当直を一律に求めている条文はこれです。
医療法 第41条第1項
各種病院には、救急患者と入院患者の診療などに必要な当直医療人を置かなければならない。
主語は「各種病院」——医療法上の病院級(病院・歯科病院・韓方病院・療養病院・精神病院・総合病院)です。施行規則第39条の18第1項は、その人数を「入院患者200人までは医師・歯科医師または韓医師1人、看護師2人。200人を超える200人ごとに医師等1人、看護師2人を追加」と定めています。療養病院には別の基準(第2項)があります。いずれも入院患者を持つ病院級の話で、医院級には当直医を置く義務がありません。
美容クリニックの多くは医院級です。だから「連休中に何かあっても、誰かが院にいる」という前提は、条文からは出てきません。逆に、病院級の医療機関で手術を受けるなら、当直医療人がいる建前になります——ただし当直の目的は「救急患者と入院患者の診療など」で、外来の再診を受け付ける義務ではありません。
つまり連休中に休むのも開けるのも、医院級のクリニックの判断です。「休診の日でも誰かがいるはず」という前提は、条文からは出てきません。なお、救急医療法にもとづいて救急医療機関などに指定された医療機関には別の制度で常時診療の義務がかかりますが、それは指定を受けた機関の話で、一般の美容クリニックの当直義務を作るものではありません。
🚨 施術の翌日に経過を診てもらう約束があるなら、その日が連休に入っていないかを予約の段階で確かめてください。連休中の再診が受けられないなら、施術日そのものをずらす判断になります。予約の経路と確認の仕方は予約の記事に、滞在日数の考え方は日程の記事にあります。

処方箋の使用期間と、連休中の薬局
施術のあとに薬が出る場合、韓国は医薬分業なので処方箋を薬局に出して受け取ります。処方箋には発給日と使用期間が書かれていて、期間内に薬局へ提出しなければなりません。様式(別紙第9号書式)の欄は「発給日から( )日間」で、「使用期間内に薬局に提出しなければなりません」と注記されています。連休の前日に処方箋をもらって「連休明けに行こう」と考えると、期間を過ぎることがあります。もらった日のうちに薬局へ行くのが安全です。使用期間が空欄だったときに何日と読むかは、様式にも規則にも書かれていないので、その場で医療機関に確かめてください。処方箋と薬局の段取りは処方箋の記事にまとめました。
連休中に開いている薬局を探す仕組み(応急医療ポータルE-GENなど)と、コンビニで買える薬の範囲は薬局の記事で扱っています。
連休をまたぐなら、帰国前に済ませておく書類
連休に入るとクリニックに連絡がつきにくくなります。帰国後に必要になる書類は、連休の前にもらっておくのが確実です。
- 診断書・カルテの写し … 手数料には国が定めた上限があります。書類と手数料の記事に
- 手術室CCTVの映像を残したいとき … 保管は30日以上で、延長の要請書を出せます。CCTVの記事に
- 同意書の写し … 手術・輸血・全身麻酔の同意書は写しを請求できます(医療法第24条の2第3項)。書類の記事に
- 前払いパッケージの残り … 連休で通えない回数が出るなら、解約・返金の計算を先に見ておく。前払いと返金の記事に
連休中に何かあったら
医院級のクリニックに当直の義務がない以上、連休中の相談先はクリニックとは別に持っておく必要があります。応急の場合の公的な窓口と、医療事故を疑ったときの相談先は医療紛争の記事にまとめています。帰国後にオンラインで担当医に診てもらう制度は、2027年5月施行の改正法の記事で扱ったとおり、まだ条文がありません。
この記事で答えられないこと
- 個別のクリニックが連休中に開いているか——法律は決めていません。予約時に直接確かめてください。
- 臨時公休日が追加されるか——国務会議の審議で決まります。2026年9月6日時点で、9月の臨時公休日の指定は確認していません。
- 連休中の交通・宿・両替——この記事は美容医療の段取りに絞っています。
- 連休中の緊急時に、どの病院に行くべきか——症状によります。この記事では判断しません。
よくある質問
まとめ
- 2026年の秋夕は9月25日(金)。連休は9月24日(木)〜27日(日)の4日。
- 振替休日はなし。秋夕の振替は日曜日か平日の別の公休日と重なったときだけで、土曜日は対象外(第3条第1項第2号・第3号)。臨時公休日は国務会議で追加されうる。
- 祝日にクリニックが休むかは法律が決めていない。当直の義務があるのは病院級だけ(医療法第41条)。
- 再診の日が連休に入らないか、予約の段階で確かめる。
- 処方箋は使用期間内に薬局へ。連休明けに回さない。
- 帰国後に要る書類は連休の前にもらっておく。
- 日本は9月19日〜23日の5連休で、韓国の連休と地続き。10月は3日〜5日(開天節の振替あり)と9日〜11日にも連休。
情報源と確認日
- 国家法令情報センター「관공서의 공휴일에 관한 규정」[시행 2026. 5. 11.] 대통령령 제36290호(第2条・第3条・第4条)https://www.law.go.kr/LSW/lsInfoP.do?lsiSeq=285779&chrClsCd=010202&urlMode=lsInfoP&efYd=20260511&ancYnChk=0 (2026年9月6日確認)
- 宇宙航空庁「「2026년 월력요항」 발표」(2025年6月30日登録。秋夕9月25日(金)、連休9月24〜27日)https://www.kasa.go.kr/bbs/BBSMSTR_000000000010/view.do?nttId=B000000001860Pe2zT3 (2026年9月6日確認)
- 内閣府「国民の祝日について」(令和8年(2026年)の国民の祝日)https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html (2026年9月6日確認)
- 国家法令情報センター「의료법」[시행 2026. 4. 7.] 법률 제21524호(第41条)https://www.law.go.kr/LSW/lsInfoP.do?lsiSeq=285327&chrClsCd=010202&urlMode=lsInfoP&efYd=20260407&ancYnChk=0 (2026年9月6日確認)
- 国家法令情報センター「의료법 시행규칙」[시행 2026. 6. 12.] 보건복지부령 제1177호(第39条の18)https://www.law.go.kr/LSW/lsInfoP.do?lsiSeq=286963&chrClsCd=010202&urlMode=lsInfoP&efYd=20260612&ancYnChk=0 (2026年9月6日確認)

